このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- バーティブホールディングスは何の会社、どのような事業をしている?
- バーティブホールディングス(VRT)の主力製品やサービスは?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)のビジネスモデルは?
- バーティブホールディングス(VRT)は何がすごい?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の顧客層は?
- 取引市場は?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)のセクター、業種、属するテーマは?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の会社設立と上場したのはいつ?
- 配当は?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)が属する業界の規模と成長性は?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の冷却技術における革新とは?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の競合企業は?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の競合との差別化要素と優位性は?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)とエヌビディアとの関係性は?
- AIの発展にバーティブ・ホールディングス(VRT)はどのような影響を与える?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の業績について
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の株価
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の将来生は?今後の展開は?
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q3決算サマリー
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q2決算サマリー
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q1決算サマリー
- バーティブ・ホールディングス(VRT)の株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
AIの発展により、エヌビディアなどのAI用半導体市場が成長しており、同時にスーパーマイクロコンピュータやDELLテクノロジーズなどのAIサーバーの需要も急速に拡大しています。
AIの進化の次の段階では、これらの高性能半導体とサーバーなどのインフラが発展し、具体的なAIサービスが普及するでしょう。
これにより、現実的な電力供給やセキュリティの問題に直面しながらも、創薬、医療、金融など人間の生活に直接的に活用される形でさらなる進化が期待されます。
現段階ではインフラの需要が拡大しており、サーバー需要に関連する多くの問題の解決が求められています。
この中で、バーティブ・ホールディングスは特に冷却技術において先進的なリーダー企業として位置付けられており、大きな成長が期待されています。
ここでは、バーティブ・ホールディングスの事業内容、独自の強み、そして将来性について詳しく掘り下げ、今後の株価の見通しについて考察します。
バーティブホールディングスは何の会社、どのような事業をしている?
- バーティブ・ホールディングス(Vertiv Holdings Co)は、データセンターや通信ネットワーク、商業および工業施設向けの重要なインフラ技術の設計、製造、およびサービス提供に特化したグローバル企業。
特に、電源、冷却、ITインフラストラクチャソリューション、および関連サービスを提供しており、これにより顧客のアプリケーションが連続して稼働し、最適に機能し、成長することを支援している。 - 同社は世界中に製造拠点やサービスセンターを有し、約27,000人の従業員を擁している。
また、バーティブは特にデータセンター向けの高度な熱管理ソリューションや無停電電源装置(UPS)を提供することで知られており、これらの製品は高い信頼性と効率を提供している。 - その他、ITリモート管理や監視システムなどのインフラ管理ソリューションも広く採用されており、企業のIT運用を支える重要な役割を果たしています。
- バーティブは、継続的な研究開発とイノベーションに注力しており、新技術の開発によって市場でのリーダーシップを保持しており、顧客は変化する市場の要求に対応し、ビジネスの持続可能性を高めることが可能になる。
バーティブ・ホールディングスの企業情報は以下。
- 会社名:バーティブ・ホールディングス(Vertiv Holdings Co)
- 設立年月:2016年1月
- 代表者名:ジョルダーノ・アルベルタッジ(Giordano Albertazzi)
- 公式サイト:https://www.vertiv.com/jp-asia/
バーティブホールディングス(VRT)の主力製品やサービスは?
バーティブ・ホールディングスは、以下のような主力製品やサービスを提供している。
無停電電源装置(UPS)
バーティブは、特にLiebert®ブランドのUPSシリーズで知られている。
これらのUPSは、高い電力効率と信頼性を提供し、ミッションクリティカルなインフラの保護に貢献している。特にデータセンターやエッジコンピューティング環境に適しており、さまざまなモデルが企業のニーズに応じて提供されている。
データセンター用冷却ソリューション
Liebert® 電算室用空調システムを含む、データセンターの温度管理を効果的に行うための熱管理ソリューション。これらはデータセンターの効率を最大化し、運用コストを最小限に抑える設計が特徴。
IT管理ソリューション
Avocent®ブランドの下で、リモート管理ソフトウェアやKVMスイッチ(キーボード、ビデオ、マウスの切り替え器)などの製品を提供している。遠隔地からのデバイス管理が可能になり、ITインフラの運用効率とセキュリティが向上する。
ラックPDUとインテリジェントな監視システム
Geist™ブランドのラックマウントPDU(電源配布ユニット)や環境監視システムも主力製品の一つとなる。これらはデータセンター内の電力供給と環境条件を管理し、システムの安定性と効率を保つのに役立つ。
これらの製品とサービスは、バーティブ・ホールディングスがデータセンター、通信ネットワーク、およびその他の商業施設に対して提供しているソリューションの一部であり、企業のデジタルインフラの連続性と効率を保つために不可欠となる。
バーティブ・ホールディングス(VRT)のビジネスモデルは?
バーティブは以下の主要な活動を通じてビジネスを展開している。
製品販売
データセンターや通信ネットワーク向けに無停電電源装置(UPS)、ラックとエンクロージャ、熱管理システム、電力配分ユニット(PDU)などの製品を提供し、これらの製品販売から大きな収益を得ている。
サービス提供
製品のインストール、メンテナンス、修理、監視サービスを提供し、長期的な顧客関係を築き、顧客の利用継続を高めるための重要な収益源。
ソフトウェアおよびデジタルソリューション
電力および熱管理ソフトウェア、リモート監視・管理ソフトウェア、クラウドベースの管理ツールを提供し、顧客が運用を最適化し、コストを削減し、システムのアップタイムを向上させることを支援する。
コンサルティング
データセンターおよびネットワークインフラの運用を最適化するためのコンサルティングサービスを提供し、顧客が情報化や自動化への移行を進めるにあたって支援する。
また、バーティブは研究開発にも積極的に投資しており、市場の変化に応じた新しい革新的製品を継続的に導入することで競争力を保っている。
この投資により、技術の最前線で競争するための基盤を維持し、顧客に最新のソリューションを提供している。
バーティブホールディングス(VRT)は何がすごい?
バーティブ・ホールディングスは、革新的な技術、広範な製品ライン、グローバルなリーチ、持続可能性への取り組み、そして研究開発への投資によって競争上の優位性を確立している。
同社はデータセンターや通信ネットワークに不可欠なクリティカルインフラを提供し、特にエネルギー効率と信頼性が高い電力および熱管理技術によって顧客の運用コストの削減と環境への影響を最小限に抑えている。
AI技術の進化に伴い、需要が急増しているAIサーバー市場において、同社の冷却技術は特に重要視されている。また、積極的な研究開発の投資により、市場のニーズに合った新製品をタイムリーに提供し、データセンター業界やその他の産業でのリーダーシップを維持している。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の顧客層は?
バーティブ・ホールディングスは、多様な顧客層を持つ。
- データセンター:大規模企業やクラウドサービスプロバイダーが主な顧客で、これらの組織は高い信頼性と効率を要求される環境で運用されている。バーティブの提供する電力管理、冷却ソリューション、および監視システムは、データセンターの持続可能な運用に不可欠です。
- 通信ネットワーク:通信事業者やインターネットサービスプロバイダー(ISP)などが含まれ、これらの顧客は通信インフラの可用性と効率を最大化するためにバーティブのソリューションを利用していまる。
- 商業および工業施設:製造業、エネルギー業界、運輸業界など、広範な産業がこのカテゴリに含まれる。これらの企業は、製造プロセスや運用の連続性を保証するために、確実な電力供給と環境管理が必要となる。
- 政府機関:国や地方自治体の重要施設もバーティブの顧客で、これらの組織は公共の安全とサービスの提供に必要な信頼性の高いインフラを求めている。
- 教育および医療施設:学校、大学、病院などもバーティブの製品を使用しており、これらの施設では研究データの保護や患者情報システムの安全な運用が求められる。
これらの顧客は、高い信頼性、持続可能性、およびコスト効率を求めており、バーティブはそのニーズに応じたカスタマイズされたソリューションを提供することで、広範囲にわたる業界における要求に応えている。
取引市場は?
バーティブ・ホールディングスは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、ティッカーシンボルは「VRT」。
バーティブ・ホールディングス(VRT)のセクター、業種、属するテーマは?
セクター
インダストリアル(産業):バーティブ・ホールディングスはインダストリアルセクターに属しており、主にデータセンターや通信ネットワーク、商業および工業施設向けにクリティカルなインフラ技術とサービスを提供している。
業種
電気機器・部品:バーティブは、電力管理製品、熱管理製品、統合ラックシステムなど、電気機器と部品の設計・製造に特化している。
属するテーマ
デジタルインフラとサステナビリティ:バーティブの事業は、デジタルインフラの構築と維持に重点を置いており、エネルギー効率の良いソリューションを通じてサステナビリティ(持続可能性)を推進している。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の会社設立と上場したのはいつ?
バーティブ・ホールディングス(Vertiv Holdings Co)は、元々エマーソン・エレクトリックのネットワークパワー事業部として存在していたが、2016年にプラチナ・エクイティによって買収され、独立した会社「Vertiv」として再ブランドされました。
その後、2020年2月10日に、GS Acquisition Holdingsとの合併を経て、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に「VRT」として上場した。
配当は?
- バーティブ・ホールディングスは現在、四半期ごとに配当を支払っている。
- 配当利回りは0.11%
バーティブ・ホールディングス(VRT)が属する業界の規模と成長性は?
バーティブ・ホールディングスが属するデータセンターインフラ市場は、現在非常に急速に成長している産業の一つ。
2022年には約194.81億ドルの市場規模があり、2030年まで年平均成長率(CAGR)10.9%で成長すると予測されている。この成長は、クラウドコンピューティングの採用拡大、デジタルサービスの増加、技術進歩への需要が高まっていることによるものとされる。
特に、ハイパースケールデータセンターは、ビッグデータ分析、人工知能(AI)、機械学習といった技術が要求する大量の計算パワーとストレージ容量を提供するために重要であり、これらのデータセンタータイプの市場は今後も拡大を続けることが予測されている。
データセンターの市場成長は、北米が主導しており、この地域は高い技術企業濃度とクラウドサービスプロバイダーの集積が特徴。アマゾン、グーグル、マイクロソフトなどの大企業がデータセンターインフラの需要を推進している。
このように、データセンター市場は今後も成長を続ける見込みであり、その成長はデジタル化の進展、クラウドコンピューティング、AIの利用拡大によってさらに加速されると考えられる。
バーティブ・ホールディングスのような企業にとっては、この市場の成長が大きなビジネスチャンスを提供していると言える。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の冷却技術における革新とは?
バーティブ・ホールディングスの冷却技術は、特にデータセンターの効率と持続可能性を高めることに焦点を当てている。
2023年には、CoolTera Ltd.の買収を通じて、液体冷却技術のポートフォリオを強化。CoolTeraは液体冷却インフラソリューションを提供する企業で、特に冷却分配ユニット(CDU)、二次流体ネットワーク(SFN)、およびマニホールドの設計と製造において実績がある。
この技術は、高密度計算をサポートするための高度な冷却技術やシステムを提供し、データセンターが高いラック密度をより効率的にサポートできるようにする。
また、バーティブは2024年のData Centre Worldイベントで、CoolTeraによって設計されたLiebert® XDUクーラント分配ユニットを展示し、チップ冷却とリアドア冷却アプリケーションに適した新しい製品を発表。
これらのシステムは施設の水を使用せずに運用することも可能で、大規模なインフラ変更のコストを発生させることなく、液冷サーバーの利点を活用できる。
これらの進歩は、データセンターが直面するエネルギー効率と持続可能性の課題に対処するためのバーティブの能力をさらに強化し、AIなどの高密度アプリケーションの展開を支援する基盤を提供する。
このように、バーティブ・ホールディングスは冷却技術の分野で革新を続けており、その技術力は業界内での競争力を高める要因となっている。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の競合企業は?
バーティブ・ホールディングスは、データセンターインフラストラクチャ管理市場でいくつかの主要な競合企業と競争している。
大手インフラストラクチャ管理企業
- シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric SE):シュナイダーはデジタルトランスフォーメーションの分野でリーダー的存在であり、エネルギー管理や自動化技術を提供している。データセンター向けには、特にエッジデータセンター技術に力を入れている。
- ジョンソンコントロールズ(Johnson Controls International PLC)【JCI】:エネルギー効率の高いビルディング管理システムを提供し、データセンターのインフラ管理にもその技術を活用している。
- イートン(Eaton Corporation PLC)【ETN】:パワーマネージメントソリューションの提供に焦点を当てており、データセンターの電源とバックアップソリューションで知られている。
専門のパワーマネージメント企業
- IBM(IBM Corporation)【IBM】:高度なITインフラストラクチャとクラウドサービスを提供し、データセンター市場での競争力を持っている。特にデータ管理と分析に強みを持つ。
- デルテクノロジーズ(Dell Technologies Inc.)【DELL】:コンプリートなデータセンターソリューションを提供しており、ストレージ、サーバー、ネットワーキング機器に加えて、データセンターの設計と運用サービスも手掛けている。
これらの企業は、それぞれが異なる専門分野を持ちながらも、データセンターの運用効率、信頼性、および持続可能性を高めるソリューションを提供することで競争している。
バーティブ・ホールディングスは、これらの競合と比較して独自の高密度クーリングソリューションやカスタム冷却技術などを強みとしている。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の競合との差別化要素と優位性は?
バーティブ・ホールディングスは、いくつかの主要な差別化要素と競争上の優位性を持っており、これらが同社を市場で際立たせている。
- 技術革新と研究開発への投資:バーティブは、業界をリードする研究開発に投資し続けており、新しい製品と技術革新を通じて市場のニーズに応えている。
- エネルギー効率と持続可能性:同社は、環境への影響を考慮した製品を提供しており、特にエネルギー効率が高く持続可能な電源および熱管理システムを展開。これにより、顧客は運用コストを削減し、環境負荷を低減できる。
- グローバルな展開とサポート:バーティブは130カ国以上で事業を展開しており、世界中の顧客に対して一貫したサービスとサポートを提供。この広範なネットワークは、地域に関係なく同様の品質とサービスを顧客に提供することを可能にしている。
- カスタマイズされたソリューション:顧客の独特なニーズに合わせてパーソナライズされたソリューションを提供することで、バーティブは顧客との密接な関係を築いている。経験豊富なエンジニアチームが、効率的で信頼性の高いカスタムソリューションの設計、開発、および導入をサポートしている。
これらの要素は、バーティブが市場で成功を収めるための基盤となっており、競合他社との差別化を図っている。
バーティブ・ホールディングス(VRT)とエヌビディアとの関係性は?
バーティブ・ホールディングスはNVIDIAパートナーネットワーク(NPN)の「ソリューションアドバイザー:コンサルタントパートナー」として参加している。
このパートナーシップでは、バーティブの高密度電力および冷却インフラの専門知識を活用して、AIワークロードの急速な普及をサポートすることを目的としている。
具体的には、NVIDIAの最先端プラットフォームと連携し、次世代のAIデータセンター向けの先進的な液体冷却ソリューションの開発に取り組んでいる。
この協力関係により、バーティブは自社の液体冷却技術(例えば、Liebert XDU冷却分配ユニットやLiebert XDM室内スプリットチラーなど)を使用して、GPUが最も計算集約的なAIワークロードを安全かつ最適なパフォーマンスで実行できるよう支援している。
また、このパートナーシップを通じて、バーティブはNVIDIAの技術を基盤としたソリューションの提供を拡大し、加速されたコンピューティングのニーズに応じた独自のインフラストラクチャの課題に対処している。
AIの発展にバーティブ・ホールディングス(VRT)はどのような影響を与える?
バーティブ・ホールディングス(は、AI(人工知能)の急速な発展とそれがデータセンターに与える影響に対応して、いくつかの重要な取り組みを行っている。
特に、AIがデータセンターの電力と冷却要求を高める中で、バーティブはそのインフラソリューションを強化している。
AI対応インフラソリューションの提供
バーティブは、特に高性能コンピュート(HPC)とAIワークロードを支えるために、事前にエンジニアリングされたインフラソリューションを開発した。これには、電力、冷却、エンクロージャー、ライフサイクルサービスが含まれ、デジタル管理ツールを通じて、より迅速なデプロイメントを可能している。
革新的な冷却技術
バーティブは、液体冷却技術の先駆者として、直接チップ冷却や沈没冷却(サーバーを非導電性液体に浸す方式)など、高度な冷却ソリューションを導入している。
これらの技術は、特にAIとHPCアプリケーションに最適で、エネルギー効率と環境への影響を最小限に抑えることができる。
エネルギー効率と持続可能性への貢献
AIの運用は大量の電力を消費しますが、バーティブのソリューションは、エネルギー効率を高め、持続可能な運用を支援することで、これに対応している。
特に、バッテリーエネルギーストレージシステム(BESS)の利用により、データセンターがより環境に優しい運用を実現できるようになる。
これらの取り組みにより、バーティブ・ホールディングスは、AI技術が進化する中でデータセンターの要求に応え、その市場でのリーダーシップを強化している。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の業績について
バーティブ・ホールディングス(Vertiv Holdings Co)の財務年度は12月31日で終了する。四半期決算は以下のスケジュールで発表されてる。
- 第1四半期決算:4月の末頃
- 第2四半期決算:7月の末頃
- 第3四半期決算:10月の末頃
- 第4四半期および通期決算:翌年の2月の末頃
まずは、バーティブ・ホールディングス(VRT)の最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
- 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
- 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
- EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の株価
バーティブ・ホールディングス(VRT)の現在株価がわかるリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
VRTの四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2022:Q2 | 1330 | 1400 | |
2022:Q3 | 1480 | 1480 | |
2022:Q4 | 1680 | 1650 | |
2023:Q1 | 1410 | 1520 | |
2023:Q2 | 1620 | 1730 | 23.57% |
2023:Q3 | 1750 | 1740 | 17.57% |
2023:Q4 | 1880 | 1870 | 13.33% |
2024:Q1 | 1620 | 1640 | 7.89% |
2024:Q2 | 1940 | 1950 | 12.72% |
2024:Q3 | 1980 | 2070 | 18.97% |
2024:Q4 | 2160 | ||
2025:Q1 | 1930 | ||
2025:Q2 | 2270 | ||
2025:Q3 | 2390 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
VRTの四半期:営業キャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン |
---|---|---|
2022:Q3 | 4.4 | 0.30% |
2022:Q4 | 180.7 | 10.95% |
2023:Q1 | 42 | 2.76% |
2023:Q2 | 253.6 | 14.66% |
2023:Q3 | 248.7 | 14.29% |
2023:Q4 | 356.2 | 19.05% |
2024:Q1 | 137.5 | 8.38% |
2024:Q2 | 378.4 | 19.41% |
2024:Q3 | 378.2 | 18.27% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
VRTの四半期:営業利益推移
四半期ごとの営業利益の推移です。
年度(四半期) | 営業利益 |
---|---|
2022:Q3 | 79.9 |
2022:Q4 | 160.3 |
2023:Q1 | 141.6 |
2023:Q2 | 221 |
2023:Q3 | 254.9 |
2023:Q4 | 289.4 |
2024:Q1 | 206.4 |
2024:Q2 | 331.6 |
2024:Q3 | 377.9 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
VRTの四半期:EPS推移
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2022:Q2 | 0.1 | 0.1 | 0 |
2022:Q3 | 0.21 | 0.23 | 0.02 |
2022:Q4 | 0.31 | 0.28 | -0.03 |
2023:Q1 | 0.17 | 0.24 | 0.07 |
2023:Q2 | 0.29 | 0.46 | 0.17 |
2023:Q3 | 0.44 | 0.52 | 0.08 |
2023:Q4 | 0.53 | 0.56 | 0.03 |
2024:Q1 | 0.36 | 0.43 | 0.07 |
2024:Q2 | 0.57 | 0.67 | 0.1 |
2024:Q3 | 0.69 | 0.76 | 0.07 |
2024:Q4 | 0.81 | ||
2025:Q1 | 0.64 | ||
2025:Q2 | 0.89 | ||
2025:Q3 | 0.97 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
VRTの通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2019年 | 4450 | 4430 | |
2020年 | 4330 | 4370 | -1.35% |
2021年 | 5010 | 5000 | 14.42% |
2022年 | 5710 | 5690 | 13.80% |
2023年 | 6880 | 6860 | 20.56% |
2024年 | 7670 | ||
2025年 | 8590 | ||
2026年 | 9550 | ||
2027年 | 9760 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
VRTの通期:営業キャッシュ・フロー推移
通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン |
---|---|---|
2019年 | 58 | 1.30% |
2020年 | 209 | 4.78% |
2021年 | 211 | 4.22% |
2022年 | -153 | -2.69% |
2023年 | 901 | 13.13% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
VRTの通期:営業利益推移
通期の営業利益の推移です。
年度(通期) | 営業利益 |
---|---|
2019年 | 223 |
2020年 | 336.6 |
2021年 | 269.4 |
2022年 | 222 |
2023年 | 906.9 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
VRTの通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2019年 | -0.27 | -0.3 | -0.03 |
2020年 | 0.84 | 0.78 | -0.06 |
2021年 | 1.01 | 0.76 | -0.25 |
2022年 | 0.56 | 0.53 | -0.03 |
2023年 | 1.75 | 1.77 | 0.02 |
2024年 | 2.37 | ||
2025年 | 3.02 | ||
2026年 | 3.87 | ||
2027年 | 4.83 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の将来生は?今後の展開は?
バーティブ・ホールディングスの将来性は非常に有望で、2024年に向けた成長戦略が具体的に計画されている。
同社はデータセンターマーケットにおけるクリティカルなデジタルインフラストラクチャの提供を強化し、特にAI(人工知能)のデプロイを支援するインフラの需要が高まる中で、その成長を加速させる見込みである。
具体的な計画としては、2024年の全年度での売上予測が75億1500万ドルから76億5500万ドルに設定されており、前年比で9.0%から11.0%の成長が期待されている。
また、調整後の営業利益は12億7500万ドルから13億2500万ドルと見込まれ、調整後の営業利益率は16.9%から17.3%に達することが予想されている。
これらの数値は、業界内での競争力の強化と市場リーダーシップの維持を示している。
さらに、バーティブはデータセンター市場の変化に迅速に対応するために、液体冷却技術や高密度コンピューティングアプリケーションへの対応を強化しており、これが特にAI駆動のアプリケーションに対する需要の増加に寄与している。
会社はまた、顧客との強固な関係を維持し、カスタマイズされたソリューションを提供することで差別化を図っている。
これらの戦略的取り組みは、バーティブ・ホールディングスが持続可能な成長を続け、将来にわたって業界のリーダーとしての地位を確固たるものにするための基盤を形成している。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 売上高: 2024年第3四半期の売上高は20億7,400万ドルで、前年同期比19%増加。
- 営業利益: 3億7,200万ドル、調整後営業利益は4億1,700万ドルで、前年同期比でそれぞれ48%、41%の増加。
- 調整後営業利益率: 20.1%で、前年同期比310ベーシスポイント上昇。
注文の増加
- オーガニック注文: 直近12か月間のオーガニック注文は前年同期比37%増。第3四半期単体のオーガニック注文も前年同期比17%増で、AI関連の需要が特に寄与。
キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: 3億7,500万ドル、調整後フリーキャッシュフローは3億3,600万ドル。
- ネットレバレッジと流動性: 堅調なキャッシュフローによりネットレバレッジは1.4倍に低下、流動性は15億ドル。
地域別の業績
- アメリカ市場: 売上は前年同期比19.5%増。
- EMEA市場(ヨーロッパ・中東・アフリカ): 売上は前年同期比26.1%増。AI対応の冷却技術やデータセンター需要が、全地域での成長を促進。
将来ガイダンス
- 第4四半期の売上予測: 21億1,500万ドル~21億6,500万ドル、調整後営業利益は4億2,700万ドル~4億4,700万ドル。
- 2024年通年の調整後フリーキャッシュフロー予測: 9億7,500万ドル~10億2,500万ドルを見込む。
- 強気な見通し: 売上・利益ともに成長を続ける見込みで、持続的な収益性の向上を図る。
バーティブは、AI技術の普及によるインフラ需要の拡大を背景に、今後もデータセンター分野における強固なポジションを維持・成長させる計画。、今後もデータセンター分野における強固なポジションを維持・成長させる計画。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q2決算サマリー
- 売上高: 19億5,300万ドルで、前年同期比13%増加。
- 営業利益: 3億3,600万ドルで、前年同期の2億580万ドルから63%増加。
- 調整後営業利益: 3億8,200万ドルで、前年同期比52%増加。
- 調整後営業利益率: 19.6%、前年同期の14.5%から510ベーシスポイント改善。
主要な事業の進展
- 受注成長: 第2四半期の受注は前年同期比57%増加し、過去12ヶ月の累計でも37%増加。
- データセンター市場での強み: AI導入の拡大に伴い、Vertivの技術とサービスが市場で重要な役割を果たしています。AIの加速に向けた成長を支えるため、今後も能力拡大と研究開発に投資する予定。
キャッシュフローと財務状況
- 営業キャッシュフロー: 3億7,800万ドルで、前年同期から1億2,500万ドル増加。
- 調整後フリーキャッシュフロー: 3億3,300万ドルで、前年同期比1億600万ドル増加。
- 流動性: 12億ドルの流動性を保持しており、ABLクレジットファシリティの借り入れはゼロ。
将来の見通し
- 2024年度通期ガイダンス:
- 売上予測は75億9,000万ドルから77億4,000万ドル。
- 調整後営業利益は14億1,000万ドルから14億6,000万ドル、調整後営業利益率は18.5%から18.9%。
- 調整後フリーキャッシュフローは8億5,000万ドルから9億ドルの範囲を見込んでいる。
バーティブは、2024年第2四半期において売上と利益の両面で強い成長を示し、特にAI導入の需要増に伴い、データセンター市場での成長が期待されます。今後も業績の拡大と収益性の向上を目指し、持続的な成長を見込んでいます。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q1決算サマリー
バーティブ・ホールディングスの2024年第1四半期の決算報告によると、同社は堅調な成長を示している。以下はその主要なポイント。
- 売上高の成長:2024年第1四半期の売上高は16億3,900万ドルで、前年同期比で8%増加しました。
- 利益の増加:同四半期の運営利益は2億300万ドルで、前年同期の1億3100万ドルから大幅に増加。調整後運営利益は2億4900万ドルで、42%の増加を達成した。
- 注文とバックログの増加:オーガニック注文は前年同期比で60%増加し、バックログは史上最高の63億ドルに達した。
- 配当と株式買い戻し:約6億ドルで910万株を買い戻し、株主へのリターンを実現している。
- 2024年度の見通しの更新: 売上高は75億4000万ドルから76億9000万ドル、調整後運営利益は13億2500万ドルから13億7500万ドルへと予測を引き上げました。
これらの結果から、バーティブ・ホールディングスはデータセンター市場の成長とAI技術の進展を背景に、業績を伸ばし続けていることが伺える。
同社はさらに、AI技術の需要増に応じたインフラ整備に注力し、市場でのポジションを強化しており、投資家や株主にとって魅力的な企業であり続けている。
バーティブ・ホールディングス(VRT)の株を買える証券会社は?
バーティブ・ホールディングス(VRT)の株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
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SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ◯ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
バーティブ・ホールディングスの事業内容、独自の特徴、競争上の優位性、そして業績の成長について詳細に掘り下げてきました。
バーティブ・ホールディングスの実績は、その成長段階を示しており、市場からの強い需要と楽観的な成長見通しが伺えます。
特に、エヌビディアとの連携は注目されるべきポイントであり、AI関連銘柄としての地位を強化しています。
数多くの有望なエヌビディア関連銘柄が存在する中で、個人的には、VRTの保有をコツコツ進めており、今後の成長に大いに期待しています。
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