このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- トランスメディックス(TMDX)とは何の会社、どのような事業をしている?
- トランスメディックスのOrgan Care System(OCS)とは?
- なぜ臓器保存に冷蔵保存よりOCSの方が優れているのか?
- トランスメディックスの移植ロジスティクスサービスとは?
- トランスメディックス(TMDX)のビジネスモデルは?
- 取引市場は?
- トランスメディックス(TMDX)のセクター、業種、属するテーマは?
- 配当は?
- トランスメディックス(TMDX)が属する業界の規模と成長性は?
- トランスメディックス(TMDX)の競合企業は?
- トランスメディックス(TMDX)の競合との差別化要素と優位性は?
- トランスメディックス(TMDX)の成長戦略は?
- トランスメディックス(TMDX)はいつ黒字化した?
- トランスメディックス(TMDX)の業績について
- トランスメディックス(TMDX)の株価
- トランスメディックス(TMDX)の将来生は?
- トランスメディックス(TMDX)の2024年度Q1決算サマリー
- トランスメディックス(TMDX)の2024年度Q2決算サマリー
- トランスメディックス(TMDX)の2024年度Q3決算サマリー
- トランスメディックス(TMDX)の株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
黒字転換を果たし、今後の成長が期待できる銘柄を探している中で、トランスメディックス(TMDX)という会社に注目しました。
黒字転換したバイオ企業のADMAバイオロジックスに続き、こちらの銘柄も非常に高い成長期待があることがわかりました。この記事では、トランスメディックス(TMDX)の事業内容、独自の強み、そして将来性について詳しく掘り下げていきます。
トランスメディックス(TMDX)とは何の会社、どのような事業をしている?
- トランスメディックス(TransMedics, Inc.)は、臓器移植医療に革新をもたらす医療技術企業。
- 同社は、終末期臓器不全患者のために臓器移植療法を変革することを目指しており、主に心臓、肺、肝臓の移植に焦点を当てている。
- トランスメディックスが開発した「Organ Care System(OCS)」は、臓器を体外で生きた状態に保ち、移植前に最適化および評価することを可能にするポータブルなシステム。
- このOCS技術により、従来の冷蔵保存法に代わる新しい方法として、臓器の質を保ちつつ、移植成功率を向上させることができる。
- 業績面では、トランスメディックスは2024年第1四半期に売上高が前年同期比2.3倍の9,685万ドルを達成し、純利益も1,220万ドルに達した。この成長は主にOCS製品と移植ロジスティクスサービスの需要増加によるもの。
- トランスメディックスは先進的な技術と革新的なサービスを提供することで、臓器移植医療における重要な役割を果たしている。
事業の特徴
トランスメディックスの事業は、主に以下のような技術とサービスに集中している。
- OCS技術:心臓、肺、肝臓などの臓器を移植前に最適な状態で保つシステム。これにより、臓器の損傷を最小限に抑え、移植の成功率を高めることが可能となる。
- 移植ロジスティクスサービス:臓器の輸送と保存を効率化し、全国的な移植件数の増加を目指すサービス。これは、トランスメディックスのNOP(National OCS Program)によって支えられている。
トランスメディックス(TMDX)の企業情報は以下。
- 会社名: トランスメディックス(TransMedics, Inc.)
- 設立年月: 1998年
- 代表者名: ワリード・ハッサネイン(Waleed Hassanein)
- 公式サイト: https://www.transmedics.com
- 主な事業内容: 臓器移植医療における技術革新企業。移植用臓器を保存するポータブルシステム「Organ Care System(OCS)」を開発と臓器の輸送と保存を効率化する移植ロジスティクスサービスを提供。
トランスメディックスのOrgan Care System(OCS)とは?
Organ Care System(OCS)は、心臓、肺、肝臓などの臓器を体外で生きた状態に保ち、移植前に最適化および評価するポータブルシステム。
このシステムは、従来の冷蔵保存法に代わる革新的な技術で、臓器のダメージを最小限に抑え、移植成功率を向上させることを目指している。
製品ラインアップ
- OCS Heart: 心臓移植のためのOCSシステム。心臓を体外で拍動させ、血液を循環させることで、移植までの間に臓器の質を保ちます。
- OCS Lung: 肺移植のためのOCSシステム。肺を生きた状態で保ち、呼吸させることで、移植前に臓器の機能を維持します。
- OCS Liver: 肝臓移植のためのOCSシステム。肝臓を体外で血液供給を維持しながら保存し、移植前にその質を評価します。
特長
- 動的保存: 臓器を冷蔵保存するのではなく、温かい血液を供給し続けることで、生きた状態で保つ。
- 評価機能: 臓器の機能を移植前に評価できるため、移植成功率が向上する。
- 移植件数の増加: OCS技術により、より多くの臓器が移植可能となり、移植待機リストを短縮できる。
実績と評価
OCS技術は、臓器移植医療において広く認知されており、その効果が数々の臨床試験で証明されている。最新のデータによれば、OCSシステムの導入により、移植成功率が向上し、患者の予後も改善されている。
トランスメディックスは、この技術を通じて臓器移植医療に大きな革新をもたらしており、今後もさらなる技術開発と市場拡大を目指している。
なぜ臓器保存に冷蔵保存よりOCSの方が優れているのか?
臓器保存において、冷凍冷却保存よりOCS(Organ Care System)が優れている理由は以下の通り。
- 臓器の生存率向上:OCSは臓器を温かい状態で生きたまま保持し、血液を循環させるため、臓器の細胞が酸素を供給され続け、細胞のダメージが最小限に抑えられ、臓器の生存率が向上する。
- 臓器機能の維持:冷蔵保存では臓器が低温状態で保存されるため、細胞の代謝がほぼ停止します。一方、OCSは臓器を生きた状態に保つため、臓器の機能を維持することができるため、移植後の臓器機能も高いレベルで保たれる。
- 臓器の評価と最適化:OCSは移植前に臓器の状態をリアルタイムで評価できるため、臓器の質を確認し、必要に応じて最適化することが可能。冷蔵保存では、このような評価や最適化が困難となっている。
- 移植成功率の向上:OCS技術を使用することで、臓器の質が向上し、移植後の拒絶反応が減少するため、移植手術の成功率が高まる。
- 長時間の保存が可能:OCSは臓器を長時間にわたって生きた状態で保存できるため、ドナーとレシピエントの地理的な距離が大きくても移植が可能になる。冷凍冷却保存では、保存可能な時間が限られており、移植までの時間的制約が大きい。
これらの理由により、OCSは従来の冷蔵保存に比べて、臓器保存の質を大幅に向上させる優れた技術とされている。
トランスメディックスの移植ロジスティクスサービスとは?
トランスメディックスの移植ロジスティクスサービスは、臓器の輸送と保存を効率的に行うための包括的なサポートを提供している。
臓器輸送管理
- 臓器をドナーからレシピエントの病院まで迅速かつ安全に輸送するためのコーディネート。
- 臓器輸送の専門チームが、臓器の取り扱いと保存を監督する。
移植ロジスティックインフラ
- 全国規模での臓器移植ロジスティックネットワークの構築。
- OCS(Organ Care System)技術を使用した臓器保存システムの提供。
- 臓器のリアルタイム追跡とモニタリング。
ナショナルOCSプログラム(NOP)
- トランスメディックスのOCS技術を活用した、臓器移植の全国プログラム。
- ドナー臓器の効率的な収集と配布を促進し、移植成功率の向上を目指す。
専門スタッフのトレーニング
- 移植に関わる医療従事者へのOCS技術と臓器輸送手順に関するトレーニングプログラムの提供。
- 継続的な教育とサポートを通じて、医療現場での適切な技術の使用を促進します。
トランスメディックスのロジスティクスサービスは、臓器移植の成功率を高めるために重要な役割を果たしている。特に、米国内での臓器移植のコーディネートとサポートにおいて高い評価を受けている。
最新の業績では、このサービスの利用が急増しており、会社の売上の大部分を占めている。
トランスメディックス(TMDX)のビジネスモデルは?
トランスメディックスのビジネスモデルは、臓器移植に関連する医療技術とサービスを提供することに特化している。
- 製品販売:Organ Care System(OCS)の販売が主な収益源。
- サービス提供: 移植ロジスティクスサービスを提供し、ナショナルOCSプログラム(NOP)を通じて、OCS技術を活用し、全国規模での臓器移植ネットワークを構築している。
- 臓器輸送管理:臓器の輸送管理や保存技術の提供により、臓器移植のコーディネートを行っている。専門チームが臓器の取り扱いと保存を監督し、臓器の損傷を最小限に抑える。
- 継続的な研究開発:トランスメディックスは、臓器保存技術の改良と新製品の開発に注力している。新しい臨床プログラムの立ち上げや既存製品の改良を通じて、市場シェアの拡大と技術革新を図っている。
- 教育とトレーニング:移植に関わる医療従事者へのトレーニングプログラムを提供し、OCS技術と臓器輸送手順の適切な使用を促進している。これにより、医療現場での技術導入を支援し、移植成功率の向上に寄与している。
トランスメディックスの収益モデルは、主に製品販売とサービス提供から成り立っている。OCS技術の販売収益と移植ロジスティクスサービスの提供による収益が大部分を占めている。
また、教育トレーニングプログラムや技術サポートも重要な収益源となっている。
このように、トランスメディックスのビジネスモデルは、革新的な医療技術の提供と包括的な移植サポートサービスを通じて、臓器移植医療に大きな影響を与えている。
取引市場は?
トランスメディックスは、NASDAQ(ナスダック)市場に上場しており、ティッカーシンボルは「TMDX」
トランスメディックス(TMDX)のセクター、業種、属するテーマは?
セクター
ヘルスケア(Healthcare): トランスメディックスはヘルスケアセクターに属しており、臓器移植医療のための革新的な技術とサービスを提供している。このセクターは、患者の健康と命を支えるために高度な技術と研究開発を必要とし、トランスメディックスはその中で重要な役割を果たしている。
業種
医療機器(Medical Devices): トランスメディックスは医療機器業種に分類される。同社は、Organ Care System(OCS)などの臓器保存システムを開発、製造し、臓器移植の成功率を高めるための技術を提供。これらの製品は、臓器移植のプロセスを革新し、移植医療の質を向上させるために不可欠とされている。
属するテーマ
臓器移植と保存技術(Organ Transplantation and Preservation Technologies): トランスメディックスの事業は、特に臓器移植と保存技術に重点を置いている。
このように、トランスメディックスはヘルスケアセクターに属し、医療機器業種で活動しており、臓器移植と保存技術に特化したテーマを中心に事業を展開している。
配当は?
トランスメディックス(TMDX)は現在、配当を支払っていません。
トランスメディックス(TMDX)が属する業界の規模と成長性は?
トランスメディックスが属する臓器移植業界は、世界的に急速に成長している。
以下に、業界の規模と成長性について。
臓器移植市場業界規模
2023年の時点で、臓器移植市場の規模は約13.44億ドルと評価されている。
市場は今後も成長を続け、2032年までに22.94億ドルに達すると予測されている。
この成長は、年間平均成長率(CAGR)9.7%で進行すると見られている。
成長要因
- 臓器移植の需要増加: 慢性疾患の増加に伴い、臓器移植の需要が高まっている。特に腎臓、肝臓、心臓、肺の移植が増加しており、移植手術の件数も増加している。例えば、2021年にはアメリカで24,670件の腎臓移植が行われた。
- 技術革新: 3Dバイオプリンティングや免疫抑制薬の進展、臓器保存ソリューションの技術革新が市場成長を後押ししている。新しい技術や製品の導入により、移植手術の成功率が向上し、患者の予後も改善されている。
- 政府およびNGOの支援: 多くの国で政府やNGOが臓器提供の促進に向けたキャンペーンや規制を導入しており、これにより臓器提供の率が向上している。例えば、アメリカでは「United Network for Organ Sharing(UNOS)」が臓器提供と移植を支援しており、2020年には36,500件以上の臓器提供が行われました。
地域別の成長
- 北米: 北米市場は臓器移植市場で最大のシェアを持ち、今後もその支配を維持すると予想されている。先進的な医療インフラと主要企業の存在が市場成長を支えている。
- アジア太平洋: アジア太平洋地域は、慢性疾患の増加と臓器提供者の増加により、最も急速な成長を遂げると予想されている。中国やインドなどの国々では、臓器提供と移植に関する意識向上のためのプログラムが活発に行われている。
このように、トランスメディックスが属する臓器移植業界は、技術革新と政府支援、臓器提供の増加によって、今後も大きな成長が見込まれている。
トランスメディックス(TMDX)の競合企業は?
トランスメディックス(TMDX)の主要な競合企業は以下。
- エドワーズライフサイエンシーズ【EW】:エドワーズライフサイエンシーズは心血管およびクリティカルケア製品のグローバルリーダーであり、特に心臓弁の治療において強みを持っている。同社は革新的な医療機器を提供し、心臓手術および関連治療の分野で広く評価されている。
- メドトロニック【MDT】:ドトロニックは世界最大の医療機器メーカーの一つであり、幅広い医療技術とサービスを提供している。同社は心臓病、糖尿病、神経学、脊椎治療の分野でリーダーシップを持ち、革新的なソリューションを提供している。グローバルなネットワークと広範な製品ポートフォリオにより、多くの医療分野での競争力を維持している。
- ストライカー【SYK】:ストライカーは整形外科、医療および外科機器、神経テクノロジー、脊椎治療などの分野で幅広い製品を提供する医療技術企業。多様な製品ラインアップと強力な研究開発能力により、医療分野でのリーダーシップを確立している。
- バイオライフソリューションズ【BLFS】:バイオライフソリューションズは、細胞および組織保存技術の開発に特化した企業であり、細胞治療および再生医療の分野で重要な役割を果たしている。保存ソリューションや輸送技術において高い評価を受けている。。
- ノバルティス【NVS】:バルティスはグローバルな製薬企業であり、免疫抑制薬などの製品を提供している。特に移植後の免疫抑制治療において重要な役割を果たしており、広範な製品ラインアップと研究開発能力を持っている。高品質な薬剤と強力な研究開発能力により、移植後治療の分野でのリーダーシップを維持している。
これらの競合企業は、それぞれの分野で強みを持ち、トランスメディックスと同様に臓器移植および関連医療技術の分野で重要な役割を果たしている。
トランスメディックス(TMDX)の競合との差別化要素と優位性は?
トランスメディックスの競合との差別化要素と優位性については以下のとおり。
差別化要素
- Organ Care System(OCS)技術: 多くの競合企業は冷蔵保存方法を使用していますが、OCSは臓器の生存率を高め、移植成功率を向上させる点で優れている。
- 移植ロジスティクスサービス: 競合企業の多くは、このような総合的なロジスティクスサービスを提供していないため、トランスメディックスのサービスは一歩先を行っている。
優位性
- 技術革新: トランスメディックスは臓器保存技術の先駆者であり、OCS技術を通じて臓器移植の成功率を向上させている。他の企業が冷蔵保存に依存している中で、トランスメディックスの温体保存技術は市場での競争力を高めている。
- 総合的なサービス提供: トランスメディックスはOCS技術だけでなく、臓器移植の全プロセスをサポートし、医療機関と緊密に連携している。競合企業が特定の技術や製品に焦点を当てている中で、トランスメディックスは包括的なソリューションを提供することで、移植医療の質を向上させている。
- 市場のリーダーシップ: 競合企業との比較において、トランスメディックスは革新性と実績において優れた地位を築いている。
トランスメディックスは、革新的なOCS技術と包括的な移植ロジスティクスサービスにより、競合企業に対して明確な優位性を持っている。
この技術とサービスの組み合わせにより、臓器移植の成功率を高め、患者の予後を改善することができるため、医療機関から高い評価を得ている。
トランスメディックス(TMDX)の成長戦略は?
トランスメディックスの成長戦略は、以下の主要なポイントに基づいている。
技術革新と製品開発
OCS技術の進化: トランスメディックスは、Organ Care System(OCS)の技術を進化させることに注力している。新しい臨床プログラムを立ち上げ、既存製品の改良を続けることで、市場シェアの拡大を図っている。
市場拡大
グローバル展開: トランスメディックスは、アメリカ国内だけでなく、欧州やアジア市場への展開を強化しており、国際的な市場でのプレゼンスを拡大し、売上の多様化を図っている。
移植ロジスティクスサービスの拡充: ナショナルOCSプログラム(NOP)の拡大を通じて、臓器の輸送および保存に関する総合的なサービスを提供し、医療機関との連携を強化している。
戦略的パートナーシップと提携
業界リーダーとの協力: トランスメディックスは、医療機器メーカーや医療機関と戦略的パートナーシップを結ぶことで、技術の共有や共同開発を進めており、製品の改良と市場への迅速な導入を実現している。
財務の強化
資金調達と投資: トランスメディックスは、研究開発と市場拡大のための資金調達を積極的に行っており、技術革新と市場拡大に必要なリソースを確保している。
教育とトレーニング
医療従事者の教育: 移植に関わる医療従事者へのトレーニングプログラムを提供し、OCS技術と臓器輸送手順の適切な使用を促進しており、医療現場での技術導入を支援し、移植成功率の向上に寄与している。
これらの成長戦略を通じて、トランスメディックスは臓器移植医療の分野でのリーダーシップを強化し市場での競争力を高めている。
トランスメディックス(TMDX)はいつ黒字化した?
トランスメディックス(TransMedics, Inc.)は、2024年第1四半期に初めて黒字化を達成した。この期間の純利益は1,220万ドルで、売上高に対する利益率は12.6%でした。これは、前年同期の260万ドルの純損失からの大幅な改善となる 。
この黒字化は、主にOrgan Care System(OCS)の技術と移植ロジスティクスサービスの需要増加によるものであり、同社の成長戦略が成功していることを示している。
トランスメディックス(TMDX)の業績について
トランスメディックス(TMDX)の財務年度は12月31日で終了します。
四半期決算の発表スケジュールは以下。
- 第1四半期決算: 4月末頃
- 第2四半期決算: 7月末頃
- 第3四半期決算: 10月末頃
- 第4四半期および通期決算: 1月末頃
まずは、トランスメディックス(TMDX)の最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
- 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
- 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
- EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
トランスメディックス(TMDX)の株価
トランスメディックス(TMDX)の現在のリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
TMDXの四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2022:Q2 | 16.27 | 20.52 | |
2022:Q3 | 18.88 | 25.68 | |
2022:Q4 | 24.45 | 31.38 | |
2023:Q1 | 37.93 | 41.6 | |
2023:Q2 | 42.42 | 52.5 | 155.85% |
2023:Q3 | 49.19 | 66.4 | 158.57% |
2023:Q4 | 68.49 | 81.17 | 158.67% |
2024:Q1 | 83.78 | 96.9 | 132.93% |
2024:Q2 | 98.84 | 114.31 | 117.73% |
2024:Q3 | 108.66 | ||
2024:Q4 | 114.33 | ||
2025:Q1 | 128.83 | ||
2025:Q2 | 138.83 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
TMDXの四半期:営業キャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン |
---|---|---|
2022:Q3 | -14.28 | -55.61% |
2022:Q4 | -4.04 | -12.87% |
2023:Q1 | -8.66 | -20.82% |
2023:Q2 | -5.8 | -11.05% |
2023:Q3 | -6.87 | -10.35% |
2023:Q4 | 8.3 | 10.23% |
2024:Q1 | -3.44 | -3.55% |
2024:Q2 | 25.72 | 22.50% |
2024:Q3 | 6.86 | 6.31% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
TMDXの四半期:営業利益・営業利益率推移
四半期ごとの営業利益と営業利益率の推移です。
年度(四半期) | 営業利益 | 営業利益率 |
---|---|---|
2022:Q3 | -5.54 | -21.57% |
2022:Q4 | -6.78 | -21.61% |
2023:Q1 | -2.09 | -5.02% |
2023:Q2 | -0.906 | -1.73% |
2023:Q3 | -1.12 | -1.69% |
2023:Q4 | 2.6 | 3.20% |
2024:Q1 | 12.42 | 12.82% |
2024:Q2 | 12.51 | 10.94% |
2024:Q3 | 3.92 | 3.60% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
TMDXの四半期:EPS推移
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2023:Q1 | -0.25 | -0.08 | 0.17 |
2023:Q2 | -0.13 | -0.03 | 0.1 |
2023:Q3 | -0.16 | -0.78 | -0.62 |
2023:Q4 | -0.07 | 0.12 | 0.19 |
2024:Q1 | -0.02 | 0.35 | 0.37 |
2024:Q2 | 0.21 | 0.35 | 0.14 |
2024:Q3 | 0.29 | 0.12 | -0.17 |
2024:Q4 | 0.2 | ||
2025:Q1 | 0.31 | ||
2025:Q2 | 0.45 | ||
20245:Q3 | 0.42 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
TMDXの通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2018年 | 13 | ||
2019年 | 24.19 | 23.6 | 81.54% |
2020年 | 23.98 | 25.64 | 8.64% |
2021年 | 28.29 | 30.26 | 18.02% |
2022年 | 86.22 | 93.46 | 208.86% |
2023年 | 228.47 | 241.62 | 158.53% |
2024年 | 401.44 | ||
2025年 | 527.9 | ||
2026年 | 654.31 | ||
2027年 | 832.3 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
TMDXの通期:営業キャッシュ・フロー推移
通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン |
---|---|---|
2017年 | -23.1 | |
2018年 | -25.98 | -199.85% |
2019年 | -32.29 | -136.82% |
2020年 | -30.27 | -118.06% |
2021年 | -28.86 | -95.37% |
2022年 | -45.82 | -49.03% |
2023年 | -13.03 | -5.39% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
TMDXの通期:営業利益・営業利益率推移
通期の営業利益・営業利益率の推移です。
年度(通期) | 営業利益 | 営業利益率 |
---|---|---|
2018年 | -20.43 | -157.15% |
2019年 | -20.24 | -85.76% |
2020年 | -29.6 | -115.44% |
2021年 | -26.38 | -87.18% |
2022年 | -39.43 | -42.19% |
2023年 | -31.44 | -13.01% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
TMDXの通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2018年 | -1.63 | -1.63 | |
2019年 | -1.84 | -2.36 | -0.52 |
2020年 | -1.19 | -1.16 | 0.03 |
2021年 | -1.58 | -1.6 | -0.02 |
2022年 | -1.33 | -1.23 | 0.1 |
2023年 | -0.93 | -0.77 | 0.16 |
2024年 | 0.82 | ||
2025年 | 1.17 | ||
2026年 | 2.41 | ||
2027年 | 2.82 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
トランスメディックス(TMDX)の将来生は?
技術革新と製品開発
トランスメディックスは、Organ Care System(OCS)技術を基盤として、移植成功率の向上と臓器の質の維持に大きく貢献している。今後も新しい臨床プログラムの導入や既存製品の改良を続けることで、さらに市場シェアを拡大することが期待されている。
市場の成長
臓器移植市場は今後も成長が予測されており、特にアジア太平洋地域やヨーロッパなどの新興市場での需要が高まると見込まれている。慢性疾患の増加や高齢化に伴い、臓器移植の需要が増加しており、トランスメディックスの技術と製品はこの市場成長の恩恵を受けると見られている。
財務の強化
トランスメディックスは2024年第1四半期に黒字化を達成しており、今後の財務的な安定性と成長が期待されている。売上高の増加とコスト管理の改善により、持続的な利益成長が見込まれている。
戦略的パートナーシップ
トランスメディックスは、医療機関や他の医療機器メーカーとの戦略的パートナーシップを通じて、技術の共有と市場拡大を図っており、新しい市場への参入や既存市場での存在感と影響力を強化することができる。
トランスメディックスは、革新的なOCS技術と強力な市場拡大戦略により、将来的にも大きな成長が期待される企業と言える。これらの成長要因により、臓器移植市場でのリーダーシップを維持しつつ、さらなる成長が期待されている。
トランスメディックス(TMDX)の2024年度Q1決算サマリー
- 売上高: 9685万ドル、前年同期の4155万ドルから133%増加。
- 純利益: 1219万ドル、前年同期の263万ドルの純損失から大幅に改善し、一株当たり0.35ドルの利益を計上。
- 営業利益: 1242万ドル、前年同期の208万ドルの損失から大幅に改善。
- 総利益率: 62%、前年同期の69%から減少。この減少はサービス収益の比率が高まったことによるものです。
事業の進展
- OCSプログラム: HeartおよびLungプログラムの利用が拡大し、特に国立OCSプログラム(NOP)を通じての導入が売上増加に貢献した。
- 研究開発費: 研究開発費は1138万ドルで、前年同期の587万ドルから増加。これは、会社の成長と新製品開発を支えるための投資によるもの。
- 営業費用: 営業費用は4754万ドルで、前年同期の3086万ドルから増加。増加の主な要因は、組織全体の成長と株式報酬費用の増加。
現金および資産
- 現金: 3億5022万ドル、前年同期の3億9481万ドルから減少。
- 総資産: 7億2383万ドル、前年同期の7億6047万ドルから微減。
今後の見通し
- 2024年通期の売上ガイダンス: 3億9000万ドルから4億ドルに上方修正。これは前年同期比61%から66%の成長を示している。
トランスメディックスは、2024年度第1四半期において強力な財務成績を達成し、特にOCSプログラムの拡大が収益増加に大きく寄与している。また、会社は研究開発と営業の両面で積極的な投資を続けており、今後の成長が期待される。
トランスメディックス(TMDX)の2024年度Q2決算サマリー
- 売上高: 1億1430万ドルで、前年同期の5246万ドルから118%増加。これは主にOrgan Care System(OCS)プログラムの拡大によるもの。
- 純利益: 1220万ドル、一株当たり0.35ドル。前年同期の純損失100万ドルから大幅に改善。
- 粗利益率: 61%、前年同期の70%から減少したが、これはサービス収益の比率が高まったことによるもの。
事業の進展
- OCSプログラムの拡大: 心臓、肺、肝臓の移植におけるOCSの利用が増加し、National OCS Program(NOP)の持続的な勢いが売上の主なドライバーとなっていrる。
- ロジスティクスサービスの開始: 新たに開始した移植物流サービスも収益増加に貢献した。
- 航空機所有: 2024年6月30日時点で15機の航空機を所有し、さらに2機を2024年7月に購入。
費用と投資
- 研究開発費: 1386万ドルで、前年同期の829万ドルから増加。これは、同社の成長と新製品開発への投資を支えるためのもの。
- 販売、一般および管理費: 4290万ドル、前年同期の2936万ドルから増加。組織全体の成長を支えるための人材確保とマーケティング活動の拡大が要因。
キャッシュフローと財務状況
- 現金及び現金同等物: 2024年6月30日時点で3億6275万ドル。前期末から微減している。
- 資産合計: 7億5857万ドル。前年末の7億6047万ドルからほぼ横ばい。
将来の見通し
- 2024年度通期の売上予測: 売上は4億2500万ドルから4億4500万ドルに上方修正された。これは、前年同期比で76%から84%の成長を見込んでいる。
トランスメディックスは、2024年第2四半期において強力な業績を示し、特にOCSプログラムの拡大が収益増加の主な推進力となっている。また、新しい移植物流サービスの開始や航空機の追加購入など、今後の成長に向けた基盤を築いている。
トランスメディックス(TMDX)の2024年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 売上高: 第3四半期の売上高は1億887万ドルで、前年同期比64%増加。臓器ケアシステム(OCS)利用の拡大およびロジスティクスサービスによる追加収益が寄与。
- 純利益: 421万6,000ドル、1株当たり利益(EPS)は0.12ドル。前年同期の損失から黒字化。
- 粗利益率: 56%で、前年同期の61%から減少。これは、サービス収益の割合が増加し、製品収益よりも利益率が低いことによるもの。
注文の増加
- OCS利用の増加: 心臓、肺、肝臓の全臓器において、米国の国家OCSプログラム(NOP)を通じた利用が拡大し、成長基盤を構築。
キャッシュフロー
- 現金保有額: 第3四半期末の現金は3億3,010万ドルで、前四半期末の3億6,280万ドルから減少。
将来ガイダンス
- 通年売上予測: 2024年度通年の売上予測は4億2,500万ドルから4億4,500万ドルの範囲で、前年比76%~84%の成長を見込む。
株価下落の要因
- 粗利益率の低下: 粗利益率が前年同期比で減少したことが市場に懸念材料として捉えられた。サービス収益の割合が増えたことが影響しており、今後の成長性に対する一部の投資家の期待を下回る結果となった。
- 将来の不確実性: 2028年までに年間1万件のOCS移植ケースを目標に掲げているものの、長期目標であるため達成可能性への懸念が一部から示されている。
トランスメディックスは、臓器移植の需要拡大に応えるため、設備投資と研究開発を強化し、今後も成長路線を維持する計画である。
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まとめ
トランスメディックス(TMDX)の事業内容、独自の特徴、競争上の優位性、そして業績の成長について詳しく掘り下げてきました。
実績データからは、トランスメディックス(TMDX)が黒字転換を果たし、今後の成長が非常に期待できる銘柄であることがわかります。
同社は、臓器移植の分野において独自の技術を持ち、リーダーシップを築いています。臓器移植市場の拡大とともに、革新的なサービスの提供による信頼性を築き上げ、着実に売上と収益を伸ばしています。
黒字化を達成した今後の安定的な成長が期待したい銘柄と言えます。
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