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2025.7.14 市場インサイト|ナスダック最高値更新、ドル高継続も資源高が下支え、Palantir急騰・クリプト関連資金流入

2025年7月14日 市場インサイト|ナスダック最高値更新、ドル高継続も資源高が下支え市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

市場インサイト

全体ムード

米国株は大統領による追加関税案への警戒が続くなか S&P500 が6,268.56(+0.14%)で小幅続伸し、ナスダックは20,640.33(+0.27%)で連日の最高値更新。ダウも44,459.65(+0.20%)と堅調で、リスク許容度は維持された。10年債利回りは4.43%付近に上昇、実質金利の上昇が株価の上値を抑制。為替はドル高・円安が進み USD/JPY 147.77、ユーロは1.167ドルとやや軟調。原油は66ドル台後半で小幅安だが、金属市況は銅が高値圏を維持。センチメントは「関税警戒を織り込みつつ米ハイテクと資源高が下支えする選別的リスクオン」。

エクイティ

指数終値前日比背景
NYダウ44,459.65▲88.14 (+0.20 %)資本財への買い戻し
S&P5006,268.56▲8.81 (+0.14 %)IT・ヘルスケアが支え
ナスダック総合20,640.33▲54.80 (+0.27 %)AI半導体主導で高値更新
日経22539,459.62▼110.06 (‑0.28 %)円高警戒と半導体調整
ストックス欧州600546.98▼0.36 (‑0.07 %)自動車株中心に売り

資金フローは米ハイテクと資源関連に集中しつつ、欧州株へは慎重姿勢。

債券

  • 米10年債 4.432 %(+0.3 bp)—CPI控えで金利上昇基調継続
  • 独10年債 2.720 %(+2 bp)—インフレ懸念で利回り上昇
  • 日本10年債 1.577 %(+7.6 bp)—日銀タカ派観測強まる

安全資産選好は限定的で実質金利は小幅上昇。

為替

通貨ペア終値前日比コメント
USD/JPY147.77+0.38 円 (+0.26 %)金利差と関税リスクで円売り優勢
EUR/USD1.1670-0.0020 (‑0.17 %)欧州景気懸念でユーロ軟調
USD/CNY7.1676-0.0010 (‑0.01 %)人民銀の防衛スタンス継続

コモディティ(終値・前日比)

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$66.79/bbl▼0.19 (‑0.28 %)週次在庫増と関税懸念
Brent原油$69.08/bbl▲0.01 (+0.01 %)中東リスクを織り込む
天然ガス$3.458/MMBtu▲0.009 (+0.26 %)高温予報による需要期待
$3,356.70/oz▼2.40 (‑0.07 %)ドル高で上値抑制
$38.52/oz▼0.22 (‑0.57 %)貴金属連れ安
$5.532/lb▲0.004 (+0.08 %)50%関税観測後の高値維持

クリプト

  • ビットコイン:$122,838(+1.9 %)—史上高値圏、ETF資金流入継続
  • イーサリアム:$2,996.36(+0.8 %)—手数料改革期待で底堅い

暗号資産は高値波乱含みだが上昇基調を維持。

マクロイベント焦点

  • 7/15(火) 米6月CPI、ユーロ圏ZEW景況感、OPEC月報
  • 7/16(水) 米6月PPI、FOMC議事要旨、英CPI
  • 7/17(木) 米新規失業保険申請件数、米住宅着工・建設許可
  • 7/18(金) 日本6月消費者物価指数(全国)、中国第2四半期GDP

インサイトまとめ

  1. 米ハイテクの相対優位:最高値圏でも押し目買い意欲旺盛、指数連動ETFで追随。
  2. エネルギー・銅への分散:原油・銅高止まりを背景に資源株を段階的に積み増し、インフレヘッジを強化。
  3. ドル高環境での為替管理:円・ユーロ安が継続する可能性が高く、輸出企業には追い風。
  4. 債券はデュレーション中期:米10年利回り4.4%台を上限に3–6年ゾーン中心で金利リスクをコントロール。
  5. クリプトは慎重な積み増し:BTCは12万ドル台の値固め局面、急落リスクに備えトレーリングストップを設定

セクター・個別銘柄考察

セクター概況

  • 上昇寄与トップは コミュニケーション・サービス(+0.7%)。映画『スーパーマン』の好調な興行が追い風となり、NetflixWarner Bros. Discovery がけん引。
  • ワーストは エネルギー(‑1.2%)。大統領の「ロシア産原油購入に追加関税」発言でWTIが一時‑2.2%となり、石油株が売られた。

注目の上昇銘柄

ウォッチリスト概況 (2025/07/14 終値ベース)

銘柄騰落率個人メモ・インサイト
Palantir (PLTR)+5.0%AIプラットフォーム需要拡大を根拠に目標株価引き上げ。
Autodesk (ADSK)+5.3%PTC買収を見送るとの報道で買い戻し。
EQT (EQT)+5.3%天然ガス需給引き締まり観測で資源株物色
Nebius Group (NBIS)+17.2 %Goldman Sachsが新規“Buy”&⾼い目標株価を提示し急騰。AIクラウド基盤への期待が再燃
QuantumScape (QS)+8.88 %Q2決算控えの思惑買い。固体電池の量産プロセス「Cobra Separator」統合が材料
Rocket Lab (RKLB)+10.71 %Citiが目標株価を50ドルへ引き上げ、Neutron再使用ロケットの海上着陸船契約報道で買い加速。
Joby Aviation (JOBY)+4.90 %ドバイ運航実証向けeVTOL量産計画が進捗、連日で年初来高値を更新
Red Cat (RCAT)+20.54 %DoD向けドローン増産の思惑が継続しストップ高圏。時価総額10億ドル到達
Oklo (OKLO)+11.3 %英国とチェコの政府は、中央ヨーロッパの国にSMRを提供する取引を模索が影響か
NuScale Power (SMR)+12.38 %2026年ユタ州実証案件が州議会承認、需要期待で買い直し
Centrus Energy (LEU)+4.78 %52週高値を更新。HALEU燃料納入スケジュール前倒し観測
BigBear.ai (BBAI)+7.45 %“国防総省向けAI契約の最終選考入り”報道でリバウンド開始か
Rigetti Computing (RGTI)+4.84 %84量子ビットチップの歩留まり改善が伝わり底打ち感
D‑Wave Quantum (QBTS)+6.89%カナダ政府と共同で量子クラウド実証を発表、出来高急増
Dave Inc. (DAVE)+5.62 %CFO兼COO就任リリースで経営手腕に期待。株価は高値圏での押し目形成
Jumia Technologies (JMIA)‑0.9 %上昇後の値固め継続中。出来高減少で一服

市場インサイトのインフォグラフィック

分析日:2025/07/14

全体ムード

米国株は関税リスクへの警戒が続くなか、ハイテク株と資源高が相場を下支えする「選別的リスクオン」が継続。ナスダックは連日の最高値更新となりました。

エクイティ(株式)

指数終値前日比

資金フロー

資金フローは米ハイテクと資源関連に集中しつつ、欧州株へは慎重姿勢。

債券

市場概況

安全資産選好は限定的で実質金利は小幅上昇。

為替

通貨ペア終値前日比

コモディティ

品目終値前日比

クリプト(暗号資産)

市場概況

暗号資産は高値波乱含みだが上昇基調を維持。

ウォッチリスト概況

銘柄騰落率個人メモ・インサイト

マクロイベント焦点

インサイトまとめ

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