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政策ドリブン相場、原子力チェーン×量子の一斉高つづく、史上最高値更新の地合いで(2025.09.19)

政策ドリブン相場、原子力チェーン×量子の一斉高つづく、史上最高値更新の地合いで(2025.09.19)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト(2025/09/19 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
QMCO(クアンタム)11.88+40.59%ストレージ機器明確材料不在の物色・出来高急増
OKLO(オクロ)135.23+28.83%小型原子炉(SMR)原子力政策・テネシー関連報道で物色継続
QUBT(クオンタム・コンピューティング)23.27+26.81%量子計算セクター高・ショートカバー加速
SMR(ニュースケール・パワー)46.77+22.69%小型原子炉(SMR)オプション出来高急増と原子力物色
LTBR(ライトブリッジ)18.26+20.61%次世代核燃料サミット登壇報道と資金流入観測
NNE(ナノ・ニュークリア・エナジー)46.31+21.20%原子力新興米英の原子力投資報道を材料視
LAES(シールスク)4.29+18.84%量子耐性セキュリティトレンド上昇と話題化継続
FLNC(フルーエンス・エナジー)9.36+18.18%蓄電・グリッド200日線突破のテクニカル買い
RGTI(リゲッティ・コンピューティング)28.52+15.28%量子計算セクター連想と高値追い
AREC(アメリカン・リソーシズ)2.87+15.26%クリティカルミネラル・リサイクル買い推奨・イベント発表の余韻
JOBY(ジョビー・アビエーション)16.58+13.33%eVTOL収益化加速観測と思惑買い
LEU(セントラス・エナジー)294.49+12.12%濃縮ウラン原子力政策ヘッドラインと機関買い報
SYM(シンボティック)57.05+11.30%物流ロボ・AI倉庫目標引き上げ混在下の出来高増
QS(クアンタムスケープ)13.42+10.63%全固体電池デモ関連報道とテクニカル続伸
BBAI(ビッグベアAI)6.85+9.08%AI分析・政府向けリバウンド基調と出来高増

個人的所感

引き続き、原子力チェーンの続伸鮮明。
政策ヘッドラインの継続機関フロー増加を背景に、SMR(OKLO・SMR)、燃料・濃縮(LTBR・LEU・NNE)までテーマ関連銘柄一斉高の地合い。

同時に量子計算のセクター物色とショートカバーが拡大。QUBT・RGTIの高値追いに、材料薄のQMCOまで波及のテーマ相場。

QMCOは、クアンタムと企業名にあるが、事業自体は量子コンピューティングとは関係がなく、ストレージやデータ管理ソリューションを提供する企業のため、連想買いとしては違和感を持つが、状況注視。

蓄電・グリッド(FLNC)や物流ロボ(SYM)、(SERV)などAIインフラ周辺にも買い回り。eVTOLのJOBYは収益化加速観測で追随。 
政策ドリブンとニュース鮮度、需給の強さを重視した動きの様相

全体として個人的に注視しているテーマ&個別銘柄が軒並み強い。現時点の保有は一部だが、テーマの核となるグロース銘柄にはしっかり乗っておきたいところです。

市場インサイト

【分析日】2025/09/19

全体ムード

米株は主要3指数がそろって史上最高値更新、初回利下げ通過後のメガテック主導・ソフトランディング期待のリスク選好継続。
欧州はSTOXX600が小反落で中銀イベント後の方向感模索、日本は日銀の政策見直し示唆観測を受け日経平均が反落の利益確定優勢。

債券は米10年わずかに上昇・独10年低下・JGB横ばいの微修正、為替はドル安・ユーロ高・円高の組み合わせでリスクリバーサル改善。
コモディティはWTIが3日続落・金は高値圏持ち合い、暗号資産は小幅まちまちでイベントボラの剝落進行。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ46,315.27+172.85 (+0.37%)利下げ通過後の安心感と金融・資本財の追随
S&P5006,664.36+32.40 (+0.49%)メガテック買いとソフトランディング観測
ナスダック22,631.48+160.75 (+0.72%)AI関連・半導体に資金回帰
日経22545,045.81-257.62 (-0.57%)政策観測と高値警戒の利確優勢
STOXX600554.81-0.97 (-0.17%)エネルギー安とメディア安で小反落

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.13 %+2利下げ前倒し観測後退でわずかに上昇
ドイツ2.68 %-2低インフレ観測と品質志向
日本1.60 %0会合後の様子見継続

為替

  • USD/JPY 146.41(-0.67%):米金利上昇限定でドル売り・円買い先行。
  • EUR/USD 1.1745(-0.51%):利下げ通過後のドル安基調の一服で戻り売り交錯。
  • USD/CNY 7.1130(-0.16%):当局中間値ガイダンス下の小幅な元高。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$62.70/bbl-1.37%供給潤沢観と需要不透明感で3日続落
Brent原油$67.25/bbl-0.28%マクロ不確実性とドル安の相殺
天然ガス$3.10/MMBtu-0.10%在庫・気温見通しの綱引き
金(現物)$3,681.80/oz-0.05%実質金利横ばいで高値圏持ち合い
$42.50/oz-0.40%金連動の小反落
$4.70500/lb-0.27%中国関連ヘッドライン待ちの往来

クリプト

  • ビットコイン $116,450.00(+1.26%):イベント通過後のショートカバー交錯。
  • イーサリアム $4,520.00(0.00%):材料難のレンジ推移。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/09/23(火)グローバルPMI速報(米・欧・英):需要・価格指数の鈍化度合いとサービス主導の持続性。
  • 2025/09/24(水)米・新築住宅販売(8月):金利低下後の需要弾力性の点検。
  • 2025/09/25(木)独・IFO景況感(9月):製造業の底打ち有無。
  • 2025/09/25(木)米・失業保険新規申請:雇用減速テンポの確認。

インサイトまとめ

  • 米大型グロースの相対優位継続、指数はイベント通過のモメンタム追随もヘッジ厚めが無難。
  • 日本株は高値圏の過熱整理、押し目待ちの現物回転が良さげ。
  • デュレーションは中立〜やや長め、米10年4%台前半は逢い場拾いが妥当。
  • 為替はドル安バイアスの揺り戻し、EUR買い戻しは段階的が無難、USD/JPYは146台での逆張りが良さげ。
  • 原油は戻り売り・金は押し目買い、銅はヘッドライン待ちで軽めの押し目が妥当。
  • クリプトは軽めのスタンス維持、イベントボラ剝落後の段階的な押し目が無難。
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