このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- EDVとはどのような特徴を持つETF?
- なぜ、EDVは金利の変動に敏感なのか?
- 長期債権と金利の関係をもっとわかりやすく説明すると?
- EDVの運用会社は?
- EDVの経費率は?
- EDVの配当利回りは?
- EDVの分配金(配当)の支払い時期は?
- EDVの現在株価と長期チャート
- EDVに投資するメリットは?
- EDVの投資で考えられるデメリットは?
- なぜ、今EDVが注目されているのか?
- 金利の動向が予測しやすい場面では、EDVの価格推移も読みやすいと言えるのか?
- 「EDVはおすすめしない」という記事、検索も多くみられがその要因は?
- EDVはニーサの対象として選べるのか?
- EDVとよく比較されるTLTとの違いは?
- EDVとTLTのパフォーマンスの違いは?
- TLTの他、EDVとよく比較される同様のETFは?
- 2024年の金利動向の予測は?
- EDVの株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
2024年に入り、インフレの上昇は一旦の下落を見せ、今後の金利の動きに注目が集まっています。
しかし、FRBの利下げ路線を楽観的に見られている一方で、インフレのくすぶりが強く、なかなか利下げの見通しが立たないのも現実です。
米国の景気も強い状況が見られるとはいえ、徐々に弱い指標も出始め、見通しが難しい状況です。
ポートフォリオのバランスとして、利下げ局面に強く、景気の低迷期には債券への配分の検討が重要です。
ここでは、人気の債券ETF「EDV」について、債券ETFの買い時の考え方やポイント、同様の債券ETF「TLT」との違い、投資のメリットについて掘り下げます。
EDVとはどのような特徴を持つETF?
EDV(バンガード・超長期米国債ETF)は、バンガードが運用する米国の長期国債に投資するETF(上場投資信託)。
このETFの特徴は以下。
- 投資対象:EDVは、残存期間が25年以上の米国国債(トレジャリーボンド)に投資しており、非常に長期のデュレーションを持つポートフォリオで形成されている。
- デュレーション:このETFはデュレーション(債券価格の金利感応度)が非常に長い。デュレーションが長いほど、金利変動に対する感度が高くなる。
EDVのデュレーションは一般的に20年以上であるため、金利の下落局面では大きな価格上昇が期待できる。 - 分散投資:バンガードの他のETF同様、EDVも非常に広範な分散投資を行っているため、特定の債券のリスクを低減している。
- コスト:EDVの経費率は比較的低く、長期投資家にとってコストパフォーマンスが良いETFとされている。
- 配当:EDVは四半期ごとに分配金を支払うが、長期国債の利回りが比較的低いことから、配当利回りもそれに応じて低めとなる。
- 流動性:EDVは大手のETFであるため、流動性も高く、売買が容易。
- リスク:EDVは金利リスクが非常に高いため、金利が上昇すると、価格が大幅に下落する可能性がある。
EDVは、長期の米国国債に投資することで、金利下落時に大きな価格上昇を狙う投資家に適したETFである。一方で、金利上昇時には大きな価格下落のリスクを伴うため、投資時には市場動向をよく見極めることが重要となる。
なぜ、EDVは金利の変動に敏感なのか?
EDV(バンガード・超長期米国債ETF)は、特に金利の変動に敏感であり、これには以下の理由による。
デュレーションが長い
デュレーションは、債券の価格が金利変動にどれだけ敏感かを示す指標。
具体的には、金利が1%変動したときに債券価格が何%変動するかを示す。
EDVは、非常に長期の米国国債(トレジャリーボンド)に投資しており、そのデュレーションは一般的に20年以上。
- 長いデュレーション:EDVのデュレーションが長いことは、金利が1%下がると、債券価格が20%以上上昇することを意味する。同様に、金利が1%上がると、債券価格が20%以上下落する可能性がある。デュレーションが長いほど、金利変動に対する価格の感応度が高くなる。
クーポン支払いの影響
長期債券は通常、クーポン(金利支払い)が一定の間隔で支払われる。EDVが投資する債券はクーポン支払いが少なく、満期までの期間が非常に長いため、金利変動の影響を強く受ける。
- 現在価値の影響:金利が変動すると、将来のクーポン支払いと元本返済の現在価値が大きく変動する。長期債券の場合、この影響がより顕著になる。
割引率の変動
債券の価値は、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて計算される。割引率として使用される市場金利が変動すると、現在価値も大きく変わります。特に、長期債券は割引期間が長いため、金利の変動による影響が大きくなる。
金利リスク
EDVのような長期国債ETFは、金利リスクが高い。金利リスクとは、金利が上昇すると債券の価格が下落するリスクのこと。EDVは長期の米国国債に投資しているため、このリスクが特に高くなる。
- 市場金利の影響:市場金利が上昇すると、新規発行の債券はより高い金利で発行されるため、既存の低金利債券の価値が下がる。
このように、EDVは、金利に非常に敏感なETFであり、金利の動向を注視する投資家にとって、特に注目されるETFとなっている。
長期債権と金利の関係をもっとわかりやすく説明すると?
あなたが銀行からお金を借りるとき、銀行は「利息」という形で少しのお金を追加で請求する。これが「金利」。
債券も同じようなもので、政府や会社がお金を借りるときに発行する。
債券を買うということは、政府や会社にお金を貸して、その代わりに利息をもらうということ。
長期債券とは?
長期債券は、政府や会社が10年以上の長い期間でお金を借りるために発行する債券。たとえば、30年間で政府にお金を貸し、その間、政府から定期的に利息をもらう。
金利の変動と長期債券
金利が変動すると、債券の価値も変わる。
例えば、あなたが持っている債券が毎年3%の利息を支払うとします。
でも、新しく発行される債券が4%の利息を支払う場合、あなたの債券はあまり魅力的ではなくなります。
なぜなら、新しい債券の方がもっと多くの利息をもらえるから。
長期債券の敏感性
長期債券は、金利の変動に特に敏感である。
なぜなら、長期間にわたって固定された利息を支払うため、金利が上がると、新しい債券の方がより魅力的になり、古い債券の価値は下がる。逆に、金利が下がると、古い債券の方が価値が上がります。
このように、長期債券は金利の変動によってその価値が大きく変わる特徴を持つ。
EDVの運用会社は?
EDVの運用会社は、「バンガード(Vanguard Group, Inc.)」です。バンガードは世界最大級の資産運用会社の一つであり、個人投資家や機関投資家に対して幅広い投資商品を提供している。
バンガードの特徴は以下。
- 低コスト:バンガードは低コスト運用を重視しており、EDVもその一つ。低い経費率が投資家にとっての魅力となっている。
- 分散投資:バンガードは多様な分散投資を行うことでリスクを軽減することを目指している。EDVも長期の米国国債に幅広く投資することでリスクを分散している。
- 信頼性:長年の運用実績を持ち、信頼性が高い運用会社として知られており、資産運用業界で確固たる地位を築いている。
- 革新性:バンガードはインデックスファンドの先駆者であり、投資商品の革新にも力を入れている。EDVもその一環として提供されているETFの一つ。
EDVの経費率は?
EDVの経費率は、0.07%(2024年時点)
これは他の長期国債ETFと比較しても非常に低い水準であり、バンガードの低コスト運用方針を反映している。
経費率の重要性
- 投資家への影響:経費率はETFを保有する際に投資家が負担するコスト。経費率が低いほど、運用成績に対するコストの影響が小さくなる。
- 長期投資の利点:経費率が低いと、長期にわたって保有する際のコストも抑えられ、複利効果を最大限に活かすことができる。
- バンガードの強み:バンガードは、低コスト運用を重視しており、EDVの経費率0.07%はそのポリシーを体現している。これは投資家にとって魅力的なポイントの一つと言える。
EDVの配当利回りは?
EDVの配当利回りは、市場の金利環境や債券の利息収入により変動するが、2024年時点ではおおよそ2.5%前後。
配当利回りの重要性
- 安定した収入源:配当利回りは、投資家にとって定期的な収入源となる。EDVは四半期ごとに分配金を支払い、その分配金は主に債券の利息収入から成り立っている。
- 金利環境の影響:配当利回りは市場の金利環境によって変動します。金利が上昇すれば新たに発行される債券の利回りも上昇し、EDVの配当利回りもそれに応じて変動する可能性がある。
- 長期投資の視点:長期的には、安定した配当を受け取ることで総合的なリターンが向上することがある。特に低リスクの資産として、長期の米国国債に投資するEDVは安定的な配当が期待される。
EDVの分配金(配当)の支払い時期は?
EDVの分配金(配当)は、四半期ごとに支払われる。
具体的には、3月、6月、9月、12月のスケジュールで分配金が支払われる。
分配金支払いの流れ
- 宣言日(Declaration Date): 分配金の支払いが発表される日で。この日には、分配金の金額と支払い日などが公表される。
- 基準日(Record Date): 分配金を受け取るためには、この日までにEDVを保有している必要がある。この日までに保有している投資家が分配金を受け取る権利を持つ。
- 支払い日(Payment Date): 実際に分配金が支払われる日。投資家の口座に分配金が振り込まれる。
EDVの現在株価と長期チャート
EDVは2007年12月6日に運用を開始しました。長期にわたり運用されているETFであり、これまでの実績を基に投資家に対して安定した投資機会を提供している。
長期の値動きを見ると、以下のような傾向がある。
- 金利引き上げと価格下落:2023年3月、FRBがインフレ対策のために金利引き上げを開始。これに伴い、EDVの価格は大きく下落。
- コロナ時期の低金利と価格上昇: 2020年からのコロナウイルスの流行期間中、低金利政策が採られたことで、EDVの価格は最大で約180ドルまで上昇していた。
コロナ以前の価格水準を参考としても、価格上昇余地はあると考えられる。
EDVに投資するメリットは?
EDV(バンガード・超長期米国債ETF)に投資するメリットは以下の通り。
長期国債への投資
EDVは、残存期間が25年以上の米国国債に投資し、非常に長期のデュレーションを持つため、金利が下落する局面では大きな価格上昇を期待できる。
金利変動に対する感応度
EDVはデュレーションが長いため、金利の変動に対する感応度が高い。特に金利が下がる局面では、他の債券や株式よりも高いパフォーマンスを発揮する可能性がある。
安定した収入源
EDVは四半期ごとに分配金を支払うため、安定したインカムゲインを期待できる。長期国債は信用リスクが低いため、分配金の安定性も高い。
低コスト運用
EDVの経費率は0.07%と非常に低く、長期的な保有コストを抑えることができる。
分散投資
EDVは、多くの長期国債に分散投資を行うことでリスクを低減しており、特定の債券に依存するリスクが軽減される。
流動性の高さ
EDVは取引量が多く、流動性が高いETFのため、売買が容易であり、必要なときに素早く取引を行うことができる。
インフレに対するヘッジ
長期国債は、インフレが抑えられている環境下では特に有利。インフレが低い場合、長期国債の利回りは相対的に魅力的となる。
EDVに投資することで、多くのメリットを享受できる。これらの特徴により、EDVは特に金利下落局面において有望な投資先となりえる。
EDVの投資で考えられるデメリットは?
EDV(バンガード・超長期米国債ETF)への投資には多くのメリットがありますが、デメリットも考慮する必要がある。以下は、EDVに投資する際の主なデメリット。
- 金利上昇リスク:EDVはデュレーションが非常に長いため、金利が上昇する局面では価格が大きく下落するリスクがある。金利上昇による損失は、特に短期的に大きくなる可能性がある。
- 価格変動のボラティリティ: 長期国債は金利変動に敏感であるため、EDVの価格変動は比較的大きくなる。このボラティリティの高さは、安定した価格を求める投資家には不向きと言える。
- 低利回り環境でのパフォーマンス: 現在の低金利環境では、長期国債の利回りも低くなるため、EDVの分配金利回りも低くなる。低利回りの投資商品として、他の高利回りの資産と比較すると魅力が薄れる場合がある。
- インフレリスク: 長期国債はインフレに弱い傾向があり。インフレが進行すると、債券の実質価値が減少し、EDVのパフォーマンスが悪化する可能性がある。
なぜ、今EDVが注目されているのか?
現在、EDV(バンガード・超長期米国債ETF)が注目されている理由にはいくつかの要因がある。
金利の動向
金利の動向は債券市場に大きな影響を与える。最近の経済環境では、以下のような要因がEDVの注目度を高めている。
- 金利下落の予測:インフレ率の低下や経済成長の減速により、中央銀行が金利を引き下げる可能性がある。金利が下がると、長期債券の価格は上昇しやすく、EDVのような長期国債ETFが恩恵を受ける。
- 経済不透明感:経済の先行きに不透明感がある場合、安全資産としての長期国債に資金が流れ込みやすくなる。
安全資産としての魅力
長期国債はリスクが低い安全資産と見なされており、経済の不安定な時期には特に注目される。
- 市場のボラティリティ:株式市場のボラティリティが高まると、投資家は安定した収益を期待できる安全資産にシフトする傾向がある。EDVはそのような投資ニーズに適している。
ポートフォリオの分散効果
EDVのような長期国債ETFは、ポートフォリオの分散効果を高めるために利用され、特に以下の点が注目される。
- リスク分散:株式や他のリスク資産と異なる価格動向を示すため、ポートフォリオ全体のリスクを低減する効果がある。
- 逆相関:金利が下がるときに価格が上昇するため、株式市場が不調のときでもポートフォリオのパフォーマンスを支える可能性がある。
長期的な利回りの安定性
長期国債は、利息収入が安定しているため、長期的な利回りが期待できる。
- 分配金の安定性:EDVは四半期ごとに分配金を支払うため、安定したインカムゲインを提供する。
- 低リスクの収入源:信用リスクが低いため、分配金の支払いが安定していることが投資家にとって魅力的。
特に金利が下落する局面や経済の不透明感が高まる時期において、EDVは投資家にとって有望な投資先として注目されている。
金利の動向が予測しやすい場面では、EDVの価格推移も読みやすいと言えるのか?
金利の動向が予測しやすい場合、例えば中央銀行の政策方針が明確である場合、EDVの価格動向も予測しやすくなる傾向がある。
特に、金利の低下が予想される場合、EDVの価格は上昇する可能性が高まる。
金融市場は金利の動向に敏感に反応するため、金利の将来的な動きが市場によって読み取られると、EDVの価格もその予測に基づいて動くことが一般的。
「EDVはおすすめしない」という記事、検索も多くみられがその要因は?
「EDVはおすすめしない」という記事が存在する要因にはいくつかの理由があru。これらの理由は、投資家の視点や市場環境、リスク許容度に基づくものであり、EDV投資のデメリットで挙げた内容が主な要因と考えられる。
- 金利上昇リスク:EDVは長期国債に投資するため、金利変動に対して非常に敏感。
- インフレリスク:長期国債はインフレに対して弱い資産クラス。
- ボラティリティ:EDVは価格のボラティリティが高い傾向がある。
- 低利回り環境:現在の低金利環境では、長期国債の利回りも低くなるため、投資家にとって魅力が薄れる場合がある。
- 低い分配金利回り:他の高利回りの資産クラスと比較すると、EDVの分配金利回りは低めであり、インカムゲインを重視する投資家にとっては魅力が少ないかもしれない。
EDVはニーサの対象として選べるのか?
- 一般的なNISAの枠内での取引は可能だが、つみたてNISA(積立NISA)を使ってTLTに投資することはできないため、つみたてNISAの特典を享受することはできない。
- つみたてNISAで投資できるのは、一定の要件を満たした国内投資信託(及び一部の国内ETF)に限られるため、海外ETFであるEDVには投資できない。
EDVとよく比較されるTLTとの違いは?
EDV(バンガード・超長期米国債ETF)とTLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)は、どちらも米国の長期国債に投資するETFですが、いくつかの違いがある。それぞれの特徴を比較した内容は以下。
項目 | EDV(バンガード・超長期米国債ETF) | TLT (iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF) |
---|---|---|
投資対象 | 25年以上の米国長期国債 | 20年以上の米国長期国債 |
デュレーション | 約20年以上 | 約17〜18年 |
経費率 | 0.07% | 0.15% |
配当利回り | 約2.5%前後 | 約2.5%前後 |
配当頻度 | 四半期ごと | 毎月 |
リスク | 金利変動に非常に敏感 | 金利変動に敏感 |
リターン | 金利下落時に大きな価格上昇が期待できる | 金利下落時に価格上昇が期待できる |
流動性 | 高いがTLTよりは低い | 非常に高い |
TLTとEDVを比較するポイントとしては、
- デュレーションの長さ:EDVの方が長く、金利変動に対する感応度が高い。
- 経費率:EDVの方が低い。
- 配当頻度:TLTは毎月配当を支払い、EDVは四半期ごと。
- 流動性:TLTの方が流動性が高く、取引が容易。
これらの違いを考慮して、銘柄を選定する必要がある。
EDVとTLTのパフォーマンスの違いは?
EDVとTLTはどちらも米国の長期債券ETFであり、金利に対する値動きは基本的に同じ傾向を示すが、パフォーマンスには違いがある。
直近の価格が一番低い時期(2023年10月頃)を基準に比較した場合、EDVはTLTに比べて約6%高いリターンを示している。
これは、EDVの方がより長期の債券を扱っているため、金利変動に対する感度が高いことにある。
そのため、金利が下落する局面では、EDVの価格上昇がTLTよりも大きくなる傾向があるが、逆に金利が上昇する局面では、価格下落も大きくなり、EDVはTLTに比べてボラティリティが高いETFと言える。
EDVとTLTの価格パフォーマンスの比較グラフ
TLTの他、EDVとよく比較される同様のETFは?
TLTの他、EDVとよく比較される同様のETFには、以下のようなものがある。
ZROZ( PIMCO 25 年以上ゼロクーポン米国国債インデックス上場投資信託)
- 概要:ZROZは、25年以上のゼロクーポン米国国債に投資するETF。ゼロクーポン債は利息支払いがなく、すべての利息が元本に含まれている。
- 経費率:0.15%
- デュレーション:非常に長く、EDVと同様に金利変動に対して高い感応度を持つ。
- 特徴:ゼロクーポン債に特化しているため、価格変動が大きく、リスクが高い。
VGLT(バンガード米国長期国債ETF)
- 概要:VGLTは、15年以上の米国国債に投資するETF。EDVよりも若干短い期間の債券に投資するが、依然として長期国債に焦点を当てている。
- 経費率:0.04%
- デュレーション:EDVよりも短いが、依然として長期のデュレーションを持つ。
- 特徴:バンガードの低コスト運用方針を維持しつつ、長期国債に投資するオプションを提供。
SPTL(SPDRポートフォリオ米国長期国債ETF)
- 概要:SPTLは、米国の長期国債に投資するETF。15年以上の米国国債を対象としている。
- 経費率:0.06%
- デュレーション:長期デュレーションを持ち、金利変動に敏感。
- 特徴:低経費率での運用が魅力。
GLD(SPDRゴールド・シェアーズ)
- 概要:直接的な長期国債ETFではないが、金利環境に対する逆相関資産として比較されることがある。特に、金利が低下する環境で、金はしばしば魅力的な代替資産と見なされる。
- 経費率:0.40%
- 特徴:インフレヘッジや市場の不確実性に対する保険として利用される。
これらのETFは、EDVと同様に金利変動に敏感であり、リスクとリターンの特性が似ている。
2024年の金利動向の予測は?
2024年の金利動向については、以下のような予測がされている。
金利の引き締めと緩和のバランス
国際通貨基金(IMF)の見通しによれば、2024年の経済環境は引き続き複雑であり、各国の中央銀行はインフレと経済成長のバランスを取るために慎重な金融政策を行う必要がある。多くの国でインフレが徐々に落ち着いてきており、それに伴い金利を引き下げる余地が出てくるとされている。
金利の変動要因
世界銀行の報告によると、金利の動向は以下の要因によって影響される。
- インフレの動向:インフレ率が安定して低下することで、金利の引き締め圧力が弱まり、金利が低下する可能性がある。
- 経済成長の見通し:2024年の世界経済成長率は2.4%と予測されており、これは過去30年間で最低水準となる。成長の鈍化は金利の低下を促す要因となりえる。
- 地政学的リスク:紅海地域の紛争など地政学的なリスクが高まると、経済の不安定要因となり、これが金利に影響を与える可能性がある。
長期的な見通し
長期的には、金融政策の引き締めが緩和される局面が続く可能性があり、特に2024年後半には金利の低下が見込まれている。しかし、経済の動向や予期せぬショックに対する対応も必要とされるため、金利の動向は依然として不透明な部分が多い。
これらの情報を基に、2024年の金利動向を注視し、適切な投資判断を行うことが重要。
EDVの株を買える証券会社は?
EDVの株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
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SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ✕ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
米国長期債券ETF「EDV」の特徴や投資のメリット・デメリット、そして債券と金利の関係について詳しく見ていきました。EDVを含む債券ETFは、金利と逆相関する特性を持つ投資銘柄であり、金利動向が予測しやすい局面では、比較的安心して投資できる可能性があります。
TLTも同様の特性を持っていますが、利下げ見通しがある程度明確になってくるタイミングを見計らって投資することが重要です。特に、レバレッジの高い債券ETFである「TMF」などは、明確な金利動向がわかるタイミングでの投資がベストと言えるでしょう。
ポートフォリオの一部として債券ETFを保有することは、利下げ局面や景気低迷時のヘッジとして有効です。個人的にも一定のポジションを保有しておきたいと考えています。
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