このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)
ウォッチリスト(2025/09/15 終値ベース)
名柄 | 終値 | 変動率 | テーマ | インサイト |
---|---|---|---|---|
TSAT(テレサット) | 27.14 | +21.49% | LEO衛星・衛星通信 | Lightspeed持分移管完了とQ2上振れの余韻 |
AREC(アメリカン・リソーシズ) | 2.45 | +20.69% | クリティカルミネラル・レアアース | ReElementイベント発表と買い推奨報道 |
UUUU(エナジー・フューエルズ) | 13.82 | +15.84% | ウラン採掘・製錬 | 米戦略ウラン備蓄拡充観測 |
OKLO(オクロ) | 95.68 | +15.68% | 小型原子炉(SMR) | 原子力政策支援観測とSMR物色 |
LTBR(ライトブリッジ) | 15.58 | +11.52% | 次世代核燃料 | 備蓄拡充観測の波及 |
BITF(ビットファームズ) | 2.48 | +11.21% | ビットコイン採掘 | BTC11万ドル台推移観測による連動高 |
UEC(ウラニウム・エナジー) | 13.17 | +10.95% | ウラン開発 | 米戦略備蓄拡充観測 |
LYFT(リフト) | 20.44 | +9.77% | ライドシェア | ATLロボタクシー開始の続報と目標引き上げ余韻 |
LEU(セントラス・エナジー) | 243.48 | +9.61% | 濃縮ウラン・燃料サービス | 備蓄拡充観測で濃縮需要思惑 |
LMND(レモネード) | 56.68 | +7.82% | AI保険 | (なし) |
CRWV(コアウィーブ) | 120.47 | +7.60% | AIクラウド・GPUレンタル | NVIDIAとの$63億初期発注契約発表 |
ASML(エーエスエムエル) | 867.30 | +6.56% | 半導体製造装置(EUV) | アナリスト格上げとAI投資期待 |
個人的所感
ウラン備蓄拡充発言を起点にした原子力チェーンの一斉高。
採掘(UUUU・UEC)、濃縮(LEU)、燃料技術(LTBR)、SMR(OKLO)まで波及する政策ドリブン相場の様相。
次世代クリーンエネルギー、ウラン関連、小型モジュール原子炉(SMR) 関連銘柄はこちら
一方で、AIインフラ継続需要を裏付けるNVIDIA—CoreWeave契約でCRWV(コアウィーブ)上昇、半導体設備のASMLも格上げで追随。
マクロ面ではリスクオン継続の地合い下、暗号資産関連(BITF)がBTC高観測で連動、消費・モビリティではLYFTが自動運転実装の進展で物色。
政策テーマ×AI投資の二極推進相場の状況。個別材料乏しい銘柄は上げ幅限定となりやすく、短期はニュース感応度重視の銘柄選別の局面。
個人的にウラン関連・小型原発名柄を注視しているため、いい動きでした!
市場インサイト
【分析日】2025/09/15
全体ムード
米はS&P500・ナスダックが連日最高値更新の続伸、ダウ小高のリスク選好回復相場。背景はテック主導の物色とFOMC利下げ観測、米中対話ヘッドラインの好感。欧州はSTOXX600反発、日本は敬老の日で休場の様子見基調。
債券は米10年低下・独横ばい・JGB変わらずの利回り収斂。為替はドル安基調で円・ユーロに買い戻し。コモディティは原油反発×金が過去最高値更新の対照。短期スタンスはクオリティ厚め・ベータ抑制の機動運用。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
---|---|---|---|
ダウ | 45,883.45 | +49.23 (+0.11%) | FOMC前のテック高と買い戻し |
S&P500 | 6,615.28 | +30.99 (+0.47%) | 利下げ観測継続とメガテック堅調 |
ナスダック | 22,348.75 | +207.65 (+0.94%) | AI関連中心の上昇加速 |
日経225 | 44,768.12 | +0.00 (+0.00%) | 敬老の日で休場(前営業日終値) |
STOXX600 | 557.16 | +2.32 (+0.42%) | ラグジュアリー・防衛株高で反発 |
債券
国 | 10年利回り | 前日比(bp) | コメント |
---|---|---|---|
米国 | 4.04 % | -2 | FOMC前の利下げ観測とドル安で低下 |
ドイツ | 2.65 % | 0 | 材料少なく横ばい |
日本 | 1.60 % | 0 | 祝日絡みでレンジ継続 |
為替
- USD/JPY 147.42(-0.17%):米金利低下とFOMC前のドル売り戻り。
- EUR/USD 1.1761(+0.23%):ドル安基調の継続。
- USD/CNY 7.1210(+0.00%):当局ガイダンス下の狭いレンジ推移。
コモディティ
品目 | 終値 | 前日比 | ドライバー |
---|---|---|---|
WTI原油 | $63.30/bbl | +0.97% | 供給リスク報道とリスク資産高で反発 |
Brent原油 | $67.44/bbl | +0.67% | 同上、タイト観意識 |
天然ガス | $3.11/MMBtu | -0.13% | 需給横ばいの往来 |
金(現物) | $3,680.87/oz | +1.04% | ドル安・米金利低下で過去最高値更新 |
銀 | $41.30/oz | +0.49% | 金高連動と投資需要下支え |
銅 | $4.54000/lb | +0.44% | 景気期待の持ち直しと在庫見合いの自律反発 |
クリプト
- ビットコイン $112,600.00(+0.31%):株高・金利低下局面下の買い戻し基調。
- イーサリアム $4,460.00(+0.45%):L2フロー継続と需給タイト化観測の相対強。
マクロイベント焦点(今後3–4営業日)
- 2025/09/16(火)米・小売売上高(8月)—実質消費の粘り確認
- 2025/09/17(水)FOMC政策金利—初回利下げ幅とドット見通し
- 2025/09/18(木)英・BOE政策金利—据え置き可否と票割れ
- 2025/09/19(金)米・新規失業保険申請件数—労働需給の緩み度合い点検
インサイトまとめ
- 金利低下×テック牽引の二層相場継続でクオリティ偏重の優位
- 米デュレーションは中期軸の段階積み増し
- 為替はドル安レンジの回帰、ドル円は147前後の回転
- コモディティは原油の戻り売り×金の押し目維持の非対称ヘッジ
- クリプトはサイズ抑制の機動回転、BTC軸にETHの相対強活用