このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- TLTとはどのような特徴を持つETF?
- 長期米国債とは?短期債券との違いは?
- なぜTLTは金利の変動に敏感なのか?
- 長期債権と金利の関係をもっとわかりやすく説明すると?
- TLTの運用会社は?
- TLTの経費率は?
- TLTの配当利回りは?
- TLTの分配金(配当)の支払い時期は?
- TLTの現在株価と長期チャート
- TLTに投資するメリットは?
- TLTの投資で考えられるデメリットは?
- TLTの分配金推移は?
- なぜ、今TLTが注目されているのか?
- 金利の動向が予測しやすい場面では、TLTの価格推移も読みやすいと言えるのか?
- 「TLTはおすすめしない」という記事、検索も多くみられがその要因は?
- TLTはニーサの対象として選べるのか?
- TLTとよく比較される同様のETFは?
- 今後の金利動向の予測は?
- TLTの株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
投資を行う上ではリスクを分散し、安定したリターンを目指すために、ポートフォリオのバランスを取ることが重要です。
一般的な推奨としては、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券をそれぞれ25%ずつ保有することが挙げられます。
特定のセクター、例えばハイテク銘柄に偏重した投資は、市場が好調な時は有利ですが、市場が下落すると大きなリスクに直面する可能性があります。
しかし、私もそうですが、特に初心者にとって債券投資のイメージが掴みにくく、アプローチが難しいと感じられるかもしれません。
そこで、直接債券を購入するのではなく、ETFを通じて米国債券に投資する方法に焦点を当てます。
特に、注目されているのがNASDAQに上場している「TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)」です。
これは、米国連邦準備制度(FRB)のインフレ対策による金利上昇が一服し、投資のタイミングとして最適な状況と言えるかもしれません。
この記事では、TLTについて詳しく調査し、その特徴や投資のメリットを掘りさげます。
TLTがあなたの投資スタイルに適しているかどうか、この記事で確認してみてください。
TLTとはどのような特徴を持つETF?
TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)は、次のような特徴を持つETF。
このETFの正式名称は「iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF」で、ベンチマーク指数は「ICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Index」。
TLTはアメリカのNASDAQ証券取引所で取引されている。
この指数は、満期が20年以上の米国国債に投資しており、TLTはこの指数のパフォーマンスを追跡することを目的としている。
TLTは米国国債に投資しているため、信用リスクは非常に低いが、金利の変動には敏感に反応し、金利が上昇すると、TLTの価格は下落する傾向にある。
しかし、市場が不安定な時期には、安全資産としての役割を果たすことがある。
TLTは月次で配当を行い、その配当利回りは比較的安定。
また、TLTはポートフォリオの固定収入部分に多様性をもたらし、株式市場のボラティリティに対するヘッジとして機能することがある。
さらに、TLTは高い流動性を持ち、大規模な取引も容易に行うことができる。
これらの特徴により、TLTは長期的な固定収入投資を求める投資家や、市場の変動に対するヘッジを必要とする投資家に適している。
ETFについてはこちらで詳しく解説。
米国連続増配ETF VIGとは?- ETFとは何ですか?
長期米国債とは?短期債券との違いは?
長期米国国債と短期米国国債は、主に満期までの期間によって区別される。
それぞれの特徴は以下。
特徴 | 長期米国国債 | 短期米国国債 |
---|---|---|
満期期間 | 10年以上(一般的には10年、20年、30年) | 1年以下から数年(例: 財務省証券は1年以下) |
利回り | 比較的高い | 比較的低い |
価格変動の敏感性 | 金利の変動に敏感(金利上昇時に価格が下落) | 金利の変動に対して比較的安定 |
リスクプロファイル | インフレリスクが高い | 低リスク |
流動性 | 比較的低い | 高い |
なぜTLTは金利の変動に敏感なのか?
TLTが金利の変動に敏感な理由は、主にその構成資産である長期米国国債の特性に起因する。
長期債券と金利の関係
- 債券の価格と利回り(金利)は逆関係にある。金利が上昇すると、既存の低利回りの債券は魅力を失い、価格が下落する。
逆に、金利が下落すると、既存の高利回りの債券はより魅力的になり、価格が上昇する。 - 長期債券は、金利の変動に対して短期債券よりも敏感に反応する。これは、長期債券が将来にわたって固定された利息を支払うため、金利の変動が長期にわたるキャッシュフローに大きな影響を与えるため。
TLTの特性
- TLTは、満期が20年以上の米国国債に投資している。これらの長期債券は、金利の変動による価格変動が大きいため、TLTの価値もそれに応じて大きく変動する。
- TLTの持つ債券のデュレーション(平均満期までの期間の加重平均)が長いため、金利変動の影響を強く受ける。デュレーションが長いほど、金利の小さな変動でも価格に大きな影響を与えることがある。
- 金利の予想変動(例えば、中央銀行の政策変更など)に対する市場の反応も、TLTの価格に影響を与える。投資家は将来の金利動向を予測し、それに基づいて長期債券の保有や売却を決定する。
つまり、TLTは、その構成資産である長期米国国債の特性により、金利の変動に敏感に反応し、金利が上昇するとTLTの価格は下落し、金利が下落すると価格は上昇する傾向がある。
投資家は、TLTを含むポートフォリオを管理する際に、これらの特性を考慮する必要がある。
長期債権と金利の関係をもっとわかりやすく説明すると?
あなたが銀行からお金を借りるとき、銀行は「利息」という形で少しのお金を追加で請求する。これが「金利」。
債券も同じようなもので、政府や会社がお金を借りるときに発行する。
債券を買うということは、政府や会社にお金を貸して、その代わりに利息をもらうということ。
長期債券とは?
長期債券は、政府や会社が10年以上の長い期間でお金を借りるために発行する債券。たとえば、30年間で政府にお金を貸し、その間、政府から定期的に利息をもらう。
金利の変動と長期債券
金利が変動すると、債券の価値も変わる。
例えば、あなたが持っている債券が毎年3%の利息を支払うとします。
でも、新しく発行される債券が4%の利息を支払う場合、あなたの債券はあまり魅力的ではなくなります。
なぜなら、新しい債券の方がもっと多くの利息をもらえるから。
長期債券の敏感性
長期債券は、金利の変動に特に敏感である。
なぜなら、長期間にわたって固定された利息を支払うため、金利が上がると、新しい債券の方がより魅力的になり、古い債券の価値は下がる。逆に、金利が下がると、古い債券の方が価値が上がります。
このように、長期債券は金利の変動によってその価値が大きく変わる特徴を持つ。
TLTの運用会社は?
TLT(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)の運用会社は「BlackRock」。BlackRockは世界最大の資産運用会社の一つであり、iSharesブランドの下で多くのETFを提供している。
iShares ETFは、その透明性、流動性、多様な製品ラインナップで知られており、TLTもその一つ。
BlackRockは、グローバルな規模で幅広い投資商品を提供し、個人投資家から大規模機関投資家まで幅広い顧客にサービスを提供している。
TLTの経費率は?
TLTの経費率 (Net Expense Ratio): 0.15%
この経費率は、ETFの運用に関連する年間の費用を表し、投資された資産の総額に対する割合で計算される。
経費率には、運用管理費、管理費、その他の運用経費が含まれている。
TLTのようなETFの経費率は、投資家が支払うコストの一部であり、投資の全体的なリターンに影響を与える要素の一つ。
0.15%という経費率は、業界標準と比較して比較的低い部類に入る。
以前に紹介した「VIG」などのパッシブ方運用ETFの経費率は0.06%なので、比較しても非常に低く、魅力的と言える。
TLTの配当利回りは?
TLT(iShares 20+ Year Treasury Bond ETF)の配当利回りは現在3.76%
利回りは、ETFが投資家に支払う配当の年間総額を、ETFの株価で割ったもの。
配当利回りは市場の状況やETFのパフォーマンスによって変動するため、投資の際には最新の情報を確認することが重要。
TLTの分配金(配当)の支払い時期は?
TLTは、通常、毎月分配金(配当)を支払う。
これは、TLTが保有する長期米国国債から得られる利息収入を基にしており、ETFの保有者に対して定期的に分配される。
毎月分配は、以前に紹介している「高配当ETF JEPI」も同様。
インカム投資家にとって魅力的。
TLTの現在株価と長期チャート
TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)は、2002年7月からNASDAQに上場、運用されており、比較的長い歴史を持つETF。
2023年10月頃、TLTは約60ドルの底値を記録しましたが、その後価格は上昇傾向にあり、取引出来高も増加している。
長期の値動きを見ると、以下のような傾向がある。
金利引き上げと価格下落:2023年3月、FRBがインフレ対策のために金利引き上げを開始。これに伴い、TLTの価格は大きく下落。
コロナ時期の低金利と価格上昇: 2020年からのコロナウイルスの流行期間中、低金利政策が採られたことで、TLTの価格は最大で約170ドルまで上昇していた。
コロナ以前の価格水準を参考としても、価格上昇余地はまだあると考えられる。
TLTに投資するメリットは?
TLTに投資するメリットは以下。
安定性と信頼性
TLTは、米国政府が発行する長期国債に投資します。米国国債は、世界で最も信頼性が高いとされる債券の一つであり、デフォルト(債務不履行)のリスクが非常に低いと考えられている。
金利リスクのヘッジ
長期国債は、金利が下落すると価格が上昇する傾向がある。そのため、金利リスクに対するヘッジとして機能し、特に金利が低下する局面では有利な投資となり得る。
配当利回りと毎月のインカム収入
TLTは、保有する国債からの利息に基づいて定期的に配当を支払うため、毎月配当を実施。投資家は定期的な収入を得ることができる。
ポートフォリオの多様化
TLTに投資することで、投資ポートフォリオに固定収入資産を加えることができ、株式や他の資産クラスのリスクをバランス良く分散することが可能。
低コスト
TLTのようなETFは、一般的にアクティブ運用の投資信託に比べて低い経費率を持っており、長期的なコスト効率が向上する。
これらのメリットは、特に長期的な固定収入を求める投資家や、市場のボラティリティに対するヘッジを必要とする投資家にとって魅力的である。
ただし、投資にはリスクが伴うため、TLTを含む投資決定を行う際には、自身の投資目的やリスク許容度を十分に考慮することが重要。
TLTの投資で考えられるデメリットは?
TLTに投資する際のデメリットもいくつかある。
金利上昇によるリスク:TLTは長期米国国債に投資しているため、金利の上昇は価格の下落に直結する。金利が上がると、既存の低利回りの債券は魅力を失い、価格が下がる。
市場ボラティリティ:長期債券は、短期債券に比べて市場の変動により敏感なため、経済状況や金融政策の変化がTLTの価格に大きな影響を与える可能性がある。
インフレリスク:長期間にわたる固定利回りのため、インフレが予想以上に高まると、実質的なリターンが減少するリスクがある。
利回り曲線の変動:利回り曲線(Yield Curve)の形状が変化すると、長期債券のパフォーマンスに影響を与えることがある。たとえば、利回り曲線がフラット化または逆転すると、長期債券の魅力が低下する可能性がある。
これらのデメリットを理解し、自身の投資戦略やリスク許容度に照らし合わせて検討することが重要。
TLTの分配金推移は?
TLTの分配金は、コロナ前水準あたりに戻ってきている、0.25〜0.3ドルあたり。
権利落ち日 | 分配金単価(ドル) |
---|---|
2023/12/14 | 0.310534 |
2023/12/01 | 0.28892 |
2023/11/01 | 0.286291 |
2023/10/02 | 0.280014 |
2023/09/01 | 0.288579 |
2023/08/01 | 0.275282 |
2023/07/03 | 0.277716 |
2023/06/01 | 0.273047 |
2023/05/01 | 0.267995 |
2023/04/03 | 0.268755 |
2023/03/01 | 0.249766 |
2023/02/01 | 0.275496 |
2022/12/15 | 0.261059 |
2022/12/01 | 0.244243 |
2022/11/01 | 0.235637 |
2022/10/03 | 0.244114 |
2022/09/01 | 0.236135 |
2022/08/01 | 0.213043 |
2022/07/01 | 0.226939 |
2022/06/01 | 0.207438 |
2022/05/02 | 0.20313 |
2022/04/01 | 0.201727 |
2022/03/01 | 0.184723 |
2022/02/01 | 0.198134 |
2021/12/16 | 0.167606 |
2021/12/01 | 0.184159 |
2021/11/01 | 0.188215 |
2021/10/01 | 0.183085 |
2021/09/01 | 0.189348 |
2021/08/02 | 0.181723 |
2021/07/01 | 0.187502 |
2021/06/01 | 0.199272 |
2021/05/03 | 0.203071 |
2021/04/01 | 0.185064 |
2021/03/01 | 0.171726 |
2021/02/01 | 0.175774 |
2020/12/17 | 0.163928 |
2020/12/01 | 0.163003 |
2020/11/02 | 0.169451 |
2020/10/01 | 0.16906 |
2020/09/01 | 0.18292 |
2020/08/03 | 0.19014 |
2020/07/01 | 0.191656 |
2020/06/01 | 0.210189 |
2020/05/01 | 0.216207 |
2020/04/01 | 0.238017 |
2020/03/02 | 0.229242 |
2020/02/03 | 0.241966 |
なぜ、今TLTが注目されているのか?
TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)が現在注目されている理由は、主に以下の要因によるもの。
インフレの冷却と金利見通し
米国のインフレが冷却傾向にあるとの見方が強まってきている。これにより、連邦準備制度(Fed)が金利の引き上げを停止する可能性が高まっており、長期国債に対する投資家の関心が高まっている。
金利のこれ以上の上昇が予測されないため、TLTの価格下落に歯止めがかかり、下落リスクが低減された状態と言える。
長期国債の需要増加
金利の上昇が一服するとの期待から、長期国債への需要が増加し、長期国債に投資する長期国債に投資するTLTの価格が上昇傾向にある。
これらの要因により、TLTは現在、投資家からの注目を集めている。
インフレの動向や金利政策の変化に敏感な投資家は、TLTをポートフォリオに加えることで、市場の変動に対するヘッジとして利用することができる
金利の動向が予測しやすい場面では、TLTの価格推移も読みやすいと言えるのか?
金利の動向が予測しやすい場合、例えば中央銀行の政策方針が明確である場合、TLTの価格動向も予測しやすくなる傾向がある。
特に、金利の低下が予想される場合、TLTの価格は上昇する可能性が高まる。
金融市場は金利の動向に敏感に反応するため、金利の将来的な動きが市場によって読み取られると、TLTの価格もその予測に基づいて動くことが一般的。
「TLTはおすすめしない」という記事、検索も多くみられがその要因は?
「TLTはおすすめしない」という記事が見られる主な要因は以下の通りです。
金利リスクと市場ボラティリティ
TLTは長期米国国債に投資しているため、金利の上昇は価格の下落に直結します。最近の金融市場では、金利の動向はまだ不確定であり、TLTへの投資には一定のリスクが伴うと見られている。
為替リスク
TLTの価格上昇は、米国の長期金利の低下に伴って起こる。金利が下がると、既存の高利回りの債券が魅力的になり、価格が上昇します。
しかしドルの金利が下がると、円に対してドルが弱くなる可能性がある。
これは、米国の金利が低下すると、ドル建て資産の魅力が低下し、投資家が他の通貨や資産に移行するため。
円がドルに対して強くなると、日本の投資家がドル建て資産(例えばTLT)を購入する際の為替コストが増加するため、TLTへの投資から得られる利益が減少する可能性がある。
これらの要因により、現在の市場環境に適さない投資と見なしている可能性がある。
TLTはニーサの対象として選べるのか?
- 一般的なNISAの枠内での取引は可能だが、つみたてNISA(積立NISA)を使ってTLTに投資することはできないため、つみたてNISAの特典を享受することはでない。
- つみたてNISAで投資できるのは、一定の要件を満たした国内投資信託(及び一部の国内ETF)に限られるため、海外ETFであるTLTには投資できない。
TLTとよく比較される同様のETFは?
TLT(iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF)とよく比較される、同様のETFには以下のようなものがある。
VGLT (バンガード米国長期国債ETF)
VGLT(Vanguard Long-Term Treasury ETF)は、満期が10年以上の米国国債に投資するバンガード社のETF。TLTと同様に、長期米国国債市場に露出していますが、バンガードの製品であるため、若干異なる投資戦略やコスト構造を持っている。
EDV (バンガード超長期米国債ETF)
EDV(Vanguard Extended Duration Treasury ETF)は、満期が20年以上の米国国債に投資するETFで、特に長期の国債に焦点を当てている。
TLTよりもさらに長いデュレーションを持ち、金利変動に対してより敏感な動きを示すことがある。
UST (プロシェアーズ・ウルトラ7-10年国債)
UST(ProShares Ultra 7-10 Year Treasury ETF)は、7年から10年の満期を持つ米国国債に投資するETF。
TLTよりも短い満期の国債に焦点を当てているため、金利変動に対する感応性が異なる。
TLH (iシェアーズ米国国債10-20年ETF)
TLH(iShares 10-20 Year Treasury Bond ETF)は、満期が10年から20年の米国国債に投資するETFで、TLTよりも若干短い満期の国債に投資している。TLTと比較して異なるリスク・リターンプロファイルを持っている。
これらのETFは、TLTと同様に米国国債市場に露出していますが、各々が異なる満期範囲、投資戦略、コスト構造を持っているため、投資家は自身の投資目的やリスク許容度に応じて適切なETFを選択する必要がある。
TMF(Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF)
TMFは、「ICE U.S. Treasury 20+ Year Bond Index」の日次パフォーマンスの300%を目指すレバレッジETFで、指数の日々の動きを3倍に増幅して反映する。
TMFは、残存期間が20年以上の米国債に投資している。
今後の金利動向の予測は?
今後の金利動向に関する予測は、複数の要因に基づいており、以下のような見解が示されている。
金利の現状と予測
2023年末の時点で、米国の平均30年固定住宅ローン金利は6.95%に低下した。これは、インフレ圧力の後退の兆しによるもの。
連邦準備制度(Fed)の政策
連邦公開市場委員会(FOMC)は、2023年の最後の会合で、基準となる連邦基金金利を変更せずに維持することを決定。これは、金利引き上げの一時停止を意味する。
2024年の金利予測
専門家によると、2024年には金利が緩和されると予想されている。インフレが改善し、Fedの金利引き下げが近づくにつれて、住宅ローン金利は年末にかけて6.5%近くになる可能性がある。
長期的な見通し
金利は、2024年には低下傾向にあると予測されていますが、具体的なタイミングや下降の程度は不確実です。インフレの再燃や経済状況によって、金利の動きは変わる可能性がある。
これらの予測によると、金利は今後緩和される可能性が高いとされていますが、市場の不確実性や経済データの変化によって、予測は変わる可能性がある。
金利の動向を予測する際には、これらの要因を総合的に考慮することが重要。
TLTの株を買える証券会社は?
TLTの株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
---|---|---|
SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ✕ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
米国長期債券ETF「TLT」の特徴や投資のメリット・デメリットや債券と金利の関係について詳しく見ていきました。
TLTは金利と逆相関する特性を持つ投資銘柄であり、金利動向が予測しやすい局面では比較的安心して投資できる可能性があります。
FRBによる金利上昇のリスクは完全には排除できませんが、インフレ対策が一服し金利上昇の必要性が低減している現状では、TLTの価格下落リスクは少なくなっています。また、金利が下がる局面では、TLTの価格は上昇する可能性が高いです。
TLTは比較的高い配当利回りを提供し、毎月のインカム収入が見込めるため、安定した配当収入を求める投資家にとって魅力的な選択肢です。
私自身、これまで債券ETFへの投資を検討していませんでしたが、ポートフォリオのバランス調整として、また金利予測によって先の価格動向が読みやすいTLTは、投資のタイミングとして最適だと判断し、少しずつ投資を追加していく予定です。
ただし、米金利が下がると円高につながる可能性があるため、ドル建てでの投資を検討することが重要かもしれません。