このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)
ウォッチリスト概況(2025/08/06 終値ベース)
銘柄 | テーマ | 終値 | 騰落率 | 個人メモ・インサイト |
---|---|---|---|---|
VSAT | 衛星通信 | 27.82 | +30.67 % | Q1売上11.7億$・EPS0.17$で予想超 |
CTEV | 医療データ | 51.14 | +29.40 % | EMR連携拡大を発表 |
ALAB | AIインターコネクト | 174.39 | +28.66 % | Q2 EPS0.44$・売上1.92億$で大幅ビート |
ZETA | マーケTech | 20.23 | +27.47 % | Q2大幅ビート・通期上方修正 |
ANET | DCネットワーク | 138.78 | +17.49 % | アップル投資報道が追い風 |
KVYO | マーケ自動化 | 35.31 | +15.02 % | Q2売上+32%・EPS0.16$で予想超 |
LEU | 濃縮ウラン | 232.39 | +8.70 % | Q2 EPS1.63$で103%サプライズ |
LMND | インシュアテック | 51.07 | +6.55 % | AI請求処理の評価高まる |
AAPL | ビッグテック | 213.25 | +5.09 % | 400億ドル設備投資報道 |
市場インサイト
全体ムード
米株はアップルの大型投資計画報道を好感し3指数そろって反発。S&P500は 6,345.06(+0.73%)、ナスダックは 21,169.42(+1.21%)、ダウは 44,193.12(+0.18%)へ戻りを試した。 一方、欧州は決算失望を映しSTOXX600が-0.06%安の 541.07で小反落、東京市場は日経225が 40,794.86(+0.60%)と続伸。 米10年債利回りは4.34%(+0.17 bp)、独10年は2.69%(+3 bp)、日本10年は1.53%(+5 bp)で揃って上昇し、安全資産買いは後退。 ドルは高止まり、コモディティはエネルギー安・貴金属軟調で“金利高+ドル高でも株買い”の選別的リスクオンが色濃い。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
---|---|---|---|
ダウ | 44,193.12 | +81.38 (+0.18%) | ヘルスケア反落をアップル高が相殺 |
S&P500 | 6,345.06 | +45.87 (+0.73%) | メガテック買い回帰 |
ナスダック | 21,169.42 | +252.87 (+1.21%) | 半導体・クラウド主導 |
日経225 | 40,794.86 | +245.32 (+0.60%) | 半導体・輸出株続伸 |
STOXX600 | 541.07 | -0.34 (-0.06%) | 決算失望と関税警戒 |
資金は米大型テックと日本輸出株へ集中、欧州は様子見。
債券
国 | 10年利回り | 前日比(bp) | 評価 |
---|---|---|---|
米国 | 4.34% | +2 | リスクオンで売り先行 |
ドイツ | 2.69% | +3 | CPI上振れ警戒 |
日本 | 1.53% | +5 | 日銀正常化思惑再燃 |
長期金利上昇—株式PER拡大にブレーキ。
為替
- USD/JPY 147.56(+0.46%):米金利上昇とリスク選好で円売り優位。
- EUR/USD 1.1648(+0.66%):ユーロ圏CPI鈍化もドル高一服で戻り。
- USD/CNY 7.1847(+0.03%):人民銀のレンジ維持策で小動き。
コモディティ
品目 | 終値 | 前日比 | ドライバー |
---|---|---|---|
WTI原油 | $64.40 | -1.17% | OPEC+増産観測と需要懸念 |
Brent原油 | $66.70 | -1.38% | 同上 |
天然ガス | $3.09 | +2.70% | 猛暑による冷房需要 |
金 | $3,369.93 | -0.33% | 金利上昇で利確優勢 |
銀 | $37.83 | +0.02% | 工業需要観測で底堅い |
銅 | $4.39 | +0.43% | 中国インフラ期待で買い戻し |
クリプト
- ビットコイン:$115,493(+1.18%)—ETFフロー継続で高値圏推移。
- イーサリアム:$3,676(+1.78%)—L2需要とアップグレード期待。 リスク許容度は維持されつつ、大型アルトへ資金循環。
マクロイベント焦点(8/7〜8/9)
- 8/7 米JOLTS求人 & 消費者信用残高:労働需給と個人消費の強さを点検。
- 8/8 BOE金融政策委員会:0.25%利下げ観測が優勢。
- 8/8 米新規失業保険件数/貿易収支:雇用の減速幅を確認。
- 8/9 中国7月CPI・PPI/米卸売在庫改定:ディスインフレと在庫調整進展の有無を検証。
インサイトまとめ
- 米大型テックが指数を牽引、金利上昇にもかかわらず株高継続。
- 債券は米4.3〜4.5%を中期上限と見てデュレーション中立。
- ドル高続くが、148円超は当局けん制リスク。短期はユーロ押し目買い。
- コモディティはエネルギー軟調ながら金・銅の押し目拾いが有効。
- クリプトはETH中心に循環物色、BTCは12万ドルの上値試し。