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AIデータセンター関連銘柄の米国株22選|GPU・ネットワーク・サーバー・電源まで「どこで儲かるか」の地図

このサイトは、私( @mifsee )が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その過程を記録としてまとめているものです。

あくまで個人の調査・整理を目的とした内容であり、誤りや実際と異なる情報が含まれる可能性があります。
また、MifseeではAI技術を活用した運用や、技術習得を目的とした実験的な取り組みも行っています。ご覧いただく際には、その点をご理解のうえご利用ください。

  1. はじめに
  2. AIデータセンターの「どこで儲かるか」地図
  3. 計算する層の銘柄
    1. エヌビディア(NVDA)|AI向けGPUの中心にいる会社
    2. ブロードコム(AVGO)|カスタムAIチップとデータセンターのネットワーク
    3. TSMC(TSM)|AIチップを実際につくる世界最大の受託製造
    4. AMD(AMD)|GPUとサーバー用CPUの両方でエヌビディアを追う
    5. マイクロン・テクノロジー(MU)|GPUの性能を左右するメモリ
  4. つなぐ層の銘柄
    1. アリスタ・ネットワークス(ANET)|AIの計算クラスターをつなぐスイッチ
    2. マーベル・テクノロジー(MRVL)|カスタムAIチップと光の接続部品
    3. クレド・テクノロジー(CRDO)|サーバーとスイッチをつなぐ高速ケーブル
    4. アステラ・ラブス(ALAB)|GPUやメモリをつなぐ接続チップ
    5. コヒレント(COHR)|光トランシーバーとレーザーを自社で作る
    6. ルメンタム・ホールディングス(LITE)|AI向けのレーザーと光トランシーバー
  5. 組み立てる層の銘柄
    1. スーパーマイクロコンピュータ(SMCI)|AIサーバーをラックごと組み上げる
    2. デル・テクノロジーズ(DELL)|AIサーバーを手がける大手
    3. セレスティカ(CLS)|設計から関わるデータセンター機器の受託生産
  6. 貸す層の銘柄
    1. コアウィーブ(CRWV)|GPUを借りて買って貸すAIクラウド
    2. ネビウス・グループ(NBIS)|旧ヤンデックスから生まれたAIクラウド
    3. オラクル(ORCL)|AIクラウドの受注残が6,640億ドルに膨らんだ大手
    4. エクイニクス(EQIX)|つなぐ力が強みのデータセンターREIT
    5. デジタル・リアルティ・トラスト(DLR)|世界に300超の拠点を持つデータセンターREIT
  7. 電源・冷却の層の銘柄
    1. バーティブ・ホールディングス(VRT)|電源・冷却・ラックをまとめて納める
    2. イートン(ETN)|データセンターの電気を配る設備の大手
    3. GEベルノバ(GEV)|データセンターの電力需要を受ける発電設備
  8. 関連するテーマ記事
  9. AIデータセンター銘柄を見るうえでの注意点
    1. 層ごとに稼ぎ方が違う
    2. 顧客の偏りを確かめる
    3. 株価は先の期待で先に動く
    4. 数字の時点は銘柄ごとに違う
  10. まとめ

はじめに

「AIデータセンター関連銘柄」というと、まずGPUを作るエヌビディアが思い浮かびます。ただ、AIのデータセンターは、GPUだけでは動きません。GPUの製造、メモリ、GPU同士をつなぐネットワークと光の部品、それらを積んだサーバー、建物と電気と冷却と、多くの会社の仕事が組み合わさってできています。

お金が流れる先は1社ではなく、いくつもの層に分かれています。直近の決算では、メモリが前年同期の約4.8倍、ネットワークや光の会社が2倍以上、サーバーを組み立てる会社が約4倍の売上になった例もありました。層が違えば、伸びる順番も、見るべき数字も違います。

そこでこの記事では、AIデータセンターで欠かせない米国株22銘柄を、データセンターの中での役割で5つの層に分けました。決算資料の数字と、今の値動きを層ごとに並べています。

  • 層の分け方: 計算する、つなぐ、組み立てる、貸す、電源・冷却
  • 厳選6社: エヌビディア・ブロードコム・TSMC・アリスタ・バーティブ・コアウィーブ。立ち位置と数字、リスクを大きなチャートといっしょに紹介する
  • ほかの16社: 各層で外せない会社を短く紹介し、小さなチャートで今の形を見比べられるようにした
  • 数字: 決算資料(米SECの提出書類)に書かれた数字で、時点を添える

特定の銘柄の売買を勧めるものではありません。

AIデータセンターの「どこで儲かるか」地図

AIデータセンターに部品やサービスを納める会社は、役割から次の5つの層に分けられる。

AIデータセンター関連銘柄の5つの層(計算する、つなぐ、組み立てる、貸す、電源・冷却)と各層の代表的な数字

層 何をするか 厳選6社 ほかの銘柄
計算する GPUやカスタムチップ、メモリで、AIの計算そのものを担う。チップの製造も含む NVDA、AVGO、TSM AMD、MU
つなぐ GPUやサーバーの間でデータを運ぶ。スイッチ、接続チップ、ケーブル、光の部品 ANET MRVL、CRDO、ALAB、COHR、LITE
組み立てる GPUを積んだサーバーやネットワーク機器を、ラックごとに組み上げて届ける — SMCI、DELL、CLS
貸す GPUをクラウドとして貸す。建物・電力・回線を貸す(データセンターREIT) CRWV NBIS、ORCL、EQIX、DLR
電源・冷却 データセンターの中で電気を配り、熱を冷ます。電気をつくる設備 VRT ETN、GEV

計算する層の銘柄

AIの計算の中心になるのは、GPUやカスタムチップと、それを速く動かすメモリである。この層は、設計する会社と、製造する会社に分かれる。エヌビディアやブロードコムが設計し、TSMCがつくる、という分業になっている。

エヌビディア(NVDA)|AI向けGPUの中心にいる会社

NVDA(エヌビディア)の株価推移チャート(過去6か月)

GPU(画像処理用の半導体)を設計する会社である。ゲーム向けから出発し、AIの学習や推論に使うデータセンター向けのGPUが成長の中心になった。

  • 立ち位置: AI向けGPUの中心で、GPUをつなぐネットワーク製品も持つ。コアウィーブ、グーグル、マイクロソフト、オラクル、ネビウスなどのクラウドで、次世代の「Vera Rubin」が動き始めている
  • 強み: 2026年5〜7月期(7月26日まで)の売上は962億ドルで、前年同期比106%増。うちデータセンターが890億ドル(117%増)を占めた。粗利益率は75.0%を保っている
  • 数字: 次の四半期(8〜10月期)の売上は、1,080億ドル(±2%)を見込む
  • リスク: この見通しには、中国向けのデータセンター用の売上が含まれていない。ブロードコムのように、顧客が自社専用のチップを作る動きとも競っている

くわしくは エヌビディアの記事 にまとめている。エヌビディアとつながる銘柄は エヌビディア関連銘柄の記事 でも整理している。

ブロードコム(AVGO)|カスタムAIチップとデータセンターのネットワーク

AVGO(ブロードコム)の株価推移チャート(過去6か月)

巨大IT企業ごとに設計するカスタムAIチップ(ASIC)と、データセンター向けのネットワーク用の半導体を手がける会社である。グーグルのTPUやメタのAIチップを提供している。

  • 立ち位置: GPUとは別の道、「顧客専用のAIチップ」の最大手。AI半導体にはネットワーク用の製品も含まれる
  • 強み: 2026年度第3四半期(8月2日まで)の売上は296億ドルで前年同期比86%増。AI半導体は167億ドルで221%増だった
  • 数字: 次の四半期のAI半導体は217億ドル(前年同期比236%増)の見通し。フリーキャッシュフローは137億ドルで、売上の46%にあたる
  • リスク: カスタムチップは顧客が巨大IT企業に限られる。その設備投資の計画が変わると影響を受けやすい

くわしくは ブロードコムの記事 にまとめている。

TSMC(TSM)|AIチップを実際につくる世界最大の受託製造

TSM(TSMC)の株価推移チャート(過去6か月)

自社の製品は持たず、他社が設計した半導体をつくる専門の会社(ファウンドリ)で、台湾に本社がある。AI向けの先端チップの製造を担う。米国ではADR(預託証券)の TSM として売買されている。

  • 立ち位置: 設計する会社がどこであっても、先端チップをつくる工程を通る。AIの計算が増えるほど、つくる側の仕事も増える
  • 強み: 2026年7〜9月期の売上は467.2億ドルで前年同期比41.2%増(米ドル建て)。粗利益率は66.4%、営業利益率は58.7%だった
  • 数字: ウェハー売上のうち、3ナノが33%、2ナノが8%。次の四半期の売上は523億〜543億ドルの見通し
  • リスク: 製造が台湾に集まる点と、最先端の工場に巨額の投資が続く点は、投資家が意識する構造である

AMD(AMD)|GPUとサーバー用CPUの両方でエヌビディアを追う

AI向けGPU「Instinct」と、サーバー用CPU「EPYC」の両方を持つ会社である。

  • 2026年7〜9月期の売上は134億ドルで前年同期比45%増。データセンターは85億ドルで97%増と、ほぼ2倍になった
  • 次の四半期の売上は約170億ドル(±3%)の見通し

くわしくは AMDの記事 にまとめている。

マイクロン・テクノロジー(MU)|GPUの性能を左右するメモリ

AI向けのGPUに欠かせない高帯域幅メモリ(HBM)を作る会社である。AIの計算では、GPUにデータを速く届けるメモリが性能を左右する。

  • 2026年度第4四半期(9月3日まで)の売上は542億ドルで、前年同期の113億ドルの約4.8倍。粗利益率は86.8%で、1年前(44.7%)から大きく上がった
  • 次の四半期の売上は615億ドル(±15億ドル)の見通し。メモリは価格で利益が大きく動く産業のため、粗利益率の上昇が続くとは限らない

くわしくは マイクロン・テクノロジーの記事 にまとめている。

直近6か月の値動き(タップで拡大)
右上:6か月騰落率 左下:期間最高値からの下落率 橙:50日線 灰:200日線 チャートは毎週更新

AMD(AMD)の株価推移(直近6か月)マイクロン(MU)の株価推移(直近6か月)

つなぐ層の銘柄

AIの計算は、数千〜数万個のチップを同時に動かして行う。チップ同士の間でデータをどれだけ速く運べるかが、データセンター全体の性能を左右するため、この層には銘柄が多い。ネットワークの中心はスイッチ、距離が延びるほど光の部品が主役になる。光の部品を中心に、部品の流れとお金の流れから整理した記事は 光通信関連銘柄の記事 にある。

アリスタ・ネットワークス(ANET)|AIの計算クラスターをつなぐスイッチ

ANET(アリスタ・ネットワークス)の株価推移チャート(過去6か月)

データセンターやAI向けの高速なネットワーク機器(スイッチ)と、その上で動くソフトウェアを提供する会社である。

  • 立ち位置: 巨大IT企業のデータセンターで、サーバーとGPUをつなぐスイッチの大手
  • 強み: 2026年7〜9月期の売上は36.6億ドルで前年同期比58.5%増。上場以来で最も高い伸びだった
  • リスク: 売上の4割超を2社の顧客が占める。GPUをつなぐ部分では、エヌビディアとも競っている

くわしくは アリスタ・ネットワークスの記事 にまとめている。

マーベル・テクノロジー(MRVL)|カスタムAIチップと光の接続部品

データセンターの計算を担うカスタムAIチップと、チップやサーバーの間でデータを送る光の部品を設計する会社である。工場は持たず、製造は外部に任せている。

  • 2026年5〜7月期の売上は27.4億ドルで前年同期比37%増。うちデータセンター向けが79%を占めた
  • 2026年11月2日に、ルメンタム(LITE)を全株式交換で買収すると発表した。交換比率は LITE 1株につき MRVL 4.5株

くわしくは マーベル・テクノロジーの記事 にまとめている。

クレド・テクノロジー(CRDO)|サーバーとスイッチをつなぐ高速ケーブル

銅のケーブルの両端にチップを組み込んだ「AEC(アクティブ電気ケーブル)」を主力とする会社である。

  • 2027年度第1四半期(2026年8月1日まで)の売上は4.79億ドルで、前年同期比114.7%増
  • 2026会計年度(2026年5月2日まで)は、売上の約9割を上位10社が占めた。2026年には大型の買収で光の領域にも踏み出した

くわしくは クレド・テクノロジーの記事 にまとめている。

アステラ・ラブス(ALAB)|GPUやメモリをつなぐ接続チップ

AIサーバーの中で、GPUやCPU、メモリをつなぐ半導体を設計する会社である。信号を立て直すチップから、GPU同士をつなぐスイッチへと製品を広げた。

  • 2026年7〜9月期の売上は5.85億ドルで、前年同期の2.31億ドルから2.5倍になった
  • 2025年は、最大の最終顧客1社が売上の70%超を占めた

くわしくは アステラ・ラブスの記事 にまとめている。

コヒレント(COHR)|光トランシーバーとレーザーを自社で作る

サーバー同士を光でつなぐ「光トランシーバー」と、その部品になるレーザーや特殊な素材を、素材の段階から自社で作る会社である。

  • 2026年7〜9月期の売上は23.7億ドルで前年同期比49.9%増。データセンター・通信部門が売上の82%を占めた(1年前は69%)
  • 設備投資と在庫と借入が、売上以上の勢いで膨らんでいる

くわしくは コヒレントの記事 にまとめている。

ルメンタム・ホールディングス(LITE)|AI向けのレーザーと光トランシーバー

データセンターの中でサーバーやスイッチを光でつなぐ、レーザーや光トランシーバー、光回線スイッチを作る会社である。

  • 2026年7〜9月期の売上は12.6億ドルで、前年同期の2倍以上(+136.5%)になった
  • マーベルによる買収が決まったため、完了までは自社の業績よりも、マーベルの株価と買収が成立するかどうかで株価が動きやすい

くわしくは ルメンタム・ホールディングスの記事 にまとめている。

直近6か月の値動き(タップで拡大)
右上:6か月騰落率 左下:期間最高値からの下落率 橙:50日線 灰:200日線 チャートは毎週更新

マーベル(MRVL)の株価推移(直近6か月)クレド(CRDO)の株価推移(直近6か月)アステラ・ラブス(ALAB)の株価推移(直近6か月)コヒレント(COHR)の株価推移(直近6か月)ルメンタム(LITE)の株価推移(直近6か月)

組み立てる層の銘柄

GPUやネットワーク機器は、そのままでは使えない。サーバーやラックに組み上げ、冷却や配線まで整えて、はじめてデータセンターに置ける。組み立てる層は売上の規模が大きく、利益率は薄いのが特徴である。

スーパーマイクロコンピュータ(SMCI)|AIサーバーをラックごと組み上げる

エヌビディアなどのGPUを積んだAIサーバーを、ラック(棚)ごと組み上げてデータセンターに届ける会社である。

  • 2026年7〜9月期の売上は199億ドルで、前年同期の50億ドルから約4倍になった
  • 売上が4倍になっても手元の現金が出ていく仕組みや、薄い利益率、監査法人の辞任といったガバナンスの経緯がある

くわしくは スーパーマイクロコンピュータの記事 にまとめている。

デル・テクノロジーズ(DELL)|AIサーバーを手がける大手

パソコンやサーバーを作る大手で、AIサーバーにも力を入れている。

  • 2026年5〜7月期の売上は470億ドルで前年同期比58%増。AIサーバーの受注は609億ドル、売上は164億ドルで、受注残は950億ドルに達した
  • 同じAIサーバーのスーパーマイクロとの違いは、製品の幅の広さと、パソコンなど AI以外の事業の厚みである

くわしくは デル・テクノロジーズの記事 にまとめている。

セレスティカ(CLS)|設計から関わるデータセンター機器の受託生産

カナダの電子機器の受託生産の会社で、データセンター向けのスイッチやサーバーを作る。顧客の設計どおりに作る「下請け」から、設計から関わる事業(HPS)へ重心が移っている。

  • 2026年7〜9月期の売上は58.3億ドルで、前年同期比83%増。2027年の売上見通しとして400億ドルを初めて示した
  • 上位3社で売上の約3分の2を占める

くわしくは セレスティカの記事 にまとめている。

直近6か月の値動き(タップで拡大)
右上:6か月騰落率 左下:期間最高値からの下落率 橙:50日線 灰:200日線 チャートは毎週更新

スーパーマイクロ(SMCI)の株価推移(直近6か月)デル(DELL)の株価推移(直近6か月)セレスティカ(CLS)の株価推移(直近6か月)

貸す層の銘柄

GPUは高く、買ってもすぐには使えない。そこで、GPUをそろえてクラウドとして貸す会社(ネオクラウド)や、大手のクラウド、建物と電気と回線を貸す会社が間に入る。貸す層は、受注の大きさと、資金の借り方を両方見る必要がある。

コアウィーブ(CRWV)|GPUを借りて買って貸すAIクラウド

CRWV(コアウィーブ)の株価推移チャート(過去6か月)

AIの開発に使うGPUを大量にそろえ、クラウドで貸し出す会社である。

  • 立ち位置: GPUを借りたいAI開発企業と、GPUを作るエヌビディアの間に入る、ネオクラウドの代表格
  • 強み: 2026年4〜6月期の売上は25.75億ドルで前年同期比112%増。契約済みでまだ売上になっていない受注残は約1,040億ドルある
  • リスク: 借入れは356億ドルに膨らんだ。2026年10月の株価の急落では、事業よりも資金の借り方に市場の目が向いた

くわしくは コアウィーブの記事 にまとめている。

ネビウス・グループ(NBIS)|旧ヤンデックスから生まれたAIクラウド

GPUを並べたデータセンターを自社で運営し、その計算能力をAI開発企業や大手テック企業に貸し出す会社である。前身はロシアのヤンデックスの親会社で、2024年にロシア事業をすべて手放した。

  • 2026年4〜6月期の売上は5億8,230万ドルで前年同期比454%増。2026年6月末の契約残高は約374.9億ドル
  • マイクロソフトやメタと、数十億〜百億ドル単位の長期契約を結んでいる。設備投資は借入れと株式の発行でまかなっている

くわしくは ネビウス・グループの記事 にまとめている。

オラクル(ORCL)|AIクラウドの受注残が6,640億ドルに膨らんだ大手

データベースやアプリの大手で、クラウドの基盤(OCI)でAI開発企業のGPU需要を受けている。

  • 2027年度第1四半期(2026年8月31日まで)の売上は193億ドルで前年同期比30%増。クラウドの基盤(IaaS)は74億ドルで121%増だった
  • 契約済みで未計上の受注(RPO)は6,640億ドルで、前年から2,090億ドル増えた。ただし投資が先行し、営業キャッシュフローは230億ドルの黒字だが、フリーキャッシュフローは50億ドルの赤字だった

エクイニクス(EQIX)|つなぐ力が強みのデータセンターREIT

世界のデータセンターを持ち、企業やクラウドを結びつける「つなぐ場所」を貸すREIT(不動産投資信託)である。

  • 2026年7〜9月期の売上は25.71億ドルで前年同期比11%増。営業利益は6億ドルで27%増だった
  • AI向けでは、エヌビディアなどと組んだ推論用のサービスや、液冷の試験施設を始めている

デジタル・リアルティ・トラスト(DLR)|世界に300超の拠点を持つデータセンターREIT

世界30か国以上で300超のデータセンターを持ち、建物と電力と回線を貸すREITである。

  • 2026年7〜9月期の売上は19億ドルで、前年同期比21%増。契約残高(年換算の賃料)は25億ドルと過去最高になった
  • REITのため、金利が上がると資金調達の負担が重くなりやすい

直近6か月の値動き(タップで拡大)
右上:6か月騰落率 左下:期間最高値からの下落率 橙:50日線 灰:200日線 チャートは毎週更新

ネビウス(NBIS)の株価推移(直近6か月)オラクル(ORCL)の株価推移(直近6か月)エクイニクス(EQIX)の株価推移(直近6か月)デジタルリアルティ(DLR)の株価推移(直近6か月)

電源・冷却の層の銘柄

AIサーバーは、これまでのサーバーより多くの電気を使い、熱も出す。電気をつくる、送る、配る、冷やすのどこが足りなくなっても、データセンターは動かない。発電そのものを担う電力会社は、AIエネルギー・電力関連銘柄の記事 で整理している。

バーティブ・ホールディングス(VRT)|電源・冷却・ラックをまとめて納める

VRT(バーティブ・ホールディングス)の株価推移チャート(過去6か月)

データセンターの電源と冷却の設備、ラックを作り、据え付け後の保守まで手がける会社である。

  • 立ち位置: データセンターの「電気と熱」を一式で納める専業。AIで1ラックあたりの電力と熱が増えるほど出番が増える
  • 強み: 2026年7〜9月期の売上は43.1億ドルで前年同期比61%増。受注は前年同期から100%超増えた
  • 数字: 会社は通期の見通しを、すべての主要指標で引き上げた
  • リスク: 受注が売上に変わるまでには時間差がある。受注の伸びがどこまで売上に追いつくかを見る必要がある

くわしくは バーティブ・ホールディングスの記事 にまとめている。電力の面からは AIエネルギー・電力関連銘柄の記事 でも整理している。

イートン(ETN)|データセンターの電気を配る設備の大手

電気を安全に配る配電盤や、モジュール型の電源設備を作る会社で、データセンターのほか、電力会社や産業向けにも納めている。

  • 2026年7〜9月期の売上は89億ドルと過去最高で、前年同期比28%増(買収分を除く伸びは19%)
  • 電気事業の受注残は前年から46%増えた。欧州のデータセンターや電力会社向けに製造能力を広げるため、COL Group を買収すると発表した

GEベルノバ(GEV)|データセンターの電力需要を受ける発電設備

ガスタービンなどの発電設備と、送電の設備を作る会社である。電力会社やデータセンターの顧客に納めている。

  • 2026年7〜9月期の売上は126億ドルで前年同期比27%増。受注は293億ドルで、うち電力事業(ガスタービンなど)が218億ドルだった
  • 受注残は1,970億ドル。ガス発電設備の受注残と製造枠の予約は、合計122ギガワットに達した(年末までに130ギガワット以上を見込む)

直近6か月の値動き(タップで拡大)
右上:6か月騰落率 左下:期間最高値からの下落率 橙:50日線 灰:200日線 チャートは毎週更新

イートン(ETN)の株価推移(直近6か月)GEベルノバ(GEV)の株価推移(直近6か月)

関連するテーマ記事

AIデータセンター銘柄を見るうえでの注意点

層ごとに稼ぎ方が違う

GPUやネットワークは部品を売る事業、AIクラウドは借りて買って貸す事業、REITは建物を貸す事業である。コアウィーブの例が示すように、貸す層は、需要が強くても借入れの金利が上がると苦しくなりやすい。同じAIデータセンター関連でも、見るべき数字は層ごとに違う。

顧客の偏りを確かめる

アステラ・ラブスは最大の最終顧客1社が売上の70%超、アリスタは2社で4割超、セレスティカは上位3社で約3分の2を占める。巨大IT企業の設備投資の方針が変わると、影響を受けやすい構造である。

株価は先の期待で先に動く

決算の数字が伸びていても、株価はすでにその先を織り込んでいることがある。小さなチャートで50日線・200日線との位置と、高値からの下落率を見ると、今が上昇の途中なのか、調整の途中なのかをつかみやすい。

数字の時点は銘柄ごとに違う

この記事の数字は、各社が決算を発表した時点のものである。決算の時期は会社ごとに違うため、同じ表に並んでいても期間はそろっていない。

まとめ

AIデータセンター関連の銘柄は、役割で5つの層に分けられました。GPUやメモリで計算する層、チップ・ネットワーク・光でつなぐ層、サーバーを組み立てる層、GPUや建物を貸す層、電気と熱を支える層です。

直近の数字では、マイクロン(約4.8倍)、スーパーマイクロ(約4倍)、ルメンタム(+136.5%)、エヌビディア(+106%)の伸びが目立ちます。ただ、伸びの裏には、顧客の偏り、買収分の上乗せ、借入れの増加といった注意点もありました。

層ごとに見るべき数字が違うため、気になる層を見つけたら、各銘柄の記事やチャートで確かめてください。この記事は、決算が出るたびに見直していきます。

プロフィール

IT企業でマーケティングをしています。興味分野について調べたことや知識をアウトプットしています。

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