このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- パロアルトネットワークス(PANW)とは何の会社、どのような事業をしている?
- パロアルトネットワークス(PANW)の主力製品やサービスは?
- パロアルトネットワークス(PANW)のビジネスモデルは?
- パロアルトネットワークス(PANW)は何がすごい?
- パロアルトネットワークス(PANW)の顧客層は?
- パロアルトネットワークスの創業の経緯は?
- 取引市場は?
- パロアルトネットワークス(PANW)のセクター、業種、属するテーマは?
- 配当は?
- パロアルトネットワークス(PANW)が属する業界の規模と成長性は?
- パロアルトネットワークス(PANW)の競合企業は?
- パロアルトネットワークス(PANW)の競合との差別化要素と優位性は?
- パロアルト(PANW)がサイバーセキュリティにおいて、リーダー的存在とされる理由は?
- AI時代のサイバーセキュリティの課題とPANWの取り組みは?
- パロアルトネットワークス(PANW)の業績について
- パロアルトネットワークス(PANW)の株価
- パロアルトネットワークス(PANW)の将来生は?今後の展開は?
- パロアルトネットワークス(PANW)の2024年通期決算サマリー
- パロアルトネットワークス(PANW)の株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
AIサービスの普及に伴い、今後ますます重要視されるのがセキュリティ問題です。
AI時代のセキュリティリスクは非常に高く、これに対する迅速な対策と技術革新が急務とされています。
そのような状況の中、注目を集めるサイバーセキュリティ企業の一つとしてパロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)に焦点を当て、同社の事業内容、独自の強み、そして将来性について掘り下げます。
パロアルトネットワークス(PANW)とは何の会社、どのような事業をしている?
- パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)は、2005年に設立されたアメリカ合衆国の企業で、サイバーセキュリティ業界のリーダーとして知られている。
- 同社は、特に次世代ファイアウォールやクラウドセキュリティプラットフォームなど、幅広いサイバーセキュリティソリューションを提供しており、企業や組織が技術を安心して利用できるように支援している 。
- 同社の技術は80,000以上の企業顧客に採用されており、世界中の何十億もの人々を保護する力を持つ。そのサービスは、業界をリードする脅威インテリジェンスに支えられ、最先端の自動化技術によって強化されている。
- Zero Trust(ゼロトラスト)エンタープライズの実現、セキュリティインシデントへの対応、また世界クラスのパートナーエコシステムを通じてより良いセキュリティ成果を提供することなど、日々安全な環境を実現するために努めている。
パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)の企業情報は以下の通り。
- 会社名:Palo Alto Networks, Inc.
- 設立年月: 2005年
- 代表者名:ニケシュ・アローラ(Nikesh Arora)
- 公式サイト: https://www.paloaltonetworks.jp/
パロアルトネットワークス(PANW)の主力製品やサービスは?
パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)は、幅広いサイバーセキュリティ製品とサービスを提供しており、主力製品には次世代ファイアウォール、クラウドセキュリティ、エンドポイント保護、およびさまざまなクラウド提供型のセキュリティが含まれる。
特に注目すべき製品としては以下がある
Next-Generation Firewalls (NGFW)
物理的および仮想化されたアプライアンスを通じて提供され、複数形態のファイアウォールが含まれる。これらは企業のネットワークを保護し、高度な脅威から守ることを目的としている。
Prisma Access and Prisma Cloud
これらのサービスは、企業がクラウド環境を安全に利用できるように設計されており、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)を実現。Prisma Cloudは、クラウドネイティブアプリケーションの保護を提供し、複数のクラウドとハイブリッドクラウド環境でのリスクを軽減する。
Cortex XDR
これは統合型の脅威検出と対応プラットフォームであり、ネットワーク、エンドポイント、クラウドリソース全体でのセキュリティデータを統合し、高度な分析を提供して攻撃を防ぐ。
WildFire
クラウドベースの脅威分析サービスであり、未知の脅威を発見し、防止するために動的分析、静的分析、マシンラーニングを使用する。
これらの製品は、企業がデジタル変革を安全に進めるための強固なセキュリティ基盤を提供することを目的としており、業界内で高い評価を受けている。
パロアルトネットワークス(PANW)のビジネスモデルは?
パロアルトネットワークス顧客層には、大企業、政府機関、教育機関などのエンタープライズレベルの顧客が含まれており、中小企業にもサービスを提供、それらの顧客との強固な関係を維持するために、セールスおよびマーケティング活動、カスタマーサポート、製品開発を通じてこれを実現している。
また、顧客がサイバーセキュリティスキルを向上させるためのトレーニングや教育プログラムも提供している。
収益は、定期的なサブスクリプションベースのサービスを通じて、継続的なサポートとメンテナンスを顧客に提供している。
このサブスクリプションモデルは、顧客保持が重要なビジネスエリアとなっている。
最近では、統合セキュリティプラットフォームへの集約を加速するための戦略的シフトを行い、短期的な成長への影響を受け入れつつ、長期的な利益を目指している。
この戦略の一環として、顧客がプラットフォーム上でより多くのツールをより速く採用するために、無料の製品オファーを増やすという手法も採用されている。
パロアルトネットワークス(PANW)は何がすごい?
パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks)が特に注目される理由は、その革新的なサイバーセキュリティソリューションと業界におけるリーダーシップにある。
同社は、包括的なセキュリティプラットフォームを提供しており、クラウドセキュリティ、エンドポイント保護、ネットワークセキュリティなど、企業が直面するさまざまな脅威に対応する製品群を持っている。これにより、大企業から中小企業に至るまで、あらゆる規模の組織が高度な脅威から保護されることを可能にしている。
また、パロアルトはその技術革新においても際立っており、人工知能(AI)や機械学習(ML)を活用したセキュリティソリューションを開発し、未知の脅威やゼロデイ攻撃から顧客を守るための先進的な防御手段を提供している。
これらの技術により、企業は迅速かつ効果的に脅威に対応することができ、ビジネスの継続性とデータの安全性の確保が可能となる。
さらに、グローバルなリーチと広範な顧客基盤を持つ同社は、世界中の組織と連携してサイバーセキュリティのベストプラクティスを共有し、業界全体のセキュリティ水準の向上に貢献している。
これらの点が、パロアルトネットワークスをサイバーセキュリティ業界で際立たせている要因と言える。
パロアルトネットワークス(PANW)の顧客層は?
パロアルトネットワークスは、幅広い顧客層を対象にサービスを提供している。
主にエンタープライズレベルの大企業がターゲットであり、これには金融機関、政府機関、ヘルスケア組織、教育機関などが含まれる。
これらの組織は、高度なセキュリティ要件と広範なネットワーク保護が求められるため、パロアルトネットワークスの製品とサービスが重宝されている。
また、中小企業(SME)も顧客層に含まれており、規模に関わらず最先端のセキュリティを必要とするすべてのビジネスに対応可能なソリューションを提供しており、これらの顧客と強固な関係を築き、セールスやマーケティング活動、顧客サポート、継続的な製品開発を通じて接点を持っている。
パロアルトネットワークスの創業の経緯は?
パロアルトネットワークスは2005年にニール・ズーク氏によって設立されました。
ズーク氏はイスラエル国防軍(IDF)のエリート情報部隊、ユニット8200の出身であり、この部隊はイスラエルの最重要な情報収集部隊で、通信情報の傍受や暗号解読、対テロ情報活動を行っている。
ユニット8200は特に優れた技術と才能を持つ若者を積極的に採用し、彼らに高度なコンピュータ技術やセキュリティ関連の訓練を施すことで知られています。
ズーク氏のこの部隊での経験は、彼のキャリアに大きな影響を与え、後にパロアルトネットワークスを設立する際の技術的な基盤となる。
創業前、ズーク氏はサイバーセキュリティ技術の開発に深く関与していました。
この経験の中で、彼は革新的なセキュリティ技術の必要性を感じ、特に企業が直面する高度な脅威に効果的に対応するための新しいタイプのファイアウォールを開発することを目指し、このアイデアがパロアルトネットワークスの設立の基盤となった。
同社は最初から高度なセキュリティソリューションを提供することに注力し、特にその次世代ファイアウォールは業界内で革命的とされ、迅速に市場のリーダーとしての地位を確立しました。
取引市場は?
パロアルトネットワークスは、2021年10月25日からナスダック(Nasdaq)に上場している。以前はニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場していたが、ナスダックに移行し、ティッカーシンボル「PANW」。
パロアルトネットワークス(PANW)のセクター、業種、属するテーマは?
セクター
情報技術(Information Technology):パロアルトネットワークスはテクノロジーセクターに属しており、このセクターはデジタル化の進展を支える技術やサービスを提供する企業が集まっています。同社の提供する高度なセキュリティソリューションは、企業や組織がデジタル変革を安全に進めるための重要なサポートを提供している。
業種
サイバーセキュリティ: パロアルトネットワークスはサイバーセキュリティ業種に分類される。この業種は、ネットワーク、エンドポイント、クラウドプラットフォームなど、様々なデジタル環境のセキュリティを確保するための技術やサービスを提供する企業で構成されており、同社の製品は、脅威の検出と対応を自動化し、セキュリティ運用を効率化する。
属するテーマ
AI駆動のサイバーセキュリティ:パロアルトネットワークスの事業は、AIを活用したサイバーセキュリティに特化している。このテーマは、AI技術を用いてセキュリティ脅威の識別と対応を自動化し、より迅速かつ効果的にセキュリティリスクを管理することを目指している。
AIの導入により、同社は未知の脅威に対する防御能力を高め、顧客のデジタル資産を保護している。
配当は?
パロアルトネットワークスは、配当を支払っていない。
同社の事業戦略と財務構造の一環として、利益を再投資し事業拡大に注力している。
パロアルトネットワークス(PANW)が属する業界の規模と成長性は?
パロアルトネットワークスが属するサイバーセキュリティ業界は、大きな成長を見せており、その市場規模は2023年に約222.66億ドルと評価され、2030年までには12.3%の年間成長率(CAGR)で成長が予測されています。
さらに、この市場は2023年から2030年にかけて約424.97億ドルに達すると予測されており、年間成長率は13.8%にのぼるとされています。
この成長は、特に北米地域で顕著で、同地域は市場の大部分を占めており、先進的な技術インフラと高いサイバーセキュリティ対策の需要によって支えられてる。
業界の成長を牽引する要因としては、デジタル決済の増加、スマートデバイスの普及、クラウドベースのソリューションの採用拡大などがあり、政府や企業によるサイバーセキュリティ対策の強化や、規制遵守の必要性も市場拡大に貢献している。
このような背景から、パロアルトネットワークスを含む業界の企業は、革新的なセキュリティソリューションの開発に注力し、さらなる市場の成長を目指している。
パロアルトネットワークス(PANW)の競合企業は?
パロアルトネットワークス(PANW)の主な競合企業には以下のような企業が含まれる。
- シスコシステムズ【CSCO】: Ciscoは広範囲のネットワークおよびセキュリティ製品を提供し、特に企業向けネットワーキングソリューションで広く知られている。
- チェック・ポイント・ソフトウエア・テクノロジーズ【CHKP】:Check Pointはサイバーセキュリティソリューションの開発に焦点を当てており、特にファイアウォールやデータセキュリティが強み。
- フォーティネット【FTNT】:Fortinetは、ファイアウォール、アンチウイルス、侵入防止システムなど、広範囲なセキュリティ製品とサービスを提供している。
- ゼットスケーラー【ZS】:Zscalerはクラウドベースのセキュリティサービスを提供し、安全なインターネットアクセスとプライベートアクセスソリューションに重点を置いている。
- クラウドストライク・ホールディングス【CRWD】:クラウドストライクはクラウドベースのエンドポイント保護を中心に展開しており、サイバーセキュリティ業界の中でも特にエンドポイントセキュリティと脅威インテリジェンスサービスに強みを持っている。
これらの企業は、パロアルトネットワークスと同様に、グローバルなサイバーセキュリティ市場で影響力を持ち、それぞれが特有の製品ラインや技術的アプローチを提供している。
パロアルトネットワークス(PANW)の競合との差別化要素と優位性は?
パロアルトネットワークスは、その競合他社との間でいくつかの重要な差別化要素と優位性を持っている。これらの要素は、同社がサイバーセキュリティ市場で際立っている理由の一部を形成している。
- 統合されたプラットフォーム:パロアルトネットワークスは、そのセキュリティプラットフォームを通じて、エンドポイント保護、クラウドセキュリティ、ネットワークセキュリティを包括的に統合ししており、顧客は複数のセキュリティ製品を別々に管理する必要がなく、一元化された管理と分析が可能になる。
これは、特にクラウドとオンプレミスの環境を跨いで運用する大企業にとって大きな利点となる。 - 革新的な技術:パロアルトネットワークスは、人工知能(AI)と機械学習(ML)を活用してセキュリティ製品を強化しており、未知の脅威やゼロデイ攻撃に対しても迅速に対応できるようになる。
同社の製品は高度な脅威検出と自動化された対応機能を提供し、セキュリティ運用の効率を大幅に向上させる。 - 広範な製品ラインナップ:パロアルトネットワークスは、ファイアウォールからクラウドセキュリティ、エンドポイント保護、セキュリティ運用センター(SOC)のソリューションまで、非常に広範な製品とサービスを提供しており、顧客の様々なセキュリティニーズに対応できる柔軟性がある。
- 強固な業界ポジショニング:パロアルトネットワークスは、サイバーセキュリティ業界におけるリーダーの一つとして認識されており、その評判とブランド力は顧客の信頼につながっている。同社はまた、顧客との深い関係を築き、継続的なサポートとサービスを提供することで、顧客ロイヤルティを高めている。
これらの差別化要素と優位性により、パロアルトネットワークスは競合他社と区別され、サイバーセキュリティ市場での成功を支えている。
パロアルト(PANW)がサイバーセキュリティにおいて、リーダー的存在とされる理由は?
パロアルトネットワークスがサイバーセキュリティ業界においてリーダー的存在とされる理由は、その先進的な技術革新、包括的なセキュリティプラットフォーム、そして広範な製品ラインナップによるものです。
特に、人工知能(AI)と機械学習(ML)を活用した製品開発は、未知の脅威や高度な攻撃から保護する能力を高め、業界内での評価を受けている。
また、パロアルトネットワークスは公的機関との協力も積極的に行っており、米国サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)との連携を通じて、連邦機関のセキュリティ基準と要件を満たすための支援を提供している。
具体的には、パロアルトネットワークスの「Prisma Access」という製品は、CISAのTIC 3.0(Trusted Internet Connections 3.0)プログラムに対応しており、連邦機関が安全なクラウド接続とセキュリティを確保するために利用されている。
また、同社はCISAのCLAW(Cloud Log Aggregation Warehouse)プログラムにも参加しており、Cortex Data Lakeを通じてログデータの転送機能を提供して、連邦機関がクラウドセキュリティデータをより効果的に管理できるよう支援している。
このような政府機関との協力は、同社のセキュリティソリューションが信頼性高く、先進的であることを示しており、業界でのリーダーシップを強化している。
これらの要素が組み合わさって、パロアルトネットワークスはサイバーセキュリティ業界においてリーダーとされるに至っていると言える。
サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)とは?
サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)は、アメリカ合衆国国土安全保障省の一部で、国の重要インフラのセキュリティを強化し、サイバー脅威から保護することを目的とした機関。
CISAは、政府機関や民間セクターと協力して、サイバーセキュリティ対策を強化し、国内のインフラに対するリスクを軽減するための支援とガイダンスを提供している。
AI時代のサイバーセキュリティの課題とPANWの取り組みは?
AI時代のサイバーセキュリティにおける課題は多岐にわたりますが、その中でも特に注目されるのが以下の点。
- 自動化された攻撃の増加:AI技術が進化するにつれて、自動化された攻撃がより高度かつ精密になっており、従来のセキュリティシステムでは対応が困難な新しい脅威が出現している。
- 脅威検出の課題:AIを利用した検出システムは、大量のデータから異常を見つけ出す能力に優れているが、その精度はデータの質に大きく依存する。また、AIによる偽陽性の警告が多発すると、実際の脅威を見逃すリスクが高まる。
- プライバシーの問題:AIが個人データを分析する際に、プライバシー侵害の懸念が伴う。これは法規制の変更や厳格なデータ保護策の要求につながる。
パロアルトネットワークス(PANW)はこれらの課題に対して次のような取り組みを行っている。
- 統合セキュリティプラットフォームの提供:パロアルトは、統合されたセキュリティプラットフォームを提供しており、これにより複数のセキュリティ製品を一元管理できるため、効率的に脅威に対応することができる。
- AIの活用:パロアルトは、AIを用いてセキュリティデータの分析を行い、リアルタイムで脅威検出と対応を行うシステムを開発しており、未知の攻撃や高度な持続的脅威(APT)への対策が強化されている。
- プライバシー保護の強化:Pパロアルトは、プライバシーを尊重するために、データの取り扱いにおいて最新の規制に準拠し、透明性を確保するためのポリシーを厳守している。
これらの取り組みにより、パロアルトはAI時代におけるサイバーセキュリティのリーダーとしての地位を確立し、顧客の信頼を得ている。
パロアルトネットワークス(PANW)の業績について
パロアルトネットワークス(Palo Alto Networks, PANW)の財務年度は7月31日に終了し、その四半期決算は以下のスケジュールで発表されている。
- 第1四半期決算:10月末頃
- 第2四半期決算:1月末頃
- 第3四半期決算:4月末頃
- 第4四半期および通期決算:8月末頃
まずは、パロアルトネットワークス(PANW)の最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
- 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
- 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
- EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
パロアルトネットワークス(PANW)の株価
パロアルトネットワークス(PANW)の現在株価がわかるリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
パロアルト(PANW)の四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2022:Q3 | 1360 | 1390 | |
2022:Q4 | 1540 | 1550 | |
2023:Q1 | 1550 | 1560 | |
2023:Q2 | 1650 | 1660 | |
2023:Q3 | 1710 | 1720 | 23.74% |
2023:Q4 | 1960 | 1950 | 25.81% |
2024:Q1 | 1850 | 1880 | 20.51% |
2024:Q2 | 1970 | 1980 | 19.28% |
2024:Q3 | 1970 | 1980 | 15.12% |
2024:Q4 | 2160 | 2190 | 12.31% |
2025:Q1 | 2120 | ||
2025:Q2 | 2230 | ||
2025:Q3 | 2280 | ||
2025:Q4 | 2510 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の四半期:営業キャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン |
---|---|---|
2022:Q4 | 523.7 | 33.79% |
2023:Q1 | 1240 | 79.49% |
2023:Q2 | 694.6 | 41.84% |
2023:Q3 | 432.1 | 25.12% |
2023:Q4 | 414.1 | 21.24% |
2024:Q1 | 1530 | 81.38% |
2024:Q2 | 690 | 34.85% |
2024:Q3 | 528.9 | 26.71% |
2024:Q4 | 512.7 | 23.41% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の四半期:営業利益推移
四半期ごとの営業利益の推移です。
年度(四半期) | 営業利益 |
---|---|
2022:Q4 | |
2023:Q1 | 15.2 |
2023:Q2 | 39.9 |
2023:Q3 | 78.7 |
2023:Q4 | 253.5 |
2024:Q1 | 215.2 |
2024:Q2 | 53.6 |
2024:Q3 | 180.4 |
2024:Q4 | 242.3 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の四半期:EPS推移
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2022:Q3 | 0.56 | 0.6 | 0.04 |
2022:Q4 | 0.76 | 0.8 | 0.04 |
2023:Q1 | 0.69 | 0.83 | 0.14 |
2023:Q2 | 0.78 | 1.05 | 0.27 |
2023:Q3 | 0.93 | 1.1 | 0.17 |
2023:Q4 | 1.29 | 1.44 | 0.15 |
2024:Q1 | 1.21 | 1.38 | 0.17 |
2024:Q2 | 1.3 | 1.46 | 0.16 |
2024:Q3 | 1.27 | 1.32 | 0.05 |
2024:Q4 | 1.41 | 1.51 | 0.1 |
2025:Q1 | 1.48 | ||
2025:Q2 | 1.55 | ||
2025:Q3 | 1.52 | ||
2025:Q4 | 1.73 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2016年 | 1370 | 1380 | |
2017年 | 1740 | 1760 | 27.54% |
2018年 | 2250 | 2270 | 28.98% |
2019年 | 2900 | 2900 | 27.75% |
2020年 | 3380 | 3410 | 17.59% |
2021年 | 4210 | 4260 | 24.93% |
2022年 | 5490 | 5500 | 29.11% |
2023年 | 6900 | 6890 | 25.27% |
2024年 | 8000 | 8030 | 16.55% |
2025年 | 9130 | ||
2026年 | 10590 | ||
2027年 | 12420 | ||
2028年 | 14140 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の通期:営業キャッシュ・フロー推移
通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン |
---|---|---|
2018年 | 1040 | 45.81% |
2019年 | 1050 | 36.21% |
2020年 | 1040 | 30.50% |
2021年 | 1500 | 35.21% |
2022年 | 1980 | 36.00% |
2023年 | 2780 | 40.35% |
2024年 | 3260 | 40.60% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の通期:営業利益推移
通期の営業利益の推移です。
年度(通期) | 営業利益 |
---|---|
2018年 | -63.1 |
2019年 | -47.1 |
2020年 | -182.1 |
2021年 | -304.1 |
2022年 | -188.8 |
2023年 | 387.3 |
2024年 | 868 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルト(PANW)の通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2016年 | 0.55 | 0.56 | 0.01 |
2017年 | 0.86 | 0.9 | 0.04 |
2018年 | 1.29 | 1.33 | 0.04 |
2019年 | 1.8 | 1.82 | 0.02 |
2020年 | 1.6 | 1.63 | 0.03 |
2021年 | 1.99 | 2.05 | 0.06 |
2022年 | 2.48 | 2.52 | 0.04 |
2023年 | 4.27 | 4.44 | 0.17 |
2024年 | 5.58 | 5.67 | 0.09 |
2025年 | 6.28 | ||
2026年 | 7.21 | ||
2027年 | 8.33 | ||
2028年 | 7.96 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
パロアルトネットワークス(PANW)の将来生は?今後の展開は?
パロアルトネットワークスは、今後もサイバーセキュリティ市場での成長と革新を目指しています。
同社は、2030年までに年間繰り返し収益を150億ドルに達することを目標としており、AIとプラットフォーム化を駆使して、セキュリティ操作の根本的な変革を推進していく計画です。
この取り組みは、リアルタイムのセキュリティを実現し、顧客が複数のベンダー製品を統合する手間を省くことを目指しています
パロアルトネットワークス(PANW)の2024年通期決算サマリー
売上高と収益
- 年間売上高: 80億2,750万ドルで、前年同期比16%増。第4四半期だけでも売上は22億ドルを記録し、前年同期比12%増加。
- GAAP純利益: 第4四半期のGAAP純利益は3億5,770万ドルで、1株あたり1.01ドル。年間でのGAAP純利益は約25億7,760万ドルとなり、前年の約4億3,970万ドルから大幅に増加。
- Non-GAAP純利益: 第4四半期のNon-GAAPベースでの純利益は5億2,220万ドル(1株あたり1.51ドル)で、年間では約19億4,810万ドル。
主要業績指標
- 次世代セキュリティ ARR: 年間43%増の42億ドルに達し、クラウドセキュリティやAI対応ソリューションを含む次世代セキュリティ製品が高成長を見せた。
- 残存パフォーマンス義務 (RPO): 前年比20%増加し、127億ドルを記録。これは今後の収益基盤として安定していることを示す。
キャッシュフローと財務
- 営業キャッシュフロー: 年間で32億ドルを超え、強力なキャッシュフローを実現。フリーキャッシュフローマージンは37%から38%で、前年と比較しても安定している。
- 現金及び現金同等物: 決算時点での現金および短期投資の合計は15億ドルを超え、堅実な資金基盤を維持。
将来ガイダンス
- 2025年度通年売上予測: 91億ドルから91億5,000万ドルの範囲で、前年比13~14%の成長を予測。
- Non-GAAP営業利益率: 27.5%から28%の範囲で予測し、収益性の維持を目指す。
- 1株当たり利益 (EPS): 非GAAPベースで6.18ドルから6.31ドルに見込み、前年の5.67ドルからの成長を計画。
株価の背景
- AIと次世代セキュリティへの注力: クラウドおよびAIを活用した次世代セキュリティの成長が市場に好感されており、特にARRの大幅な増加が投資家の期待を集めている。
- 強気のガイダンス: 2025年度の収益見通しを引き上げ、成長と収益性の維持を図る方針が株価を押し上げる要因となった。
パロ・アルト・ネットワークスは、次世代セキュリティ事業の拡大と持続的なキャッシュフローの改善を軸に、引き続き強固な成長を目指している。
パロアルトネットワークス(PANW)の株を買える証券会社は?
パロアルトネットワークス(PANW)の株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
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SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ◯ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
パロアルトネットワークス(PANW)の事業内容、独自の特徴、競争上の優位性、そして業績の成長について詳詳細に掘り下げてきました。
パロアルトの実績データからも、その強力な成長力が伺えます。
売上見通しも高く、AI時代におけるサイバーセキュリティ技術の革新により、引き続き加速度的な成長が期待されています。
株価は、2024年第2四半期の決算後、通期見通しの下方修正により一時的に下落しましたが、良好なファンダメンタルズをベースに業績の成長を引き続き期待したいと思います。
成長性の高いサイバーセキュリティ銘柄をまとめた記事はこちら
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