このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
はじめに
近年、テクノロジー業界での動きが活発化しています。特に半導体産業は、スマートフォンから自動車、家電まで、あらゆる場面でその技術が利用されており、その重要性は日増しに高まっています。
そんな半導体産業で、2023年9月14日にIPOを果たした注目の企業が、イギリスのケンブリッジに本社を構える「ARM」です。
ここでは、投資や財務、決算に関する基礎知識がない方(私も含め)にも理解しやすい内容で、半導体製造企業のARM(アーム)の事業内容、将来性について詳しく見ていきます。
この記事で、ARM(アーム)の事業内容や特徴、今後の株価の見通しの参考として確認していただけます。
アームホールディングス(ARM)はどのような企業ですか?
- ARMホールディングス (Arm Holdings plc) は、イギリスのケンブリッジに本社を置くソフトバンクグループ傘下のファブレス企業。
- ファブレス企業とは、半導体の設計は行うが製造は外部に委託する企業のことを指す。
- ARMホールディングスは、エイコーン・コンピュータ、Apple Computer、VLSIテクノロジーのジョイントベンチャーとして創業。
- エイコーンが開発したARMアーキテクチャのRISC (Reduced Instruction Set Computer) チップ開発を主な業務としている。
- ARMアーキテクチャは、現在多くのASICのプロセッシングコアとして採用されており、特に携帯電話市場では主要な位置を占めている。
- ARM社は、技術を知的財産権 (IP) として各社にライセンス提供し、自社でCPUを生産しない。
- このライセンスモデルにより、多くの企業がARMの技術を基にしてプロセッサを製造。
- 2007年には、ARM社の設計に基づくチップの年間出荷数が29億に達する。
- 2016年にソフトバンクグループがARMを約240億ポンド(約3.3兆円)で買収。
- 2020年にはNVIDIAがARMの全株式を4.2兆円で買収するとの発表があったが、2022年に買収が断念される。
- 2023年9月14日に、ARMホールディングスはNASDAQに上場。
- 企業名「ARM」は、もともと「Acorn RISC Machine」の略だが、1990年のスピンオフ時に「Advanced RISC Machines Ltd.」となり、1998年には「ARMホールディングス」となる。
ARMはエイコーン・コンピュータの技術的なニーズから生まれ、RISCアーキテクチャの採用と技術のライセンスモデルによって、世界的な半導体技術のリーダーとしての地位を築き上げた。
ARMは何がすごい?
ARMのすごさをまとめると、
ARMは、エネルギー効率の高いチップを設計し、スマートフォンから家電、車まで多岐にわたる製品で使われている。自らは製造せず、技術ライセンスを提供する「ファブレス」モデルを採用。
この方式で、製品が広まるほどARMの収益も増える仕組みとなっています。
この独自のビジネスモデルと技術力で、ARMは半導体業界で際立った存在となってる。
ARMの主な事業内容は何?
IPライセンス事業
ARMの主要な収益源は、自社が設計したプロセッサーコアやその他の技術の知的財産権 (IP) を他の企業にライセンス提供することから得られる。これにより、顧客企業はARMの技術を基にした半導体製品を製造・販売することが可能。
技術サポートの提供
ARMは、ライセンスを取得した顧客企業に対して、技術サポートや設計サービスを提供。これにより、顧客はARMの技術を最大限に活用して製品を開発できる。
ソフトウェア開発ツールの提供
ARMは、プログラミングツールやソフトウェア開発キット (SDK) を提供しており、開発者はARMベースのデバイス向けのソフトウェアを効率的に開発することが可能。
システム設計サービス
ARMは、システムオンチップ (SoC) の設計や、組み込みシステムの設計サービスも提供しています。これにより、顧客は独自の製品を市場に投入する際の開発期間やコストを削減できる。
教育・トレーニング事業
ARMは、自社の技術や製品に関する教育やトレーニングプログラムを提供しており、顧客やパートナー企業の技術者はARMの技術を深く理解し、効果的な活用が可能。
セキュリティソリューションの提供
近年、IoTデバイスのセキュリティが重要視される中、ARMはセキュリティ技術の開発やセキュリティソリューションの提供も行っている。
ARMの事業モデルは、自社で物理的な半導体製品を製造せず、技術のライセンス提供や関連サービスを中心に展開しており、幅広い市場や顧客との関係を築き上げ、半導体業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立している。
ARMの収益モデルはどのようになっていますか?
ライセンス収益
- ARMは自社で設計したプロセッサーコアや技術を他の企業にライセンスすることで収益を得ている。
- 顧客は、ARMの技術を使用して独自の半導体製品を設計・製造する権利を取得。
- ライセンス契約は一時的なものから、特定の技術やプロセッサーコアに関する永続的なものまでさまざま。
ロイヤルティ収益
- ARMの技術をライセンスした企業が、その技術を基にした製品を販売する際、販売数量に応じてARMにロイヤルティを支払う。
- このモデルは、ARMの技術が組み込まれた製品が市場で成功すればするほど、ARMの収益も増加するというメリットがある。
開発ツールとサービス
- ARMは、半導体の設計や開発をサポートするソフトウェアツールやサービスも提供。
- これには、RealViewやKEILといったブランドのプログラミングツールや、システムおよびプラットフォームの開発サービスが含まれる。
技術サポートとトレーニング
- ARMは、顧客がARM技術を効果的に使用できるように、技術サポートやトレーニングも提供。
この収益モデルにより、ARMは物理的な半導体製品の製造や販売に関わるリスクやコストを抑えつつ、技術の普及と売上の増加を実現している。
特に、ARMの技術が多くのデバイスやアプリケーションで採用される中、ロイヤルティ収益は非常に重要な収益源となっている。
ARMの技術や製品はどのような市場で使用されている?
ARMの技術や製品は、その高い効率性と低消費電力の特性から、多岐にわたる市場で広く採用されている。
以下はARMの技術や製品が使用されている主な市場とその応用例。
モバイルデバイス
- ARMベースのプロセッサは、多くのスマートフォンの中核として動作している。AppleのAシリーズ、QualcommのSnapdragon、SamsungのExynosなど、主要なモバイルプロセッサはARMアーキテクチャをベースにしている。
- iPad、Samsung Galaxy Tabなど、多くのタブレットもARMベースのチップセットを使用。
ウェアラブルデバイス
- スマートウォッチ: Apple WatchやSamsung Galaxy Watchなど、低消費電力が求められるウェアラブルデバイスにARMの技術が採用されている。
- FitbitやGarminなどのデバイスもフィットネストラッカーにおいてARMベースのプロセッサを使用。
家電製品
- インターフェースの処理やストリーミング機能を持つスマートテレビにARMの技術が使用されている。
- 掃除ロボットや教育用ロボットなど、多くの家庭用ロボット製品にARMのプロセッサが組み込まれている。
産業用機器
- 工場の自動化機器や監視カメラ、センサーネットワークなど、多岐にわたる産業用機器にARMの技術が採用されている。
自動車
- カーナビゲーションや音楽再生、通信機能を持つ車載システムなどのインフォテインメントシステムにARMのプロセッサが使用されている。
- 衝突回避や自動駐車などの機能を持つADAS (先進運転支援システム)にもARMの技術が採用されている。
サーバーとデータセンター
- ARMベースのサーバーは、エネルギー効率を重視するデータセンターでの採用が増えている。
IoT (インターネット・オブ・シングス)
- 家庭用センサー、スマートメーター、スマートシティのインフラなど、IoTデバイスの多くがARMの技術をベースにしている。
これらは、ARMの技術や製品が使用されている一部の例に過ぎないが、ARMの低消費電力と高い性能のバランスは、多岐にわたるデバイスやアプリケーションでの採用を可能にしています。
配当は?
ARM ホールディングスは、過去には公開企業として株式市場に上場していたが、2016年にソフトバンクグループによって約320億ドルで買収され、非上場となった。
公開企業としてのARMが配当を支払っていた時期もあったが、非上場後は、一般の株主に対する配当の支払いは行われていない。
ARMのセクター、業種、属するテーマは?
ARMは半導体産業において、特にマイクロプロセッサの設計に関連する部門で活動している。
セクター
- ARMはテクノロジーセクターに属している。このセクターは、情報技術、ソフトウェア、ハードウェア、半導体などの企業を含む広範なカテゴリーをカバー。
業種
- ARMは半導体業界の一部として位置づけられている。ただし、ARMは「ファブレス」として知られる特定のビジネスモデルを採用しており、実際の半導体の製造は行わず、設計と技術のライセンス提供に特化している。
属するテーマ
- IoT (インターネット・オブ・シングス)
- モバイルコンピューティング
- エッジコンピューティング
- 自動車車載システム
ARMはなぜソフトバンクに買収された?
ソフトバンクがARMを買収した理由は、ARMの技術とビジネスモデルが未来の技術トレンド、特にIoT(インターネット・オブ・シングス)の拡大において中心的な役割を果たすとソフトバンクが予測したため。
ARMのエネルギー効率の高いチップ設計は、スマートフォンから家電、車、そして将来のIoTデバイスに至るまでの幅広い製品での採用が期待されていた。
ソフトバンクの創業者である孫正義氏は、ARMの技術が次世代のデジタル革命を牽引するとのビジョンを持っていた。
彼は、未来の世界では数兆のIoTデバイスが存在し、それらのデバイスの多くがARMの技術をベースにしていると予測していた。
また、ソフトバンクは独自の投資戦略を持っており、成長が期待される企業や技術に大胆に投資を行っている。
ARMの買収は、この戦略の一環として行われ、ソフトバンクはARMの技術とビジネスモデルが、未来のテクノロジー市場でのリーダーシップを維持し、さらなる成長を遂げると確信していた。
この買収により、ソフトバンクはARMの技術を活用して、新しいビジネスチャンスを追求し、グローバルなテクノロジー市場での影響力をさらに強化することを目指している。
ARMが属する業界の規模と成長性は?
業界の規模
- 半導体業界は、デジタル化の進展、IoTの普及、AI技術の発展など、多くの技術的進歩の背後にある主要な要因として位置づけられている。
- この業界は、スマートフォン、コンピュータ、車、家電など、私たちの日常生活のあらゆる側面に影響を与える製品の中心に位置している。
成長性
- 半導体業界の成長は、データセンターの需要増加、5G技術の導入、自動車の電子化など、多くの要因によって推進されている。
- さらに、新しい技術の進展、特に量子コンピューティングやニューラルネットワークチップのような先進的な半導体技術の研究が、業界の将来的な成長をさらに促進する可能性がある。
市場の動向
- 半導体の需要は増加しているが、供給の制約や生産能力の問題、地政学的な緊張など、いくつかのリスクも存在。
- これらの要因は、半導体の価格や供給量に影響を与え、業界全体の動向を形成している。
ARMの競合企業は?
インテル (INTC)
Intelは、PCやサーバー向けのマイクロプロセッサを中心に、幅広い半導体製品を提供している。ARMとは異なるアーキテクチャ(x86)を採用していますが、特にモバイルや組み込み市場での競争が激化している。
MIPSテクノロジーズ(非上場)
MIPSは、ARMと同様にプロセッサのアーキテクチャとIPコアのライセンス供与を行っている企業。特に組み込みシステムやネットワーク機器向けの市場で競合している。
RISC-V Foundation(非上場)
RISC-Vは、オープンソースのプロセッサアーキテクチャを提供している団体。近年、多くの企業がRISC-Vアーキテクチャを採用しており、ARMの競合として注目されている。
エヌビディア(NVDA)
エヌビディアは、グラフィックスプロセッサのリーダーとして知られているが、AIやディープラーニングの分野でのプロセッサ技術も強化。また、2020年にARMの買収計画を発表しており、競合関係から協力関係へと変わりつつある。(買収は各国の規制当局の承認が降りずに断念)
クアルコム(QCOM)
クアルコムは、モバイルデバイス向けのプロセッサやモデムチップを提供。ARMのアーキテクチャをベースに独自のプロセッサを設計しており、特にモバイル市場での競争が激しい。
ARMの競合との差別化要素と優位性は?
ARMは、半導体設計業界で独自のビジネスモデルと技術的特徴を持っている。
ファブレスビジネスモデル
ARMは自社での半導体の製造は行わず、プロセッサの設計とそのライセンス供与のみを行う「ファブレス」モデルを採用しており、製造設備の高額な投資や技術の変遷に伴うリスクを回避。
低消費電力技術
ARMのプロセッサ設計は、低消費電力を特徴。これにより、モバイルデバイスやIoTデバイスなど、電池駆動の製品での採用が増えている。
広範なライセンシー
ARMの技術は、多くの半導体メーカーやデバイスメーカーにライセンスされており、その技術は様々な製品やアプリケーションで使用されている。
柔軟なライセンスモデル
ARMは、顧客のニーズに合わせてライセンスモデルを提供しており、顧客はARMの基本的なアーキテクチャをベースに独自のカスタマイズを行うことができる。
持続的なロイヤルティ収益
ARMの技術をライセンスした企業が製品を販売する際、ARMはロイヤルティを受け取ることで、ARMは持続的な収益を確保。
先進的な技術革新
ARMは、技術革新を継続的に行っており、新しいアーキテクチャや技術の導入を迅速に行っている。
ARMの今後の展開と将来性は
- IoT(インターネット・オブ・シングス)やエッジコンピューティングの増加に伴い、エネルギー効率の高いチップの需要が増加しており、ARMの技術は今後も中心的な役割を果たすと予想される。
- ARMはファブレスモデルのため、多様なデバイスやアプリケーションに対応するための柔軟性を提供し、多くの企業とのパートナーシップを拡大が可能。
- x86アーキテクチャ(主にIntelとAMDが採用)との競争は続くと予想されるが、ARMはモバイルデバイスや組み込みシステムの分野での優位性を保持している。
- ARMは、サーバー、自動車、インフラなど、新しい市場への進出を目指しており、さらなる成長の機会が期待される。
ARMの最近の財務状況や業績は?
ARMの最近の財務状況や業績に関する情報を以下にまとめました。
- ARMは、2022年度3月の決算で収益が約1%減少したと報告されている。
- ARM Holdingsの収益は、過去の年度で平均年率-36.7%で減少している一方、半導体業界全体では収益が年率31.4%で成長している。
- 2021年の総収益は35%増加して27億ドルとなり、ロイヤルティ収益と非ロイヤルティ収益の両方で強い成長が見られた。ARM公式サイトより
ARM(アーム)の現在株価
ARMの現在株価がわかるリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
Arm(アーム)の2023年度Q3の決算ハイライト
第3四半期の実績ハイライト
- EPS(1株利益): 0.29ドルで、市場予想の0.25ドルを上回る。
- 売上高:8.24億ドルで、市場予想の7.60億ドルを大幅に上回る。
- 粗利益率:96.7%で、市場予想の96.4%を上回る。
- 営業利益: 3.38億ドルで、市場予想の2.74億ドルを上回る。
- 年ベース契約額(ACV):11.6億ドルで、市場予想の11.1億ドルを上回る。
- 半導体出荷量:77億で着地。
第4四半期の見通し
- EPS: 0.28~0.32ドルで、市場予想の0.21ドルを上回る見通し。
- 売上高:8.50~9.00億ドルで、市場予想の7.78億ドルを上回る見通し。
通期見通し
- EPS:1.20~1.24ドルで、市場予想の1.05ドルを上回る見通し。
- 売上高:31.6~32.1億ドルで、市場予想の30.2億ドルを上回る見通し。
Q3決算まとめ
- アームは第3四半期に記録的な収益を達成、ガイダンスの上限を超える収益と非GAAP EPSを記録した。
この成長は、ロイヤリティ収益とライセンス収益の両方によって推進された。 - 最高記録のロイヤリティ収益は、Armv9技術の採用増加による高いロイヤリティ率、クラウドサーバーと自動車市場での市場シェアの拡大、スマートフォン市場の回復など、複数の要因により推進された。
- AIに関連する新技術への需要増加により、ライセンス収益がサポートされる。
AIアプリケーションの増加は、OEMがアーム技術を採用しやすくなり、アームベースのチップへの需要をさらに促進している。
この決算発表及びガイダンスにより、株価は大きく上昇を見せている。
Arm(アーム)の2024年度Q4と通期決算ハイライト
第4四半期のハイライト
- 売上高:第4四半期の売上高は9億2800万ドルで、前年同期比47%増。
- ロイヤリティ収入:5億1400万ドルで、前年同期比37%増。これはArmv9ベースのチップの急速な普及が主な要因。
- ライセンス収入:4億1400万ドルで、前年同期比60%増。AI技術への需要増加によるもの。
- 営業利益:非GAAP基準で3億9100万ドルで、非GAAP運用利益率は42.1%。
通期のハイライト
- 年間売上高:32億3300万ドルで、前年比21%増。
- 年間ロイヤリティ収入:18億200万ドルで、前年比8%増。
- 年間ライセンス収入:14億3100万ドルで、前年比43%増。
- 年間営業利益:非GAAP基準で14億800万ドルで、非GAAP運用利益率は43.6%。
その他の重要な情報
- Armは、エネルギー効率の高いコンピュートとAI技術に特化しており、データセンターからエッジコンピューターまで幅広い製品に応用されている。
- 新たなプロセッサファミリーであるArm Neoverse V3AEを発表し、これが自動車向けに採用され始めている。
- また、Arm Ethos-U85も発表され、AIをより深く組み込んだデバイスへと拡大している。
- 長期戦略として、Armはそのユニークなエコシステムを通じて持続的な成長を目指している。
この内容から、Armが技術革新と市場のニーズに応える製品を提供し続け、特にAIとエネルギー効率の高いコンピューティング分野での成長を遂げていることが分かる。
まとめ
Arm(アームホールディングス)が半導体業界で上場したことは、業界の新しいターニングポイントとなります。
Armの歴史、現在の実績、そして将来の展望を詳しく見ると、その技術が私たちの日常生活にどれほど影響を与えているかは明らかです。
半導体業界は、エヌビディアやAMDなどの企業を中心に、今後も進化が期待されています。ARMの株価がどのように動くかは未知数ですが、その将来的なポテンシャルを考えると、投資の対象として注目される銘柄であると言えます。
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