このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- パランティア・テクノロジーズとは?何の会社?
- 企業のミッション・ステートメントは?
- パランティア・テクノロジーズの主な製品は?
- パランティアのビジネスモデルは?
- パランティアの顧客層は?
- パランティアのティッカーシンボルは?
- パランティアの取引市場は?
- パランティアのセクター、業種、属するテーマは?
- 会社の設立と上場したのはいつ?
- 配当は?
- パランティアが属する業界の規模と成長性は?
- パランティア・テクノロジーズ設立の経緯は?
- パランティア・テクノロジーズの基本情報をまとめると?
- パランティア・テクノロジーの競合企業は?
- パランティアの競合との差別化要素と優位性は?
- パランティア・テクノロジーズの業績について
- パランティア・テクノロジーズの将来性は?
- パランティア・テクノロジーズの2023年度Q3の決算サマリー
- パランティア・テクノロジーズの2023年度Q4と通期決算サマリー
- パランティア・テクノロジーズの2024年度Q1決算サマリー
- パランティアテクノロジーズの株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
AI(人工知能)の進化と共に、半導体やAI関連銘柄の成長が目覚ましい中、パランティアテクノロジーズ(PLTR)はその独自のアプローチで注目を集めています。
マイクロソフトやエヌビディアといった他のAI銘柄と一線を画すこの企業は、ビッグデータ分析をAIで革新し、特に政府機関に対して意思決定を支援する高度な分析と独自のAI技術を提供しています。
AI需要が高まる中で、民間企業からの関心も急速に高まり、その結果、パランティアは顕著な成長と黒字化を実現し、投資家の期待を上回る業績を発表しています。
ここでは、投資や財務、決算に関する専門知識がない方々にも分かりやすく、パランティアテクノロジーズの企業分析を通じて、情報分析ソフトウェアの重要性とその将来性について掘り下げます。
AI関連銘柄として一際異彩を放つパランティアテクノロジーズは注目すべき存在です。
パランティア・テクノロジーズとは?何の会社?
- パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies Inc.)は、アメリカのソフトウェア会社で、主にビッグデータ分析を専門。
- 名前は、J.R.R. トールキンの『ホビットの冒険』および『指輪物語』に出てくる魔法の見えざる石「パランティーア」に由来。
- パランティアは、企業や政府機関が大量のデータを分析して意味のある洞察を得るためのプラットフォームを提供。
- そのソフトウェアは、パターン認識、トレンド予測、予測分析など、多様なデータ分析タスクを支援。
企業のミッション・ステートメントは?
組織が大量の異種データを効果的に統合、視覚化、分析、管理し、複雑で緊急なグローバル問題を解決することを可能にすること。
パランティア・テクノロジーズの主な製品は?
Palantir Gotham(パランティア・ゴッサム)
できること:犯罪予防、データ分析、データ統合
- 各種のデータソースから大量のデータを統合、管理、分析することを可能にするソフトウェアプラットフォーム
- 情報の視覚化、探索、分析を通じて、ユーザーがデータ駆動型の意思決定を下すのを支援
- 政府や防衛、法執行機関などが主なユーザーで、これらの組織が複雑な課題に利用
Palantir Foundry
できること:事業運営最適化、データドリブンな意思決定支援
- 組織がデータを統合、管理、分析し、データ駆動型の意思決定を支援するソフトウェアプラットフォーム。
- ビジネスユーザーがデータと直接対話し、データ駆動の意思決定を行えるようにするためのインターフェイスとツールを提供。
- Foundryは、組織全体でデータを利用することを可能にし、それにより全体的な効率性と効果性を向上させる。
Palantir Apollo
できること:複雑な環境へのソフトウェア導入支援
- Palantirのソフトウェア配信プラットフォームで、Palantir GothamとPalantir Foundryのバージョンアップデートや保守を行う
- 常に最新のソフトウェアと機能を利用でき、安全性や信頼性が確保される。
Palantir AIP(Artificial Intelligence Platform)
できること:プライベートネットワーク上で大規模言語モデル(LLM)の安全な利用が可能
- パランティアは、AIPを迅速に展開しており、これに対する需要は過去20年間で見たことがないほどだと述べている
- AIPの発表により、パランティアがより先進的なAI企業としての注目を集める
パランティアのビジネスモデルは?
サブスクリプションベースのモデル
顧客は、ソフトウェアプラットフォームの使用ライセンス料を支払う。
その他の収益
長期契約、プロフェッショナルサービス、サポートサービスを通じて収益を得る。
パランティアの顧客層は?
主に政府機関(米国、英国、ドイツなど)や軍事組織、金融機関、エネルギー企業、健康保険業界などの大手企業を顧客としている。
データ分析やサイバーセキュリティの分野で活躍しており、世界中の多くの企業や政府機関から信頼を得ている。
- 政府機関:情報期間、防衛部門、法執行機関など
- 大企業:金融サービス、ヘルスケア、エネルギー企業など
- その他:非営利組織団体など
パランティアのティッカーシンボルは?
パランティア・テクノロジーズのティッカーシンボル(株式の識別コード)は「PLTR」
パランティアの取引市場は?
パランティア・テクノロジーズは、NYSE(ニューヨーク証券取引所)市場で取引されている。
パランティアのセクター、業種、属するテーマは?
- セクター: テクノロジー
- 業種: ソフトウェア & サービス
- テーマ: ビッグデータ、AI(人工知能)、データ解析
会社の設立と上場したのはいつ?
2003年に設立され、2020年9月30日に米国の株式市場で公開(IPO)され、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場。
配当は?
実施せず。
パランティアが属する業界の規模と成長性は?
パランティアはビッグデータ分析とソフトウェア業界に属しており、大きな規模と高い成長性を持っている。
- ビッグデータ業界は現在急速に成長しており、さまざまな産業、特にヘルスケア、金融、小売り、IT、および製造業などがこの成長を牽引。
- IoTデバイスの増加、AIと機械学習の進歩、そしてデータ駆動型意思決定の必要性の増大など、ビッグデータの需要を高める要因が多く存在している。
- ソフトウェア業界全体も成長を続けており、クラウドコンピューティングの普及、リモートワークの増加、サイバーセキュリティへの需要の増大など、数多くの要因がこの成長を支えている。
- データ分析ソフトウェアは、組織がビジネスインテリジェンスを得て戦略的意思決定を行うための重要なツールとなっている。
パランティア・テクノロジーズ設立の経緯は?
2003年にピーター・ティール、アレックス・カープ、ジョー・ロンズデール、スティーブン・コーエン、ナサン・ゲッティングスによって共同で設立された。
ピーター・ティールはPayPalの共同設立者として知られ、ペイパルマフィアとして有名な存在。
設立の背景には、9/11テロ攻撃後の情報収集と解析の必要性があり、テロリストの活動を早期に発見し、防止することを目指した。
初期の製品は、特に政府機関や防衛関連の組織が、大量のデータを集め、分析し、視覚化するためのソフトウェア。潜在的な脅威を特定し、適切な対策を講じることが可能となる。
その後、製品を民間企業向けにも展開、現在では金融サービス、ヘルスケア、法執行機関など、さまざまな産業の企業がパランティアのソフトウェアを利用している。
パランティア・テクノロジーズの基本情報をまとめると?
パランティア・テクノロジーズは2003年に設立され、本社はアメリカ合衆国カリフォルニア州に位置。同社は情報分析ソフトウェアを開発・提供しており、その製品は世界中の様々な組織や企業で利用されている。
パランティアの主力製品である情報分析ソフトウェアは、大量のデータを効率的に収集・整理・解析し、重要な情報や傾向を明らかにすることができる。これにより、組織は迅速な意思決定や効果的な問題解決を行うことが可能。
パランティアの情報分析ソフトウェアは、ユーザーがデータに対して直感的な操作を行うことができるインタフェースを提供。これにより専門的な知識やプログラミングのスキルがない人でも簡単にデータ分析を行うことが可能。また、人間の知見とデータの統合により、緻密な情報分析と洞察を生む。
パランティアの情報分析ソフトウェアは、様々な業界や用途で活用されている。企業の経営戦略立案やリスク管理、サイバーセキュリティ、犯罪捜査など、幅広い領域でその価値を発揮。パランティアの製品は、高い信頼性と安全性が求められるビジネス環境においても高評価を得ている。
パランティア・テクノロジーの競合企業は?
- Alteryx(AYX ):データ科学と分析のための製品を設計するソフトウェア企業として運営。
- Cognizant(CTSH):コンサルティング、テクノロジー、アウトソーシングサービスを提供する専門サービス企業。
- Splunk (SPLK):デジタルシステムが生成するデータからの洞察を提供し、運用化するソフトウェアとクラウドソリューションを提供。
- IBM Watson Studio (IBM):AIを活用したデータ分析と機械学習モデルの開発を支援するクラウドベースの統合開発環境。
- Altair Monarch (ALTR):デスクトップベースの市場リーディングの自己サービスデータ準備ソリューションを提供。
パランティアの競合との差別化要素と優位性は?
- 広範で深いデータ統合
Palantirのプラットフォームは、異なるデータソースからのデータを統合し、直感的で視覚的なインタフェースで可視化。ユーザーが全体像を理解し、洞察を得ることが可能。 - リアルタイムの操作性
Palantirのソフトウェアは、リアルタイムのデータに対して操作を行うことが可能。迅速な意思決定と即時の行動を可能にする。 - セキュリティとコンプライアンスの強化
Palantirは、特に政府や防衛業界のクライアントに対して、高度なセキュリティとコンプライアンスの要件を満たす能力で評価されている。 - カスタマイズとスケーラビリティ
Palantirのプラットフォームは、特定の業界や組織のニーズに応じてカスタマイズでき、大規模なデータセットを扱う能力を持っている。
ここまで企業情報について調査しましたが、ここからは業績について見ていきます。
パランティア・テクノロジーズの業績について
まずは、最低限の業績分析を行なうための、以下の3つの指標を確認しています。
- 売上
企業の業績と成長しているかを見る指標。 - 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン
企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。 - EPS
1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
※各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
パランティア・テクノロジーズの現在株価
パランティアの株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
四半期データから見ていきます。
パランティア・テクノロジーズの四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2021:Q2 | 360.3 | 375.64 | |
2021:Q3 | 385.02 | 392.15 | |
2021:Q4 | 417.67 | 432.87 | |
2022:Q1 | 443.42 | 446.36 | |
2022:Q2 | 469.09 | 473.01 | 25.92% |
2022:Q3 | 474.76 | 477.88 | 21.86% |
2022:Q4 | 502.58 | 508.62 | 17.50% |
2023:Q1 | 505.82 | 525.19 | 17.66% |
2023:Q2 | 533.38 | 533.32 | 12.75% |
2023:Q3 | 555.51 | 558.16 | 16.80% |
2023:Q4 | 602.88 | 608.35 | 19.61% |
2024:Q1 | 619.10 | ||
2024:Q2 | 641.11 | ||
2024:Q3 | 674.79 | ||
2024:Q4 | 732.89 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
四半期:売上推移データから見た考察
- 2021年から2023年のQ1までの四半期ごとの売上は、一貫して増加。
- これは、パランティアのビジネスが成長していることを示している。
- 売上が予測を超えていることから、ビジネスが安定していることを示す。
パランティア・テクノロジーズの四半期:営業キャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン |
---|---|---|
2021:Q3 | 123.58 | 31.51% |
2021:Q4 | 102.8 | 23.75% |
2022:Q1 | 35.48 | 7.95% |
2022:Q2 | 62.43 | 13.20% |
2022:Q3 | 47.07 | 9.85% |
2022:Q4 | 78.76 | 15.49% |
2023:Q1 | 187.38 | 35.68% |
2023:Q2 | 90.19 | 16.91% |
2023:Q3 | 133.44 | 23.91% |
2023:Q4 | 301.17 | 49.51% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
四半期:営業キャッシュフローから見た考察
- 2022年から2023年Q1までの四半期ごとの、営業キャッシュフローマージンは一貫して増加。
企業が売上に対してより多くのキャッシュフローを生み出す能力が向上していることを示す。企業の営業効率の向上、コスト管理の改善、あるいは売上の質の向上を示している可能性。 - 2023年Q1には、営業キャッシュフローマージンが大幅に増加。これは、特に効率的な運営につながってきているかを示す。
パランティア・テクノロジーズの四半期:純利益推移
四半期ごとの純利益の推移です。
年度(四半期) | 純利益 |
---|---|
2021:Q3 | -91.94 |
2021:Q4 | -58.94 |
2022:Q1 | -39.44 |
2022:Q2 | -41.74 |
2022:Q3 | -62.19 |
2022:Q4 | -17.83 |
2023:Q1 | 4.12 |
2023:Q2 | 10.07 |
2023:Q3 | 39.98 |
2023:Q4 | 93.39 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
四半期:営業利益から見た考察
- 2022:Q4で、黒字化を達成後、数値は減少しているもの、四半期黒字化を維持
- 2023年Q3で、大きく黒字幅が増加
パランティア・テクノロジーズの四半期:EPS推移で
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) |
---|---|---|
2021:Q2 | 0.04 | 0.04 |
2021:Q3 | 0.04 | 0.04 |
2021:Q4 | 0.04 | 0.02 |
2022:Q1 | 0.04 | 0.02 |
2022:Q2 | 0.03 | -0.01 |
2022:Q3 | 0.02 | 0.01 |
2022:Q4 | 0.03 | 0.04 |
2023:Q1 | 0.04 | 0.05 |
2023:Q2 | 0.05 | 0.05 |
2023:Q3 | 0.06 | 0.07 |
2023:Q4 | 0.08 | 0.08 |
2024:Q1 | 0.07 | |
2024:Q2 | 0.07 | |
2024:Q3 | 0.08 | |
2024:Q4 | 0.09 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
四半期:EPSから見た考察
- EPSは2022年Q3から順調に伸びている
パランティア・テクノロジーズの通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2019年 | 742.55 | ||
2020年 | 1070 | 1092.67 | 47.15% |
2021年 | 1530 | 1541.89 | 41.11% |
2022年 | 1900 | 1905.87 | 23.61% |
2023年 | 2220 | 2230 | 17.01% |
2024年 | 2660 | ||
2025年 | 3190 | ||
2026年 | 3970 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
通期:売上推移データから見た考察
- 売上の成長: 2021年から2023年のQ1までの四半期ごとの売上は、一貫して増加。ビジネスが成長していることを示している。
- 実際の売上が予測を超えていることから、安定したビジネスを展開していることを示す。
パランティア・テクノロジーズの通期:営業キャッシュ・フロー推移
通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン |
---|---|---|
2019年 | -165.22 | -22.25% |
2020年 | -296.61 | -27.15% |
2021年 | 333.85 | 21.65% |
2022年 | 223.74 | 11.74% |
2023年 | 712.18 | 31.94% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
通期:営業キャッシュフローから見た考察
- 営業キャッシュフローは、2021年にはマイナスからプラスに転じ、2022年にもプラスを維持。営業活動からのキャッシュの生成能力の改善を示す。
- 2022年の営業キャッシュフローマージンの減少は、収益性を維持しながらも、必要な投資など継続している可能性を示す。
パランティア・テクノロジーズの通期:純利益推移
通期の営業利益の推移です。
年度(通期) | 純利益 |
---|---|
2018年 | |
2019年 | -588.13 |
2020年 | -1170 |
2021年 | -520.38 |
2022年 | -373.7 |
2023年 | 209.83 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
通期:営業利益から見た考察
- 赤字幅が大きく減少し、通期黒字達成の可能性が増してきている。
パランティア・テクノロジーズの通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) |
---|---|---|
2020年 | 0.07 | 0.19 |
2021年 | 0.15 | 0.13 |
2022年 | 0.05 | 0.06 |
2023年 | 0.25 | 0.25 |
2024年 | 0.32 | |
2025年 | 0.38 | |
2026年 | 0.51 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
通期:EPS推移から見た考察
- 2022年のEPSは予測を上回り、2023年以降は予測が順調に増加。利益性の向上が見込まれている。
パランティア・テクノロジーズの将来性は?
- パランティアの業績は急速に改善され、2023年Q1では四半期で黒字を達成後、4四半期連続で黒字を維持。
- アレックス・カープCEOの発言によると、今後も四半期ベースで黒字が続くとの見通しを明らかにし、成長の加速が見込まれ、技術のスケーリングと米国の商業市場への進出に注力する。
- 投資家にとっての魅力は、約80%の高い粗利益率と、それによる安定した利益。
- 2023年、AIとデータ分析の進歩はビジネスに大きな変革をもたらし、パランティアのデータ分析の中心には企業や政府の意思決定をサポートするデータポイントの分析が強み。
- 政府向けだけでなく、民間向けの収益も増加しておりバランスのとれた成長が見込まれている
- パランティアの成長はまだ始まったばかりで、AIの進歩とその活用は、強力な成長の触媒となり、株価も上昇する可能性を秘めている。
以上から、パランティアは非常に収益性の高いビジネスになる可能性が高く、AIとデータ分析の進歩を背景に、投資のチャンスとして注目に値する。
パランティア・テクノロジーズの2023年度Q3の決算サマリー
最新のデータとして2023年度Q3の決算サマリーをまとめると、
- 財務結果:2023年第3四半期のGAAP純利益は7200万ドルで、13%の利益率を達成。これはGAAP利益率として4四半期連続の黒字。
- 収益:収益は前年同期比17%増の5億5800万ドル。商業部門の収益は前年同期比23%増の2億5100万ドル、米国内の商業収益は33%増の1億1600万ドル。
- 政府部門の収益:政府部門の収益は前年同期比12%増の3億800万ドル。
- 顧客数:顧客数は前年同期比34%増加。米国内の商業顧客数は37%増の181社。
- 調整後の運営収益:調整後の運営収益は1億6300万ドルで、29%の利益率を達成。これは調整後の運営利益率として4四半期連続の拡大。
- キャッシュフロー:オペレーションからのキャッシュフローは1億3300万ドルで、24%の利益率。調整後のフリーキャッシュフローは1億4100万ドルで、25%の利益率。
- 財務状況: 現金、現金同等物、短期米国国債は合計で33億ドル。
今後の見通しは以下。
- 第4四半期の収益予想は5億9900万ドルから6億300万ドル。
- 2023年通年の収益予想を22億1600万ドルから22億2000万ドルに引き上げ。
- 2023年通年の調整後の運営収益予想を6億700万ドルから6億1100万ドルに引き上げ。
パランティア・テクノロジーズの2023年度Q4と通期決算サマリー
2023年度Q4の成果
- 収益の成長:Q4の収益は6億800万ドルに達し、前年同期比で20%の増加を記録。四半期ごとの成長が続いていることを示している。
- 利益の持続性: GAAPに基づく純利益は9,300万ドルで、利益率は15%に達した。5四半期連続でGAAPに基づく利益を達成している。
- 米国商業部門の顕著な成長:特に注目すべきは、米国商業部門の収益が前年同期比70%増の1億3,100万ドルに達していること。パランティアの製品が商業市場で高い需要を持っていることを示している。
2023年通期の成果
- 年間収益の増加:2023年通期の収益は22億3,000万ドルで、前年比17%の増加を達成。
- 商業部門と政府部門のバランスの取れた成長:商業部門の収益は20%増の10億ドル、政府部門の収益は14%増の12億ドルと、両部門で健全な成長が見られる。
2024年の見通し
パランティアは、2024年に向けて収益は26億5,200万〜26億6,800万ドルの間に達すると予想。
特に米国商業部門では少なくとも40%の成長が見込まれる。
また、調整後営業利益は8億3,400百万〜8億5,000百万ドルに達すると予測されており、調整後フリーキャッシュフローは8〜10億ドルの間になると見込まれている。
パランティア・テクノロジーズの2024年度Q1決算サマリー
- 売上高:6億3438万ドルで、前年同期比21%増加。
- 純利益:
- GAAP(一般に認められた会計原則)基準で1億530万ドル、利益率は17%。
- 非GAAP基準では1億9694万ドルの調整後純利益。
- 一株当たり純利益 (EPS):
- GAAP基準で0.04ドル。
- 非GAAP基準で0.08ドル。
事業のハイライト
- 商業収益:
- 商業収益は前年同期比で27%増の2億9900万ドル。
- 米国の商業収益は前年同期比40%増の1億5000万ドル。
- 政府収益:
- 政府収益は前年同期比16%増の3億3500万ドル。
- 米国政府の収益は前年同期比12%増の2億5700万ドル。
その他の情報
- 顧客数の成長: 顧客数は前年同期比で42%増加。
- 調整後運営収益: 2億2646万ドルで、運営利益率は36%。
- フリーキャッシュフロー:
- 調整後フリーキャッシュフローは1億4863万ドルで、フリーキャッシュフロー率は23%。
- キャッシュフロー: 運営活動からのキャッシュフローは1億2958万ドルで、キャッシュフロー率は20%。
今後の見通し
- 次四半期の売上予測:6億4900万ドルから6億5300万ドル。
- 全年度の売上予測を2億6770万ドルから2億6890万ドルへと引き上げ。
- 全年度の調整後運営収益予測: 8億6800万ドルから8億8000万ドル。
パランティアの売上は前年比で大幅に増加し、特に商業部門と米国政府部門で顕著な成長が見られる。また、GAAPおよび非GAAP基準の利益の継続的な増加と、企業全体の効率向上が見られる。
パランティアテクノロジーズの株を買える証券会社は?
パランティアテクノロジーズの株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
---|---|---|
SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ◯ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
パランティア・テクノロジーズは、競合優位性の高いビジネスを展開しており、大きな成長が見込まれる注目の企業と言える。