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中国レアアース規制で資源ラリー、SERVやPATHなどAI自動化も加速(2025.10.09)

中国レアアース規制で資源ラリー、SERVやPATHなどAI自動化も加速(2025.10.09)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト(2025/10/09 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
LAES(シールスク)6.09+39.68%量子耐性セキュリティ米TSSと量子耐性チップ共同開発提携
WWR(ウェストウォーター・リソーシズ)1.98+29.41%クリティカルミネラル中国レアアース輸出規制報道の波及
SERV(サーブ・ロボティクス)17.68+28.63%自律配送ロボDoorDashとの提携発表
CRML(クリティカル・メタルズ)14.71+24.77%レアアース・資源REalloys向け供給合意と規制報道の追い風
PATH(ユーアイパス)18.51+18.81%RPA・エージェント自動化OpenAI連携発表後の上昇継続
USAR(ユーエスエー・レアアース)31.07+14.99%クリティカルミネラルホワイトハウス協議報道の余韻
NB(ニオコープ・デベロップメンツ)9.84+12.20%クリティカルミネラルレアアース規制報道の波及
UUUU(エナジー・フューエルズ)19.70+9.44%ウラン・レアアースセクター物色の波及
RGTI(リゲッティ・コンピューティング)47.11+8.98%量子コンピューティング目標株価引き上げの継続評価
NBIS(ネビウス・グループ)132.64+8.72%AIクラウドMS契約後の強気カバレッジ継続
SES(SES AI)2.98+7.97%次世代EV電池新製品発表・52週高報道

個人的所感

中国のレアアース輸出規制が引き金。
USAR・CRML・WWR・NBなどクリティカルミネラル関連に資金が集中し、米政府の内製化方針と相まって政策ドリブン相場の様相。

一方で、オートメーション × AIでも明確な材料が相次ぐ。
SERV×DoorDashの提携PATH×OpenAIの連携強化など、実需ヘッドラインが買いを誘発。
量子分野ではRGTIの目標引き上げを契機に物色継続がつづき、AIクラウドのNBIS強気カバレッジを背景に追随。

日々の上昇銘柄ウォッチ要因チェックの継続によって、市場の敏感なテーマやカテゴリの動きを早期の察知によりレアアース・資源・リチウム関連のトレンドにも一定程度乗ることができている実感。
やはり、継続して観察を続けることの重要性を改めて感じるところ。

市場インサイト

【分析日】2025/10/09

全体ムード

米政府機関の一部閉鎖継続統計公表遅延リスクの残存。予算成立見通しはなお不透明で、与野党の交渉膠着が続く状況である。
FOMC議事要旨のハト寄り評価と、要人発言待ちの様子見姿勢が交錯し、市場は慎重な構え。
米マクロでは、週次失業保険統計の解釈ミシガン期待インフレ発表前のポジション軽量化が進行。

欧州は、HICPコア減速の余韻当局ハト派発言を梃子とした金利低下期待が継続。
日本市場は、円安一服を背景に外需グロース株の再評価が進み、海外勢の裁定回帰が下支え。

商品市場は、原油の需要不透明観測金の高値圏維持の綱引きが続く展開。

現在の米国政府閉鎖(シャットダウン)状況

10月1日以降、連邦予算の暫定案(継続決議)が失効したことで、米政府機関の一部が閉鎖状態にある。与野党の対立が続き、新たな予算案や暫定延長措置が成立していない状況

行政・データへの影響

今回の閉鎖により、非必須部門の連邦職員約90万人が一時休職(furlough)
また、労働統計局や商務省など主要統計の公表が遅延または停止する懸念が高まっている。
これにより、マーケットが週次データや民間サーベイ指標を重視する流れが強まっている。

市場への波及

財政交渉の長期化による政策不透明感の上昇と、経済データ遮断リスクが投資家心理を冷やす一方、
「閉鎖解除後のリバウンド期待」も意識されるなど、様子見ムードと押し目狙いが並存する局面

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ46,684.41-131.87 (-0.28%)政策不確実性下のディフェンシブ回帰と手仕舞い
S&P5006,764.58+8.94 (+0.13%)金利小緩和メガテック底堅さのバリュ許容
ナスダック23,062.62+17.48 (+0.08%)半導体・AI主力の押し目買い
日経22545,512.80+168.04 (+0.37%)円安一服海外勢の裁定買い回帰
STOXX600570.10-0.10 (-0.02%)ハト期待金融の重石の相殺

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.07 %0議事要旨後のデュレーション回帰と安全資産需要
ドイツ2.71 %0インフレ減速余韻の持続
日本1.63 %0需給均衡と外部イベント待ち

為替

  • USD/JPY 145.95(-0.07%)米長期金利小幅低下とイベント前のドル売り戻し
  • EUR/USD 1.1802(+0.06%)ハト期待ドル小軟化の拮抗。
  • USD/CNY 7.1080(-0.01%)中間値運用下の低ボラレンジ。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$61.65/bbl+0.16%在庫思惑と需要不透明観測の均衡
Brent原油$66.48/bbl+0.12%ドル動向とOPEC+期待の相殺
天然ガス$3.14/MMBtu+0.32%肩月需給タイト化思惑
金(現物)$3,762.00/oz+0.03%統計遅延リスク実質金利横ばいのヘッジ需要
$44.22/oz+0.05%金高連動と工業需要期待
$4.70700/lb+0.01%中国ヘッドライン待ちの自律小反発

クリプト

  • ビットコイン $116,200.00(-0.21%)イベント待ちドル小動き持ち高調整
  • イーサリアム $4,305.00(+0.12%)大型材料待ちレンジ上限試し

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/10/10(金)米・ミシガン大学消費者信頼感速報(10月)期待インフレ指標家計マインドの変化
  • 2025/10/10(金)英・月次GDP(8月)サービス寄与成長鈍化度の点検
  • 2025/10/11(土)中国・融資・社会融資規模(9月、期間内公表見込み)クレジットインパルスの方向
  • 2025/10/15(水)米・小売売上高(9月)実質消費の弾力性サービス偏重の検証

インサイトまとめ

  • クリプト軽めヘッドライン対応イベント前リスク管理が妥当
  • 政策不確実性とデータ遮断リスク継続下の質への回帰指数ヘッジ併用が無難
  • AI関連とヘルスケア二極配分段階利食いの併用が良さげ
  • デュレーション中立〜やや長め逢い場拾い5–10年中心フラット化が妥当
  • ドル小動きレンジでのEUR段階買い・USD/JPY戻り売りの短期回転が無難
  • 原油は戻り売り・金は押し目買い銅はヘッドライン待ちの薄めエクスポージャが良さげ

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