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AIソフトウェア企業「C3.ai(AI)」とは?将来性と今後の株価見通し

AIソフトウェア企業「C3.ai(AI)」とは?将来性と今後の株価見通し米国投資
この記事は約24分で読めます。

このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。

あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。

  1. はじめに
  2. C3.ai(シースリーエーアイ)は何の会社、どのような事業をしている?
  3. C3.aiの主力製品やサービスは?
    1. C3 AI Suite
    2. C3 AI Applications
    3. C3 Generative AI
  4. C3.aiのビジネスモデルは?
  5. C3.aiは何がすごい?
  6. C3.aiの顧客層は?
  7. 取引市場は?
  8. C3.aiのセクター、業種、属するテーマは?
    1. セクター
    2. 業種
    3. 属するテーマ
  9. C3.aiの会社設立と上場したのはいつ?
  10. 配当は?
  11. C3.aiが属する業界の規模と成長性は?
  12. C3.aiの競合企業は?
    1. AIに特化した競合企業
    2. 汎用クラウドプラットフォームの競合企業
  13. C3.aiの競合との差別化要素と優位性は?
    1. 競合との差別化要素
    2. 競合優位性
  14. AIの発展にC3.aiはどのような影響を与える?
    1. エンタープライズにおけるAIの普及を促進
    2. AIアプリケーションの開発コストの削減
    3. AIアプリケーションの品質向上
    4. 業界固有のAIソリューションの開発
    5. AI人材の育成
  15. C3.aiへの投資に関連するリスクは何ですか?
  16. C3.aiの業績について
  17. C3.ai(シースリーエーアイ)の株価
    1. C3.aiの四半期:売上推移
    2. C3.aiの四半期:営業キャッシュフロー推移
    3. C3.aiの四半期:営業利益推移
    4. C3.aiの四半期:EPS推移
    5. C3.aiの通期:売上推移
    6. C3.aiの通期:営業キャッシュ・フロー推移
    7. C3.aiの通期:営業利益推移
    8. C3.aiの通期:EPS推移
  18. C3.aiの将来生は?今後の展開は?
  19. C3.ai(AI)の2023年度Q3決算サマリー
  20. C3.ai(AI)の2023年度Q4と通期の決算サマリー
  21. C3.ai(AI)の株を買える証券会社は?
  22. まとめ

はじめに

AI技術の進化と共に、エヌビディアをはじめとるするAI半導体や、スーパーマイクロコンピュータなどのAIサーバーといったインフラが急速に発展しています。

この技術革新の波に乗り、AIソフトウェア業界で著しい成長を遂げているのがC3.ai(シースリーエーアイ、ティッカー:AI)です。

デジタルトランスフォーメーション(DX)が各業界で加速する中、C3.aiは多様な業界に適応可能なエンタープライズ向けAIソリューションを提供し、その分野でのリーダーとしての地位を確立しています。

特に、ピーター・ティールが創業したパランティア・テクノロジーズが黒字化を達成し、業界をリードする中、競争が激化するAIソフトウェア市場でC3.aiがどのように位置付けられ、どのような独自の特徴と将来性を持つのかに注目が集まっています。

これらのポイントを踏まえ、C3.aiの事業内容、独自の強み、そして将来性について深掘りし、今後の株価の見通しについて考察していきます。

C3.ai(シースリーエーアイ)は何の会社、どのような事業をしている?

  • C3.ai(AI)は、エンタープライズAIソフトウェアを提供するアメリカのテクノロジー企業。
  • 同社は2009年にトーマス・シーベルによって設立され、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速するためのAIソフトウェアとサービスを提供。
  • C3.aiは、特に産業用インターネットオブシングス(IIoT)の分野で強みを持っており、機械学習やビッグデータ分析を活用して、企業の運用効率を向上させるソリューションを提供。
  • C3.aiは、クラウドベースのサービスを提供しており、顧客はC3.aiのプラットフォームを利用して、独自のAIアプリケーションを迅速に開発し、デプロイ(すぐに利用)することができる。
  • C3.aiの事業は、企業が直面する複雑な問題を解決するために、最先端のAI技術とデータ分析を組み合わせることに重点を置いている。これにより、顧客は運用の効率化、コスト削減、そして新たなビジネスチャンスの創出を目指すことができる。
  • C3.aiのソフトウェアは、Jupyter Notebook、R、Python、Scalaなどの業界標準ツールを使用し、深いコード、ローコード、ノーコードの開発ツールを統合したファミリーを提供しており、異なる開発コミュニティのニーズに応えている​​​​。

C3.aiの主力製品やサービスは?

C3.ai(シースリーエーアイ)は、主にエンタープライズAIアプリケーションの開発プラットフォームと、それを利用して構築された多くのAIアプリケーションを提供している。
C3.aiの主力製品は以下。

C3 AI Suite

C3 AI Suiteは、企業規模のAIアプリケーションを効率的かつ費用効果的に開発するための包括的なサービスを提供するプラットフォーム。
このプラットフォームは、業界ごとのバリューチェーンをサポートし、信頼性、詐欺検出、センサーネットワークの健康、供給ネットワークの最適化、エネルギー管理などに関するプリビルドされた高価値のAIアプリケーションを提供する​​​​。

C3 AI Applications

C3.aiは、製造、金融サービス、政府、公共事業、石油・ガス、化学、農業ビジネス、防衛・インテリジェンスなど、多岐にわたる産業でのビジネスクリティカルなニーズに応える40以上のターンキーエンタープライズAIアプリケーションを提供している。
これらのアプリケーションは、C3 AI Suite 上で動作し、信頼性、詐欺検出、センサーネットワークの健康、供給ネットワークの最適化など、様々なユースケースに対応できる​​。

C3 Generative AI

C3 Generative AIは、企業全体の統合知識ソースとして機能するプラットフォームであり、ビジネスプロセスの変革を支援するためのジェネレーティブAIソリューションを提供している​​。

これらの製品とサービスにより、C3.aiは多様な業界における企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援している。

C3.aiのビジネスモデルは?

C3.ai(シースリーエーアイ)のビジネスモデルは、エンタープライズAIアプリケーションとプラットフォームの提供に基づいている。
このモデルの中心は、次の要素に集約される。

  • プラットフォームサービス提供:C3.aiはC3 AI Suiteという統合プラットフォームを通じて、企業がAIアプリケーションを開発、デプロイ、運用できる包括的なサービスを提供している。
    このプラットフォームは、AIのモデル開発、データ統合、アプリケーションのスケーリングなどの機能をサポートしており、企業がAIを利用してビジネスプロセスを最適化し、デジタルトランスフォーメーションを加速するための基盤を提供する​​。
  • ターンキーソリューションの提供: ターンキーソリューションとは、納品後すぐに稼働できる状態のこと。
    C3.aiは、特定の業界や機能に特化したエンタープライズAIアプリケーションを提供している。
    これらのアプリケーションは、信頼性管理、センサーネットワーク監視、サプライチェーン最適化など、特定のビジネスニーズに対応するよう設計されており、企業がAIを活用して具体的な問題を解決できるように支援している​​。
  • カスタマイズと柔軟性:C3 AI Studioという開発環境を提供し、企業が独自のAIアプリケーションを開発できるようにしている。
  • 業界横断的なアプリケーション:C3.aiは、多様な業界にサービスを提供しており、幅広い業界知識と経験を生かしたソリューションを提供している​​。

これらのビジネスモデルにより、C3.aiは、AIを活用してビジネスプロセスを変革し、効率化を図りたいと考える企業に対して、強力で柔軟なソリューションを提供している。

企業は、C3.aiのプラットフォームとアプリケーションを利用することで、データ駆動型の意思決定を強化し、競争力を高めることができる。

C3.aiは何がすごい?

C3.ai(シースリーエーアイ)は、企業のDX支援を推進するAI技術を活用したソフトウェアとサービスで、企業が直面する複雑な問題を解決する具体的で効果的なソリューションを提供している点が注目されている。

C3.aiのプラットフォームは、企業が自社のデータを活用してAIアプリケーションを迅速に開発し、デプロイ(稼働させる)することを可能にします。

これにより、企業はデータ駆動の意思決定を強化し、業務プロセスを最適化できるようになる。
また、40以上の種類を持つAIアプリケーションは、製造業から金融サービス、公共事業など、幅広い産業分野における具体的なビジネスニーズに対応している。

このような顧客それぞれの課題やニーズに合わせてカスタマイズ可能なソリューションを提供することが強みであり、企業は独自のビジネス課題に合わせたAIアプリケーションを開発できる。

加えて、C3.aiは業界知識とAI技術の両方において高い専門性を持っており、多様な業界での経験を活かして、企業が直面する困難な課題を解決するためのサポートも惜しみなく提供している。

このように、C3.aiは独自の技術と幅広い産業への適用可能性を持ち合わせ、企業がAIを活用してビジネス価値を創出し、変革を実現するためのパートナーとして位置づけられている。

C3.aiの顧客層は?

C3.aiの顧客層は多岐にわたり、さまざまな業界の大手企業から構成されている。

具体的には、製造業、金融サービス、公共事業、石油・ガス、防衛・インテリジェンス、ヘルスケア、小売、通信、交通など、多様な産業分野、企業が直面する複雑な問題を解決し、効率を向上させるためのAIソリューションを提供している。

例えば、シェルや米国空軍などは、C3.aiの顧客として公表されており、これらの組織はC3.aiの技術を活用して業務のデジタル化と最適化を進めている。

シェルはC3.aiの技術を使用してデジタルトランスフォーメーションを推進し、設備や機器の状態をリアルタイムで監視する予測保全や、在庫管理などのサプライチェーンの最適化、エネルギーの消費管理など、データ統合と分析を行い意思決定につなげている。

米国空軍も同様に、軍事装備の保守管理を最適化や、物資の需要予測による物流の最適化、ミッション計画の最適化を行い、作戦の成功率を高めている。

C3.aiの顧客層は、AI技術を活用して業務プロセスを最適化し、競争力を高めたいと考える大手企業や組織で構成されており、特にデータを活用した意思決定や効率的なオペレーション管理に価値を見出している顧客が多い。

これらの企業や組織は、C3.aiの提供する包括的なAIソリューションを通じて、業務効率の向上やイノベーションの推進を図っている。

取引市場は?

C3.aiは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している。
ティッカーシンボルは「AI」。

同社は2009年に設立され、公共の市場においてAIとエンタープライズソフトウェアを専門としています。C3.aiの提供するソリューションやサービスは、北米、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋地域など、世界各地の企業に利用されている​​​​​​。

C3.aiのセクター、業種、属するテーマは?

セクター

テクノロジー:C3.aiは、テクノロジーセクターの一翼を担っており、AIを中心としたエンタープライズソフトウェアを提供することで、ビジネスプロセスの自動化と効率化を推進している。

業種

ソフトウェア – アプリケーション:C3.aiの提供するソフトウェアは、特に企業のAIアプリケーション開発を支援し、多様な産業でのデータ駆動型意思決定に貢献している。

属するテーマ

デジタルトランスフォーメーション:企業がデジタル技術を活用して業務プロセスを変革する支援を提供し、組織のデジタル化を加速している。

AI(人工知能)&機械学習: 企業がAIと機械学習を利用して複雑な問題を解決し、インテリジェントなビジネスオペレーションを実現するためのサポートを提供している。

C3.aiはこれらのセクター、業種、テーマにおいて重要な役割を果たしており、AIとデジタルトランスフォーメーションの分野でのイノベーションをリードしている。

C3.aiの会社設立と上場したのはいつ?

C3.aiは2009年にトーマス・シーベルによって設立。
当初は企業のカーボンフットプリントの管理を支援する目的で「C3」と名付けられ、その後「C3 IoT」を経て「C3.ai」となる。
2020年には公開企業として株式市場に上場を果たす。

配当は?

現在、C3.aiは配当を支払っていない。
多くの成長中のテクノロジー企業と同様に、C3.aiも利益を再投資し、事業の拡大と技術革新に注力している。

C3.aiが属する業界の規模と成長性は?

C3.aiが属するエンタープライズ向けAIソフトウェア市場は、現在大きな成長を遂げているセクターである。

2023年のエンタープライズ向けAIソフトウェア市場規模は、約1,200億ドル、2028年には、約3,900億ドルに達すると予測されており、2023年から2028年の年平均成長率 (CAGR) は約26%と見積もられている。

AI業界の成長は、金融セクターや医療分野でのAI技術の採用増加、クラウドコンピューティング技術の進歩、さらには自動化と効率化へのニーズの高まりなどによって牽引され、北米はAIの採用と開発で先行しており、技術の革新と商業化における重要なハブとなっている​​​​。

これらが示すとおり、C3.aiが属するエンタープライズ向けAIソフトウェア市場は、急速に成長しており、将来も非常に大きな成長ポテンシャルを持っている。

C3.aiは、この成長市場において、独自の強みとなる多岐にわたる業界でのAI技術の適用がその成長をさらに加速させることが予想される。

C3.aiの競合企業は?

C3.ai(シースリーエーアイ)の競合企業は、AIに特化した技術企業と汎用クラウドプラットフォーム提供企業の2つに分けられます。

AIに特化した競合企業

企業名ティッカー主な特徴製品/サービス
パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies)PLTRデータ分析プラットフォームを提供、政府機関や金融機関向けに強みFoundry
データドッグ(Datadog)DDOGクラウドインフラストラクチャとアプリケーションの監視プラットフォームを提供Datadog
クラウドフレア(Cloudflare)NETクラウドベースのコンテンツデリバリーネットワーク (CDN) とウェブセキュリティサービスを提供Cloudflare Workers
ワークディ(Workday)WDAYクラウドベースの人事財務 (HCM) ソフトウェアを提供Workday HCM
セールスフォース(Salesforce)CRM顧客関係管理 (CRM) ソフトウェアを提供Salesforce Einstein

汎用クラウドプラットフォームの競合企業

企業名ティッカー主な特徴製品/サービス
Amazon Web Services (AWS)AMZN包括的なクラウドサービスを先駆けて提供、幅広いサービス群を備えている。Amazon SageMaker
Microsoft AzureMSFTマイクロソフトのソフトウェア資産を活かした総合的なクラウド環境を提供。Azure Machine Learning
Google Cloud Platform (GCP)GOOGL機械学習、AI、データ分析などの先進的な技術で注目。Google AI Platform

全体として、C3.aiはAI企業でありながら、大手クラウドベンダーからAIスタートアップまで、幅広い企業と競合関係にあるが、主要クラウドベンダーとは、パートナーシップを通じて提携関係を築いている。

高度な企業向けAIソリューションという点で、C3.aiは差別化を図っているが、競争は激しさを増すと考えられる。

C3.aiの競合との差別化要素と優位性は?

C3.aiの競合との差別化要素と優位性は、同社の独自のAIアプリケーション開発プラットフォームと、エンタープライズレベルでの実装経験にある。

以下はC3.aiが持ついくつかの差別化要素と優位性。

競合との差別化要素

  • エンタープライズ企業向けAIアプリに特化しており、業界別の専用アプリを数多く提供している。これは一般的なAIプラットフォームとは一線を画している。
  • C3.aiはAIプラットフォーム、業種別アプリ、ジェネレーティブAIなどを統合したエンドツーエンドのAIシステムを提供。個別ツールの組み合わせが不要となる。
  • 高精度で決定論的な応答、完全なトレーサビリティ、マルチモーダルデータ対応など、ジェネレーティブAIには高度な機能が備わっている。

競合優位性

  • 企業向けAIアプリ分野での先行者として、早期からノウハウを蓄積。顧客基盤も構築済みでありファーストムーバーの優位性を持つ。
  • 製造業、政府、農業など幅広い業種での実績とユースケースを持ち、実用面での信頼性が高い。
  • AIシステムとアプリケーションに関連する多数の特許を保有し、知的財産、技術面での優位性がある。

つまり、C3.aiは、企業向けAIアプリという専門分野に特化し、包括的なAIソリューションと実用性の高い製品を武器に、他社に先行する優位性を持っている。

ただし、AIの領域では大手クラウド企業の追随が避けられず、今後の競争は課題となる。

AIの発展にC3.aiはどのような影響を与える?

C3.aiは、以下の点において、AIの発展に貢献すると考えられる。

エンタープライズにおけるAIの普及を促進

C3.aiのプラットフォームは、エンタープライズユーザーがAIアプリケーションを迅速かつ簡単に開発・展開することを可能にしており、エンタープライズにおけるAIの普及が促進されると考えられます。

AIアプリケーションの開発コストの削減

C3.aiのプラットフォームは、コードを書く必要がなく、ドラッグアンドドロップ操作で簡単にAIアプリケーションを開発できるため、開発コストを削減できる。

AIアプリケーションの品質向上

C3.aiのプラットフォームは、エンタープライズレベルのセキュリティを備えているため、AIアプリケーションの品質向上に貢献することができる。

業界固有のAIソリューションの開発

C3.aiは、特定の業界向けのソリューションを提供しており、これらのソリューションは、各業界のニーズに合わせて設計されており、ユーザーは迅速に利用することができる。

AI人材の育成

C3.aiは、AI開発者向けのトレーニングプログラムを提供している。このプログラムは、AI開発者不足という課題解決に貢献することができる。

C3.aiは、AIアプリケーション開発市場の成長とともに、今後も成長していくと予想され、新製品・サービスの開発、パートナーシップの拡大、グローバル展開などを積極的に進めていくことで、AIの発展に大きく貢献していく可能性を秘めている。

C3.aiへの投資に関連するリスクは何ですか?

C3.aiへの投資に関連するリスクには、以下のようなものが考えられる。

  • AI分野は急速に進化しており、新規参入者や大手企業による競争が激化してる。C3.aiは、他の大手テクノロジー企業やスタートアップと競争する必要があり、これがビジネスへの影響を及ぼす可能性がある。
  • AI技術は常に進化しており、C3.aiが最新技術を迅速に取り入れ、革新的な製品やサービスを提供し続ける能力が投資リターンに影響を与える可能性がある。
  • C3.aiの収益は比較的少数の大口顧客に依存している場合があり、これらの顧客の損失や支出の減少は収益に大きな影響を及ぼす可能性がある。
  • 経済の不確実性や景気後退は、企業のIT支出やAIへの投資を減少させる可能性があり、C3.aiのビジネスに悪影響を及ぼすことがある。
  • 特にプライバシーやデータ保護に関する規制は、AI企業に大きな影響を与える可能性がある。C3.aiがこれらの規制に適応し、コンプライアンスを維持する能力は、企業の将来に重要な要素となる。

C3.aiの業績について

C3.aiの財務年度は4月30日で終了する。
四半期決算は財務年度を通じて四回発表される

  • 第1四半期決算は7月末日頃
  • 第2四半期決算は10月末日頃
  • 第3四半期決算は1月末日頃
  • 第4四半期および通期決算は翌年の5月末日頃に行われる​​。

まずは、C3.aiの最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。

  1. 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
  2. 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
  3. 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
  4. EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。

各データは、Investing.comTradingViewより参照。

C3.ai(シースリーエーアイ)の株価

C3.ai(シースリーエーアイ)の現在株価がわかるリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。

チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。

※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。

C3.aiの四半期:売上推移

四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。

年度(四半期)予測売上実績(発表値)対前年比
2021:Q471.2772.32
2022:Q166.0265.31
2022:Q260.8162.41
2022:Q364.2266.67
2022:Q471.3272.410.12%
2023:Q171.5672.3610.79%
2023:Q274.3373.2317.34%
2023:Q376.6378.417.59%
2023:Q484.3986.5919.58%
2024:Q186.94
2024:Q291.06
2024:Q397.76
2024:Q4107.67
単位:百万ドル

売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)の売上推移(四半期)

C3.aiの四半期:営業キャッシュフロー推移

四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。

年度(四半期)営業CF営業CFマージン
2022:Q1-38.26-58.58%
2022:Q2-52.59-84.27%
2022:Q3-51.9-77.85%
2022:Q427.0537.36%
2023:Q13.945.44%
2023:Q2-48.59-66.35%
2023:Q3-39.05-49.81%
2024:Q44.014.63%
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)の営業CFマージン(四半期)

C3.aiの四半期:営業利益推移

四半期ごとの営業利益の推移です。

年度(四半期)営業利益
2022:Q1-73.21
2022:Q2-71.97
2022:Q3-72.04
2022:Q4-73.28
2023:Q1-74.09
2023:Q2-79.4
2023:Q3-82.55
2023:Q4-82.31
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)の営業利益推移(四半期)

C3.aiの四半期:EPS推移

四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。

年度(四半期)EPS(予測)EPS(実績)
2021:Q4-0.29-0.210.08
2022:Q1-0.24-0.120.12
2022:Q2-0.16-0.110.05
2022:Q3-0.22-0.060.16
2022:Q4-0.17-0.130.04
2023:Q1-0.17-0.090.08
2023:Q2-0.18-0.130.05
2023:Q3-0.25-0.130.12
2023:Q4-0.3-0.110.19
2024:Q1-0.14
2024:Q2-0.14
2024:Q3-0.14
2024:Q4-0.14
単位:ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)のEPS推移(四半期)

C3.aiの通期:売上推移

通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。

年度(通期)売上予測売上実績(発表値)対前年比
2018年91.61
2019年156.6771.02%
2020年181.58183.2216.95%
2021年251.74252.7637.95%
2022年265.61266.85.55%
2023年308.34310.5816.41%
2024年382.38
2025年465.73
2026年546.83
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)の売上推移(通期)

C3.aiの通期:営業キャッシュ・フロー推移

通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。

年度(通期)営業CFフロー営業CFマージン
2018年-34.88-38.07%
2019年-61.28-39.11%
2020年-37.55-20.49%
2021年-86.46-34.21%
2022年-115.69-43.36%
2023年-79.69-25.66%
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)の営業CFマージン(通期)

C3.aiの通期:営業利益推移

通期の営業利益の推移です。

年度(通期)営業利益
2018年-36
2019年-72
2020年-60
2021年-196
2022年-290
2023年-318.3
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)の営業利益(通期)

C3.aiの通期:EPS推移

通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。

年度(通期)EPS(予測)EPS(実績)
2020年-0.53-0.350.18
2021年-0.79-0.730.06
2022年-0.46-0.420.04
2023年-0.66-0.470.19
2024年-0.56
2025年-0.28
2026年0.1
単位:ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

C3.ai(AI)のEPS推移(通期)

C3.aiの将来生は?今後の展開は?

以下は、C3.aiの将来性を示唆するポイントとなる。
これらの要因が、C3.ai今後の株価に影響を与える要素となり得る。

  • エンタープライズAI市場の成長:AI技術の進化に伴い、エンタープライズレベルでのAIアプリケーションの需要が増加している。C3.aiはこの市場で既に確固たる地位を築いており、市場の成長に伴ってさらなる発展が期待される。
  • 業界特化ソリューション: C3.aiは様々な産業に特化したAIソリューションを提供しており、これによって多様な顧客ニーズに対応している。
    この戦略は、C3.aiの市場での差別化と成長の促進に強く影響する。
  • 強力なパートナーシップ:C3.aiは、AWS、Google Cloud、Microsoftなどの大手クラウドプロバイダーとの強力なパートナーシップを築いており、これが新たなビジネス機会を生み出し、成長を加速させる要因となり得る。

これらの要素から、C3.aiの将来性は楽観視されているが、市場の変動や技術進化などの外部要因による影響も考慮する必要がある​​。

C3.ai(AI)の2023年度Q3決算サマリー

業績

  • 売上高: 前年同期比41%増の1億9,200万ドル
  • サブスクリプション売上: 前年同期比52%増の1億6,300万ドル
  • 営業損失: 2,900万ドル
  • 純損失: 3,400万ドル

顧客動向

  • 新規顧客獲得数: 63社
  • 顧客数: 230社
  • 100万ドル超の年間契約額を持つ顧客数: 17社

ガイダンス

  • 2024年度売上高: 7億ドルから7億2,000万ドル
  • 2024年度営業損失: 1億1,000万ドルから1億2,000万ドル

ハイライト

  • 売上高: サブスクリプション売上は好調に成長しており、これは顧客基盤の拡大と既存顧客による契約額増加を反映している。
  • 顧客動向: 新規顧客獲得数と顧客数は順調に増加しており、これはC3.aiの製品・サービスに対する需要の高さを示している。
  • 製品・サービス: C3.aiは、AIアプリケーション開発を支援する製品・サービスを継続的に強化しており、これは顧客にとっての価値向上につながる。
  • 財務状況: C3.aiは、十分な資金を確保しており、今後の成長を支えることができる。
  • ガイダンス: C3.aiは、2024年度の売上高と営業損失のガイダンスを達成することを目指しており、これは同社の成長に対する自信を示している。

C3.ai(AI)の2023年度Q4と通期の決算サマリー

  • 売上高: 3億1058万ドルで、前年同期比16%増加。
  • サブスクリプション収益:2億7810万ドルで、前年同期比21%増加し、総収益の90%を占めている。
  • 純損失:GAAP基準で2億7969万ドル、前年同期は2億6884万ドルの損失。
  • 一株当たり純損失:GAAP基準で2.34ドル、前年同期は2.45ドルの損失。
  • 営業損失:GAAP基準で3億1834万ドル、前年同期は2億9049万ドルの損失。

第4四半期のハイライト

  • 売上高:8660万ドルで、前年同期比20%増加。
  • サブスクリプション収益:7990万ドルで、前年同期比41%増加し、総収益の92%を占めている。
  • 純損失:GAAP基準で7293万ドル、前年同期は6496万ドルの損失。
  • 一株当たり純損失: GAAP基準で0.59ドル、前年同期は0.58ドルの損失。

業績の要因

  • 連続成長:5四半期連続で収益が加速し、特に連邦政府関連の収益が年間で100%以上増。
  • パイロット契約:第4四半期に47件の新しい契約を締結し、そのうち34件が新しいパイロットプロジェクト。
  • 業界の多様化:契約およびパイロットプロジェクトの顧客が多様な業界にわたって拡大。連邦政府、防衛、航空宇宙、石油・ガス、製造業、エネルギー・ユーティリティーなど、さまざまな業界での採用が進んでいる。

パートナーシップと技術革新

  • パートナーシップ:AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどとのパートナーシップを強化し、115件の契約を締結。
  • C3 Generative AI:生成AI技術を利用した新製品が15の異なる業界で採用され、58件のパイロット契約が成立。

主要な取引

  • 連邦政府関連:米空軍、米海軍、米国防情報局などとの新規契約および拡張契約を締結。
  • 大手企業との契約:エクソンモービル、ダウ、カーギルなどの大手企業との契約を締結し、生成AIや予測メンテナンスなどのソリューションを提供。

将来の見通し

  • 収益成長:2025年度の収益成長は約23%を見込んでおり、3億7000万ドルから3億9500万ドルの範囲を予測。
  • 非GAAP営業損失: 9500万ドルから1億2500万ドルを予測。

この内容から、C3.aiが連邦政府や大手企業との契約を通じて成長を続けており、生成AI技術を中心とした新製品の採用が進んでいることがわかる。また、収益が順調に増加している一方で、営業損失の課題も残されている。

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まとめ

C3.aiに関する深掘りを通じて、その事業内容、独自の特徴、競争上の優位性、そして業績の伸びについて詳しく見てきました。

実績データは、C3.aiが成長の初期段階にあるスタートアップであることを示しており、現在は赤字が続いていますが、直近では赤字幅の縮小と売上高の上方修正が見られ、市場からの強い需要と成長見通しが伺えます。

政府機関との契約獲得は、C3.aiの信頼性と実績が高く評価されている証拠です。

AI業界は成長ポテンシャルが高い一方で競争も激しい分野ですが、C3.aiはその中で注目される存在であり、今後の展開が大いに期待されます。

黒字転換への道筋が見え始めれば、株価の顕著な成長へとつながる可能性が高く、その変化は投資家にとって非常に魅力的な展開となることでしょう。

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